サスペンススリラー映画「パージ」観ました
年に1度だけ殺人をはじめとする全ての犯罪が許されるという政策が施行されるなか
決死のサバイバルを繰り広げる一家の姿を描いたサスペンスです
監督は「交渉人」などの脚本を手掛けてきたジェームズ・デモナコが務めます
あらすじ
年に12時間だけ
殺人を含む全ての犯罪行為を合法にする法律が定められたアメリカ
パージと呼ばれるその日を
ジェームズは最先端のセキュリティに守られる自宅で家族と過ごしていた
しかし、暴徒と化した市民から一家全員が命を狙われることになる
感想
アイデアは面白いと思うけど
いろいろとツッコミどころが多すぎる
銃を撃ちまくるだけの殺戮シーンもつまらない
人気のあるシリーズらしく
4作目も公開されるみたいで少し気になり
第1作目の本作を観てみました
率直に言うと
あまり面白くなかった
面白そうな設定ですけど
それ以上のものは見れません
ただ銃で人が殺し合っているだけのとても雑な映画だと思いました
そもそも、本作の世界観の設定がめちゃくちゃ強引ですよね
1年に1度だけ全ての犯罪が合法になる法律
それのおかげで犯罪率や失業率が低下し経済状況も改善した
かなりめちゃくちゃな設定ですよ
こんな事が法律で決まったら人類が破滅すると思いますけど
てか、こんな法案通るわけないし
でも、アイデアは面白いです
映画を観るならこれぐらいはっちゃけたアホみたいな設定の方が楽しめると思いますし
しかし、結局アイデアだけで
すごく雑な映画なんですよね
せっかくの面白い設定も全然生かせてない
こういう映画にありがちですけど
中身はとても薄いです
薄いのはいいんですが
それを補うようなインパクトのある要素も無かったです
1年に1度の全ての犯罪が合法化する祭りのような日なのに
なんか画面が落ち着いている
街中が狂ったような激しい映像が見れると思いきや
舞台は主人公一家の家の中だけで
外がどうなっているかは全然映されない
設定の割に内容がこじんまりしています
さらに、どんな犯罪でもやっていい状況なのに
やってる事がただ銃で人を殺すだけ
というのもつまらない
もっと狂った人間がいてもおかしくないと思うし
逆に人は殺さなくても小さい罪を犯している人間が登場してもいいと思う
人の殺し方も
いろんな方法を見せてくれた方が絶対に面白かったと思う
人の殺し方も
いろんな方法を見せてくれた方が絶対に面白かったと思う
人間の衝動を開放して起きる事が
ただ銃で人を殺すだけ
ってのはせっかくの設定がもったいないです
映像的にも平凡で
特に記憶に残るシーンはありませんでした
こんな風に
設定を全然生かせてない
というだけでなく
設定がいろいろブレている
だから粗がとても多いんですよね
アイデアだけで突っ走った映画なんだなというのがわかります
この法律が作られてから
何年もたっているという設定なのに危機感が薄すぎる
というのも気になります
普通なら
この日だけは絶対に誰も信じてはいけない
ってなると思うんですけど
主人公とその家族たちはあまり人を疑わない
息子は簡単に見ず知らずの人間を家の中に入れるし
娘も彼氏のこと絶対的に信用してる
お隣さんのことも全く疑わない
家を訪れた殺人集団のリーダーが言ってる事もそのまま鵜呑みにするし
この一家はマジでバカなんですよね
この世界では真っ先に殺されても文句を言えないですよ
セキュリティも本当にガバガバというか
主人公のジェームズは
頑丈なセキュリティを提供してお金を稼いでいます
自身の家もそのセキュリティで守られている
でも、このセキュリティがショボすぎる
監視カメラとそのモニター室
そして、家の出入り口をシャッターで閉じる
それだけです
せめて核シェルターくらい備えとけよ
って思う
案の定簡単に家に侵入されてしまう
娘の彼氏は簡単に忍び込めるし
シャッターも子供でもスイッチ1つで簡単に開けることができるし
その後には力づくで簡単に壊されてしまいます
逆にこんなんでよく今まで生き残れたな
って思いましたよ
なによりも
僕がこの映画で気に入らないのは
ジェームズとその妻、娘、息子
コイツらがブレブレで
言動に全く筋が通ってないんですよ
息子なんかとくにムカつきます
クソガキです
何がしたいのか全くわからない
見ず知らずの男を家に入れるまではいいですよ
その後に家族がその男を捕まえようとするのを息子が邪魔をする
理由もなく
見ず知らずのオッサンをかばうんです
なぜ家族より何を考えているかわからない男を優先するのか
意味不明です
この行動が完全に意味不明なんで
ただただ息子にイライラしてしまいます
ジェームズと妻も
侵入してきた男を殺人集団に差し出すかどうか
人を殺すかどうかで葛藤していた割に
殺人集団との戦いで普通に人を殺しまくってる
さっきまでの葛藤なんだったの?
結局、人殺すんかい
ってなります
なのに、最後の
命を狙ってきたご近所さんたちのことは殺さないとか言い出すし
主人公たちの行動には全然筋が通ってないんですよ
その場その場で考えがコロコロ変わる
だから
なにを見せられてるんだろう?
って気持ちになります
最終的な
家族愛とか命は大切ですよ的な着地の仕方も
なんかしょうもない
そんないい話に無理やりする必要ないと思うんですけど
それなら
もっとエグいストーリーにした方が設定も生きるし面白いと思う
彼氏を殺された娘が逆上して父親を殺そうとしたり
息子が殺人に目覚めたりだとか
家族すら信用できないみたいな
殺伐とした物語の方が面白そうですよ
もともとアホな設定なのに
良い話にしようとしてるのが
バランス悪いなと思わされます
良い話にしようとしてるのに
ストーリーが練り込まれてないから粗が目立って
面白くない映画に仕上がっています
思い切ってバカな映画として突っ走っていたほうが
もっと面白くなったと思う
結局、設定が面白そう
ってだけで
中身はテキトーなものでした
予告映像以上のものは見れないと思います