何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「X-MEN:ダーク・フェニックス」感想 X-MENだしこんなもんでしょ

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どうもきいつです


ヒーロー映画「X-MEN:ダーク・フェニックス」観ました

マーベルコミック原作の映画
「X-MEN」シリーズの7作目
前作でX-MENを勝利に導いたジーン・グレイが
思わぬ事態を巻き起こす
本作が「X-MEN」シリーズのラストを飾る
最後の作品です

これまでの「X-MEN」シリーズなどの
脚本、制作に携わってきた
サイモン・キンバーグが今作では
監督も務めています

 

あらすじ
強力な超能力を使うジーン・グレイの活躍で
X-MENは強大なミュータントのアポカリプスを倒した
それから10年、宇宙でのミッションで
発生した事故によって
ジーンの強力な力が解き放たれた
やがて彼女は制御不能に陥り世界は滅亡の危機に陥る

 

感想
別につまらなくはないです
でも、シリーズの集大成には思えないし
シリーズのラストを飾る作品としては
かなり微妙だと思います

 

僕は「X-MEN」シリーズは昔から
ずっと追い続けてきました
毎回映画館で観るわけではなかったですが
一応、全作観てきています

ただ、大ファンというわけでも
ないんですよね
正直言うとX-MENにはそんなに期待してない
毎回、面白いのがあればラッキー
くらいの気持ちで観てます
今回も同じ

「X-MEN」シリーズは期待したら負け
だと思ってます


そんな気持ちで観たので
本作も別に面白くないことはなかった
良くも悪くもいつものX-MEN

本作がシリーズの最終回的な作品
だからといって
「アベンジャーズ エンドゲーム」
みたいなのを期待したら
そりゃ酷いもんですけど

そもそもX-MENに過度な期待は禁物です


かと言って
満足できたかと言えば
全然できない
これが最後なのかと
ちょっと悲しくもなります

単体作品としても
記憶に残らないような
存在感の薄い作品になっていました

 

まず、この「X-MEN」シリーズって
シリーズとしての積み重ねが
全然なってないシリーズだったので

これでX-MENが完結
と言われてもいまいちピンとこない

そもそも本作を作る意味はあったのか
とも思ってしまう
フューチャー&パストで終わってれば
1番良かったんじゃない?
あれはみんな大集合で集大成感もあったし
強引だけど上手くまとめ上げられてたし

それに比べて本作は
X-MENの1つのエピソード
って感じ

ラストまで観ても
X-MENがついに終わってしまった
という感覚も無く
普通に一本の映画が終わっただけ
という気持ちしかない


ただ、これは本作だけのせいというより
シリーズ全体を通しての問題

行き当たりばったりで
続編を作り続けてきたシリーズなので
そりゃ整合性もないし矛盾も起きる

こんな不安定なシリーズに
終わりも何もないわけです

なのでシリーズのラストとしては
全然ふさわしくないし
カタルシスも全く無い最終章です

まあ、X-MENらしいと言えばらしいけど

 

そして、単体の作品として
観てみても
あまり良い映画ではなかった

なんかすごく馬鹿っぽい映画です
ストーリーも大して深いものは無く
展開にもひねりが無い
それにキャラクターがみんなバカに見える


ストーリーは
エグゼビアさん家のジーンちゃんが
反抗期で家出をする話
話し合いで解決すればいいものを
みんな感情的で聞く耳持たない

みんながみんな感情的で
人の話を聞かないので
なんかちょっとイライラする

この映画で見せられるのは
ただのバカみたいなケンカばかり

お前らもっとコミュニケーションを
取れよって思ってしまう
人の心を読める人間が2人もいるのに
この体たらくはなんなのか

で、そんな家族ゲンカみたいなのを
散々見せる割に
和解はかなりサラッとしてしまう
こんなのでいいの?
ってくらいみんなあっさりと仲直り

こんな簡単に仲直りしてしまったら
今までのはなんだったのかと思う
もっと早い段階で和解できるでしょ


ジーンと仲直りしてからは
存在感が空気のヴィランとの戦いが始まり
全然テンションが上がりません

今回の敵キャラは全く魅力が無い
見た目は普通の人間だし
特に目立った能力は無く
ただ攻撃力と防御力が高い集団
ってだけで面白みが全然無いです

それに、どういう存在なのか
目的は何なのか
というのもなんかフワッとしてる

宇宙から来た奴らで地球を征服したいらしい
すげー馬鹿っぽい敵ですね
これがX-MENシリーズのラスボスです


全体的にしょうもないことが
積み重なってるだけなので
盛り上がりにも欠けるし
気持ちが入っていかない

すごくテンションが上がるとか
感動するみたいな場面が
全然無いんですよね

まあ、X-MENらしいと言えばらしいけど

 

でも、アクションシーンは
派手だしカッコよくて面白かったです

ジーンのチート過ぎる強さも見れますし
それぞれの能力を生かした場面も
たくさんあります


列車での戦闘シーンでは
マグニートの戦いがすごく良い
鉄の塊の中でのマグニートは
生き生きしてすね

列車自体をぐちゃぐちゃに潰したり
鉄の破片を飛ばしまくったり
大量の銃を一斉掃射したり

マグニートの戦闘は最高にカッコよかった


ナイトクローラーが意外と活躍してて
それもなかなか面白かった
消えて出てきての攻撃は
映像的にもカッコいいし
面白いアクションになってました


クイックシルバーの出番が少ないのは
もったいなかったですけど

X-MENの中でもクイックシルバーの
アクションが1番映えると思う

仮面ライダーカブトのクロックアップ
みたいな演出が
めっちゃカッコいいんですけどね…

 

ラストのチャールズとエリックの
チェスの場面も良かったですね

このシーンを観て
やっぱり最後はこの2人の物語を
描くべきだったんじゃないのか
と思いました

ファースト・ジェネレーションから
始まったこのシリーズは
チャールズとエリックの物語でも
あると思うので
本作もそこを中心に描いてほしかった

でも、実際はこの2人のエピソードは
ほぼ無くて
最後にチェスをするだけでした


シリーズの積み重ねが少ない中で
唯一の大事な要素ですら
軽く流してしまうという…

ホントにX-MENってどうしようもないですね

まあ、X-MENらしいと言えばらしいけど

 

そんなシリーズでも
愛してくれる人はいるし
本作に期待していた人も
たくさんいたでしょう

そんなファンの気持ちを裏切るX-MEN
むしろ安定してるとも言える

シリーズの中には面白いのも
いくつかあるし
まあ、いいんじゃないでしょうかね

本作に関しては
シリーズの集大成にもなってないし
素晴らしいラストでもない
単体としても微妙

まあ、X-MENらしいと言えばらしいけど

 


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