何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形」感想 とても美しいアニメ 感動もできると思う

f:id:kiitsu01:20190911025230p:plain

どうもきいつです


アニメ映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形」観ました

2018年に放送された京都アニメーション制作の
人気アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
の新たな物語追描いた外伝作品
名門女学園を舞台に、貴族の娘と
教育係として現れたヴァイオレットとの
絆を描いたファンタジーアニメ

監督はテレビシリーズで演出を担当していた
藤田春香が務めています

 

www.nanimokamogakokkei.com

 

あらすじ
自動書記人形といわれる代筆業に就く
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは
大貴族ヨーク家の跡取り娘イザベラのもとへ
専属教育係として派遣される
未来への希望を失っていたイザベラは
ヴァイオレットとの出会いをきっかけに
気持ちに変化が起きていく

 

感想
京アニらしい素晴らしいアニメ表現
とても美しい映像でした
泣ける感動作品にもなってると思います
ただ、美しさだけの作品とも言える

 

テレビ版の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」はとても好きで
放送中はリアルタイムで視聴していました

なので、本作も期待して持ち望んでいた作品です


本作は劇場版と言うよりは
OVAという扱いなんですかね?
劇場公開も期間限定ですし

でも、上映時間は90分くらいありましたし
ほとんど劇場版みたいなものだと思います

 

映画の内容は
やっぱり期待通りの
とてもクオリティの高いアニメ作品でした

テレビ版のときから
この作品はすごいクオリティーで
テレビアニメとは思えないくらいですよ

下手な劇場版アニメなんかより
本作のテレビ版のほうが
格段にレベルが高いんじゃないでしょうかね

本作も同じで
やっぱりクオリティーが高い
京アニのすごさをあらためて思い知らされます


背景はとても美しい
些細なところまで細かく描きこまれ
リアリティがありつつも
絵だからこそ生まれる温かみも感じれます

人物の描写も
動きや表情は繊細だし
特に瞳の表現はとてもこだわりを感じます
瞳から感情が伝わってくる

髪の毛の表現もすごいですよね
漫画やアニメ的な髪の描き方ではあるんですが
髪のしなやかさ、サラサラ感、つやなんかが
とても美しく表現されています

ダンスのシーンもすごく綺麗に動いていましたね
人物の動きも細かいです

 

ストーリーに関しても
安定の泣ける感動アニメになっていたと思います

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」と言えば
感動できる、泣けるアニメ
として話題にもなってましたが

本作も同様に泣けるアニメに仕上がっていた

僕は泣きませんでしたけども
劇場内では泣いてる人は結構多かったです


まあ、泣かすのが上手いですよね

みんなが泣きたいタイミングで
泣けるキャラの表情を見せたり
泣けるセリフを発したり
泣ける伏線回収をしたり

とにかく、泣ける要素がたくさんあり
それを観てる側が泣きたいタイミングに
ちゃんと持ってくるから
そりゃみんな泣くでしょう


それに、世界観も戦争後の復興中の国が
舞台として描かれていて
辛くありつつも希望も少し感じれる世界

キャラ設定も
それぞれ辛い過去を背負っていたりする

映像は美しく優しく温かい
感情を揺さぶるような表現

そもそも、土台が泣けそうな雰囲気を
醸し出している
あとは、スイッチさえあれば
みんな泣けるわけです


泣かす作品作りはとても上手いです
泣きたい人なら絶対泣けるんじゃないですかね

僕は泣きませんでしたけども

 

ただ、本作を観て
思うこともいろいろある

感動できる作品ではあるけども…

ちょっと否定的な話にもなりますが


本作を観て
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
というアニメが
いまいち突き抜けない理由が
わかったような気がする


このアニメは
感動できるアニメと話題になっている一方
みんなが知っているアニメにはなっていません

アニメ好きなら知っている
以上の作品にはなっていないと思う


僕もこのアニメは好きなんですが
めっちゃ好きなのかと言えば
そうでもない

ランク付けするなら中の上くらいだと思う


言ってしまえば
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」って
泣ける以上のものは無いんですよ

そして、なぜ泣けるかと言ったら
泣かす演出が上手いから

だから、冷静に作品を観れば
物語が薄いってことにも気付く


本作の場合はよりそれを感じました

テレビアニメのときは
ライトな気持ちで視聴してる上に
1話も30分以内で終わります
それに1話完結の短編の積み重ねの作品でもある

だから、感動できて泣けるだけで
満足できるんですよ


でも、本作は90分で1本の作品として作られている

内容は短編2つを足したような作りですが
1話45分と見てもちょっと長いですよね

で、90分のなかでテレビと同じ作りなので
内容の割にちょっと長く感じる
テンポが悪いんです

感動演出と美しい映像だけでは
やっぱり90分は持たない


人間ドラマも描いてはいるんですが
少し薄いですよね

キャラの感情の変化や成長
そういうのが伝わりづらい

映像で伝わってはくるんですけど
映像だけに頼りすぎてるんだと思う

やっぱり、エピソードやセリフなどでも
表現しなければ作品に深みが出てこない

アニメ表現だけでは限界がありますよね


物語に大きな動きが無く
キャラクターもそんなに感情をあらわにしないので
作品自体が少し冷めた印象に映ります

 

で、そんなところが本作やテレビ版でも
アニメ作品として突き抜けない要因じゃないかと
思うんです

ここ最近のアニメの流行りでもあると思うけど
感情をむき出しにしない美学
みたいなのを感じる

なんと言うか…
スタイリッシュでカッコよく
悟りきったような雰囲気みたいな?

人間の格好悪いところを見せない作風
ダサさを排除した様な感じですかね


それは、作品の中のキャラやストーリーだけでなく
作品作りのスタンスもそうなんじゃないかと思う

カッコよく泣ける作品を作ろう
と作品を作ってるんじゃないでしょうか

 

だから、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は
感動させるための作品
で終わってるんですよ

ただ泣かそうとしているだけの
作品になってしまってます


でも、本当に心に残る作品って
感動してしまう作品
だと思うんです

なぜかよくわからないけど
泣いてしまっている作品

そんなのが本当に心に残る作品なんだと思います

そういう作品は人間味を感じる
人間の美しい部分と汚い部分を両方描いて
だからこそ人間は素晴らしいと
伝えてきます


しかし、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は
美しさだけを追い求めてしまった作品

なので、表面的には感動できて泣けるけど
深い部分では心に刺さらないんだと思う

 

僕の個人的な好みで言うと
「新世紀エヴァンゲリオン」「少女革命ウテナ」
「進撃の巨人」など
これらの作品は
なぜかわからないけど感動できる作品
なんか泣ける作品だと思う

それは、やっぱり人間を描いているから心に刺さる

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は
まだそんな作品には一歩及んでいないですよね

 

アニメ表現、映像の細やかさは
やはり日本トップクラスです

不幸な事件に見舞われてしまった京アニですが
それに負けずに復活してほしいですね

本当の意味での名作が誕生すれば
京アニは日本最強のアニメ会社ですよ

本作は正式な劇場版ではなく外伝という位置づけ
正式な劇場版の公開も予定されているので
そちらにも期待しています

 


【初回特典あり】ヴァイオレット・エヴァーガーデン1 [Blu-ray](キャラクターデザイン高瀬亜貴子描き下ろしワンピースBOX仕様)(特製スリーブケース)(ブックレット付き)(石立太一監督 初期イメージボードカードセット付き)(WEBエンドカード絵柄ポストカード付き)