何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「曇天に笑う」感想 全ての描写が薄すぎる 何を見せたいのかがわからない

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どうもきいつです


アクション映画「曇天に笑う」観ました

月刊コミックアヴァルスに連載されていた
唐々煙による人気漫画「曇天に笑う」の
実写映画化作品
明治維新後の滋賀県を舞台に
災いをもたらす大蛇をめぐって
3人の兄弟が戦いを繰り広げる2018年のアクション映画

監督は「踊る大捜査線」シリーズや「幕が上がる」
などの本広克行が務めています

 

www.nanimokamogakokkei.com

 

あらすじ
300年に一度よみがえり災いをもたらすという
大蛇を封じるために
曇神社を継ぐ曇家の天火、空丸、宙太郎の三兄弟が
立ち上がる
政府直属の部隊ヤマイヌや忍者集団の風魔一族も
動き出し、三つ巴の戦いが始まる

 

感想
全部が中途半端な映画
描写不足で感情移入ができない
そもそも、この映画は何を見せたいのか?

 

原作のことは全然知りませんでしたが
福士蒼汰が好きなので観てみました

本広監督ということで
期待半分、不安半分って感じで観始めたんですが
本作はダメな方でしたね

本広監督の作品では
「幕が上がる」「亜人」なんかは
好きな方の作品ですけど
本作はそれらの作品には全然およんでいないと思う


僕は原作を知らないので比較することは
できないんですが
たぶん原作のほうが面白いんでしょうね
それはこの映画を観ていてなんとなく感じました


でも、導入部分はすごく期待させられるんです

町で祭りみたいなことをやっていて
太鼓の音をバックに
悪人っぽい奴が追いかけられ
そこからの主人公登場まではすごく良かった

映像のカラフル感だったり
祭りのゴチャゴチャ感だったりが
明治維新後のカオスな雰囲気も醸し出してましたし
そんな世界観に登場人物のコスプレみたいな衣装も
馴染んでいて悪目立ちしていなかったです


主人公登場時も
短いセリフですけども

立ち振る舞いや表情から
どんなタイプの人物なのか
どんな性格なのか
なんとなくキャラクターの雰囲気が伝わってきて
主人公に興味が湧くんですよ

このときの福士蒼汰のたたずまいもすごく良いです
表情も優しい雰囲気がめっちゃ出てますし
ビジュアル面がとても様になってました
身長も高いですしね

 

まあ、良かったのは最初だけで
そこから先はかなり微妙

全体的にとても薄い印象でした

いろんなものを描こうとしているのは
わかるんですけども
結果的に全部の要素が中途半端で
何を見せたい作品なのかがわからない


ドラマ、アクション、世界観
そのどれもがあまり出来が良く無いように
思ってしまいました


ドラマ部分で言うと
たぶん原作の話を詰め込んだのか
ストーリーの中心がわかりづらい

メインは天火と兄弟たちの
兄弟愛の話なんでしょうけど

ヤマイヌや風魔一族も
かなり物語上で出しゃばってきます

それに、それぞれの過去なんかも
ちらつかせてきますし
キャラ同士の関係性なども見せてくる

その割にはそのへんを深く掘り下げないので
消化不良で終わっていきます

いろんな人間ドラマを描こうとしていて
それぞれのエピソード的なものがありますが
短い時間でそれをやるから
全部が中途半端で終わってる


だから、基本的にキャラ描写も薄くなってます

ストーリーはシンプルでわかりやすく
流れるように進んでいくんですけど

登場人物が多すぎるんですよね

多いだけならいいですが
複数のキャラに
同じだけの見せ場を作ろうとしていて
結局は一人一人のキャラクターが
薄まってしまっています


主人公の天火でさえすごく印象が薄いです

この人は何がしたいのか謎ですよね
兄妹に対してもそうですし
ヤマイヌの関係性でもそう思います

大蛇の封印のことも
いまいちはっきりとどういう気持ちなのかが
よくわかりません

白子への信頼の気持ちも
なぜそこまで強い気持ちなのか
説得力に欠けている

天火の表面的な設定の説明はされますけど
彼の内面は全然描かれていないように思います

優しくて強い人
というのは第一印象で伝わってきて
面白そうなキャラクターだと興味を惹かれますが

そこから先は薄っぺらい描写が続くだけで
全然魅力を感じれないキャラクターに
なっていました


他の登場人物も同じで
みんな設定の説明だけで
その内面であったり人物像は描かれない


だから、どの登場人物にも
感情移入できないままで映画が終わってしまう

終盤のとある人物の裏切りや
ピンチに駆けつけるヤマイヌに助けられる展開も
感情移入していないから全然盛り上がりません

普通ならすごく盛りあがりそうな
展開なんですけどね…

 

そして、今回はアクションも微妙

「亜人」のときの本広監督は
どこへ行ったんでしょう?

「亜人」のアクションは
かなりはっちゃけていてとても楽しかったんです
ストーリーよりアクション重視の作品でした

でも、本作は
そもそもアクションが少なかったと思う
だらだらと会話シーンが続いたりします

まあ、ドラマ部分が面白いのであれば
全然良いですけど
さっきも言った通りドラマも微妙

指摘してきた細かい部分を置いといたとして
大筋のストーリーもシンプル過ぎで
そんなに面白いようには思えません

だったら、「亜人」のときみたいに
アクション重視でストーリーを捨てた方が
面白くできたんじゃないでしょうかね


さらに、アクションの内容もいまいちです

中盤の町中でのアクションシーンは
なかなか良かったと思うんですよ
一人称視点のチャンバラはなかなか面白い

でも、終盤のアクションは
ちょっと酷いと思いました

ただ、ダラダラと戦ってるだけのシーンが
結構な長尺で続きます
ここはマジで眠かったです

ひたすら単調な戦闘が続くだけで
メリハリも無いし面白みも無い


ここで思ったのが
天火の戦闘スタイルが地味すぎる

天火はかたくなに扇子で戦うスタイルなんですが
全然画面映えしないですね

すごく強いキャラのはずなのに
全く強く見えないですよ

原作がそういう設定だから
仕方がないことなのかもしれませんが
あまりにも地味でカッコよく見えません

しかも、すごく敵に押されてましたし

じゃあ、刀使って戦えよ
って思いますよね

弟の命や平和のために絶対に
勝たなきゃいけないんでしょうが
扇子に何のこだわりがあるのか…

せめて、扇子で戦う理由の説明さえあれば
まだ納得できるでしょうけども

 

他にもツッコミどころや雑なところが
多々ある作品でした

そもそも大蛇って何だったんかよくわからない

白子が最後消えていったけど
あのシーンの全てが意味不明

死んだと思っていたやつが
普通に生きて出てきたときは
死んでなかったんかい!!
ってツッコミたくなると思いますよ

 

とにかく、全てが中途半端で
お世辞にも面白いとは言えない出来です
良かった部分もほぼ無かったし
残念な映画でした

イケメンがたくさん出ているので
目の保養にはなるかもしれんせんね

 


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