何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「HIGH&LOW THE WORST」感想 最高すぎかよ!! 最初から最後まで最高!!

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どうもきいつです

アクション映画「HIGH&LOW THE WORST」観ました

男たちの熱い友情と戦いを描いた
人気のバトルアクション「HIGH&LOW」シリーズと
高橋ヒロシ原作の不良漫画「WORST」の
クロスオーバー作品
高橋ヒロシが映画脚本に初挑戦しています

「HIGH&LOW」の鬼邪高校と「WORST」の鳳仙学園の
激突を描いたバトルアクション映画

監督は「HIGH&LOW」シリーズを手掛けてきた
久保茂昭が務めています

 

あらすじ
定時制の番長、村山良樹が頭を張っている
鬼邪高校に転入した花岡楓士雄は
いつの日か村山にタイマン勝負を挑むべく
全日制の天下を取る野望を抱いていた
そして、鬼邪高全日制内で各派が覇権を争う
一大戦国時代が迎える
そんな中、とある事件をきっかけに
鬼邪高と戸亜留市の鳳仙学園が対立することになる

 

感想
とにかく最高
アクション、世界観、熱い友情
全部が最高だった
登場人物もみんなカッコいい

 

僕は「HIGH&LOW」シリーズを全く観たことがなく
漫画の「WORST」も全然読んだことがない
かろうじて「クローズ」をちょっと知ってるくらい

そんな情弱なもんで
この映画を観るかどうかちょっと迷った

でも、予告がめっちゃ面白そうだったんですよね
映画館に行くたびに本作の予告を目にしていて
すごく惹かれていた

これ絶対に面白いやつだろ
と謎の確信も生まれてきていたので
思い切って観てきました


そして、観た結果
予想通りめっちゃ面白かった

いろいろ最高な映画でした

 

日曜の昼くらいに観てきたんですが
思ったよりは観客が少なかったですね

公開週の初めの日曜日だったので
もっと観客が多いのかと思っていたんですが
かなり空席が多かったです

同じ日に観た「ジョーカー」なんて
ほぼ満席だったんですけど


それに、客層も普段映画館で見るタイプとは
ちょっと違った
チャラいカップルとか、ヤンキーファミリーとか
若いギャル2人組とか

で、逆に普段映画館で見るようなタイプの人は
少なかったですね


おそらく映画好きの人たちは
この映画をスルーしている人が多いのかも

「ジョーカー」「蜜蜂と遠雷」あたりを
映画好きは観に行っているんでしょう


でも、この映画をスルーするのはもったいない
すごく面白いから

 

正直言うと
大した内容ではないんですよ
ヤンキーがケンカしてるだけの映画ですから

ただ、たかがヤンキーのケンカなんですが
それが最高
むしろそれだけでいいんです

ヤンキーがめちゃくちゃに乱闘して
ヤンキー同士の熱い友情があって
それだけで気持ちが高まる

それにプラスして
やり過ぎてほぼファンタジーな世界観
個性豊かなキャラクター
たくさんのイケメンといかつい男たち

完璧ですね

もう最高以外の何ものでもない


この映画は
ビジュアル面が圧倒的だと思います

確立された世界観と
派手でカッコいいアクション

これが本当に素晴らしい

下手なサブカル系アート映画や
漫画実写化映画なんかよりも
よっぽど秀逸な世界観を作り上げていると思う

現代の日本を舞台にしているのに
こんな場所あるわけないだろ
と、ツッコミたくなるほどの
過剰にデフォルメされた不良の世界や闇の世界

本作では鬼邪高校や荒廃した団地が
異常なほどの風貌になっている
完全に日本とは思えないレベル

正直、やり過ぎなんですが
逆にあそこまでしてしまえば
1つの世界が出来上がっていますよ


見た目だけではなく
世界観もありえないことになっています

そもそも鬼邪高校の存在が意味不明ですもん
アイツらは何のために高校に行っているのか

定時制の生徒が学校全体を仕切っていて
全日制の生徒はさらに全日制の中で
トップを決める派閥争いをしている

なんじゃそりゃ
って世界観です

先生はいないのか? 警察はいないのか?
トップになって何の意味があるのか?
と、ツッコミどころしかないような
世界観なんですが

やっぱり、ここまでぶっ飛んだ世界観を
突き詰めてしまえば
アホみたいな設定ですけど
なんかすごく魅力的に思える


とにかく、ここまでやり過ぎてしまうと
魅力的でインパクトのあるビジュアルに
引き込まれてしまいます

世界観だけでワクワクさせられる

 

そして、アクションも素晴らしい

アクションと言っても
ヤンキー同士が殴り合う戦闘シーンがほとんどです

1対1のタイマン勝負もありますし
大人数対大人数の大乱闘もあります

特に大人数の大乱闘が
ものすごい迫力と派手さ
圧巻の映像になっていると思います

バカみたいに暴れてるだけの乱闘ですが
勢いに飲み込まれてしまう
テンションがブチ上がります


しかも、一見バカっぽい乱闘にも見えるんですが
意外と知的な見せ方をしていると思います

こういう大人数での戦闘シーンって
退屈になってしまっている作品が
結構多いと思う

僕が最近観た作品では「曇天に笑う」が
まさにそれで
すごく退屈な戦闘シーンになっていた

すごく平面的な映像で
その上、ただ戦っているだけの映像が続く


でも、本作は退屈しないような工夫が
施されていたと思います

乱闘シーンを淡々と見せるのではなく
ワンカットで乱闘の中を
流れるように見せたりするので
すごく立体的な映像になっていました

まるで自分もその中にいるような気持ちになれる

それに、アクション自体に流れもあります
はじめのアクションが後のアクションに
展開していったりする

終盤の乱闘シーンのハシゴを使った
アクションがそれで
はじめはただハシゴを使って暴れてるだけ
なんですが
後々そのハシゴを利用して
主人公が建物内に入ったりするんです

所々にアクションを面白く見せる工夫が
たくさんあって
飽きずに観ることができます

タイマンのシーンもすごくカッコよく
見せてくれますしね

 

ストーリーに関してはかなり薄いです
それにすごくベタ

ただ、変にストーリーが主張してこなかったのは
良かったのかもしれない

群像劇風に複数のキャラクターのドラマも
描かれるんですが
あくまでメインは主人公の楓士雄の物語で
他は邪魔にならない程度の薄さ

メインのストーリーも
特にひねった内容ではなく
すごくシンプルでわかりやすかったです

でも、熱いシーンではグッと来たりするし
良いバランスだったんじゃないでしょうか

楓士雄と幼馴染たちのエピソードは
なかなか良い話でしたしね

それなりに感動もできました


男同士のケンカの中から生まれる
熱い友情もすごく良かったです

ヤンキーものではありがちですけど
やっぱりこういうのはすごく好きです

 

最高に楽しめた映画だったんですけど
問題があるとすれば
やはり「HIGH&LOW」シリーズは観てるべきですね
それに「WORST」や「クローズ」の設定は
知っているほうがいいです

僕は「クローズ」はなんとなく知っているので
その世界観や設定は知っています
なので、そこに関しては
特に問題がありませんでしたが

「HIGH&LOW」を全く知らないので
よくわからないところが多々ありました

専門用語だったり前作の登場人物など
そういうのが出てきたときに
ついていけなくなります

これ誰? 何の話?
と、ちょっと理解できないこともあります

それを理解できなくても
そんなに支障はありませんでしたが
知っているほうがより楽しめるんだろうな
とは思いました

ファン向けのサービスもあるでしょうしね


「HIGH&LOW」シリーズが好きで
高橋ヒロシの作品が好きな人が観れば
もっとテンションが上がる映画なのかもしれません

 

あと、音楽もすごく良かったですね
気持ちが盛り上がるような曲が多い

戦闘シーンでの音楽は
相乗効果で気持ちがブチ上がります

カッコいい曲も多かったですしね

 

すごく面白い映画でした
何も考えずに楽しめる
娯楽エンターテイメントとして
とてもいい出来だと思う

「ジョーカー」みたいなインテリ映画も良いですが
こんなアホみたいなケンカ映画も良いもんですよ

過去の「HIGH&LOW」作品にも興味が湧きましたし
過去作も観てみようかと思います

 


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