何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「シャイニング」感想 ジャック・ニコルソンの顔が怖すぎ もはや面白い

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どうもきいつです


ホラー映画「シャイニング」観ました

スティーブン・キングの小説を映画化した
1980年の名作ホラー映画
冬の豪雪で閉鎖されたホテルを舞台に
とある一家が狂気に満ちた出来事に
巻き込まれていきます

監督は「時計仕掛けのオレンジ」「2001年宇宙の旅」などの
スタンリー・キューブリックが務めています
原作と内容がかけ離れていたため
キングがキューブリックを批判したことでも
有名な作品

 

あらすじ
冬の期間、閉鎖されるホテルに
小説家志望のジャックとその一家が
管理人としてやって来た
そのホテルでは、かつて管理人が家族を
惨殺したという事件が起きており
当初は気にしていなかったジャックも
やがて邪悪な意思に飲み込まれていく

 

感想
なかなか謎の多い作風で
最後まで観てもよくわからなかったりする
でも、そのミステリアスさが魅力
怖いシーンはとても怖いし
ジャック・ニコルソンの顔芸が
狂気に満ちていて
恐ろしくもあり面白くもありました

 

「シャイニング」の続編が公開される
ということで
久しぶりに本作を観てみました

そもそも、この映画はすごく好きで
あらためて観てもやっぱり面白い

単純に怖いし
ミステリアスな物語にはとても引き込まれる
なんと言ってもジャック・ニコルソンの顔芸
あの顔だけでこちら側の感情が揺さぶられますよね

とにかく個人的にも
かなり大好きな作品です

 

まず、ストーリーの話をすると
正直言ってよくわからないことが多いです

最後まで観ても真相はわからない
途中の意味深なシーンには
どういう意図があるのか?
ジャックはなぜ気が狂ってしまったのか?
あのホテルは一体なんなのか?

謎だらけの映画です


僕は原作を未読なので
もしかしたら原作を読めば
もっと詳しいことが描かれているのかも
しれないです

スティーブン・キングがこの映画にぶちギレてる
ってことは
重要な場面を削っていたり
作者の意図するものとは別の表現を
していたのかもしれませんね

ただ、原作通り忠実に再現していても
面白くなっていたかはわからない

実際にキングが脚本を務めたドラマ版は
そんなに評判がよくなかったりするし


原作とかけ離れている作品だとしても
1本の映画としてはとても面白い
じゃあ、それでもいいじゃん
って思います


むしろ、この謎の多いホラー映画
というのがこの作品の最大の魅力だと思います

観ていると
途中からカオスな世界観に
なにがなんだかわからなくなってくる

現実なのか妄想なのか
過去なのか現在なのか
オカルト系なのかサイコ系なのか

で、結局どういうこと?
って感じで終わっていきます


でも、それが良いんですよね

考察したり深読みしたりするのが
面白い作品でもあると思います


物語の内容を要約すれば
閉鎖されたホテルで過ごす3人家族の父親が
急に気が狂って家族を殺そうとする
ってだけのシンプルな内容

そんなヤバイ奴から逃げ惑う
ホラーとしてはかなり王道な展開です


ありがちなホラー映画ではあるんですが
そんな中で謎に満ちたミステリアスなものが
たくさん散りばめられているから
より不気味に感じるし
よりこの世界に引き込まれていく

映画の中に引き込まれれば
怖い演出はもっと怖く感じると思う

自分が映画の中に入ってるのかと思うくらい
いつの間にか没頭してしまっています

 

細かい部分でも面白いと思えるものが
たくさんあります

恐怖演出なんかは
怖いだけでなくユーモアがある

怖いけどなんか面白い
って場面が多いです


エレベーターでの血の洪水なんて
正直意味わからないですけど
映像的なインパクトはすごいし
ちゃんと怖さも感じる

でも、やり過ぎててちょっと面白い


ダニーがレッドラム、レッドラム
連呼するシーンなんかも
鏡に映ったレッドラムの文字が
実はマーダーだった!!どーん!!
って、よく考えたらなんじゃそりゃ
なんですけど

このシーンもすごく怖い
なんかわからんけど怖い
ダニーめっちゃ怖い


あと、クマか犬かわからない奴
なんか同性愛的なものを示唆してるけど
唐突過ぎて意味不明

意味がわからな過ぎて怖い
普通笑ってしまいそうな面白いシーンの
はずなのになんか怖い


それと、双子は普通に怖い


そんな感じで
すごく印象に残る場面が多い映画です

映像が目に焼き付くんですよ

この映画の内容を忘れたとしても
映像は絶対に覚えているはず
それくらい強烈な映像が多い


それの最たるものが
ジャック・ニコルソンですよね

「シャイニング」=ジャック・ニコルソン
と言っても過言じゃないです

それくらいジャック・ニコルソンがすごい映画

もちろん怖いですが
それを通り越して面白いですから

見方を変えればコメディーですよ

特に顔芸が素晴らしい
あんな狂気に満ちた顔よくできるもんですよね

あの顔を見るためだけに
この映画を観てもいいと思います

ちょっとニヤっとした時の顔とか
すごくキモい
ゾクゾクしますよ

最初から最後まで
ジャック・ニコルソンの顔芸映画でした


それと、顔だけに注目しがちですけど
動きもなかなか面白いです

妻に息子への暴力を疑われた後の
イライラしてる動きとか
めっちゃ面白いです

狂気と怖さを感じる場面でも
あるんですけどね

 

見た目の話で言うと
デザイン面のセンスも素晴らしいです

ホテルの内装の模様や色彩に
すごくセンスを感じます

このちょっと奇抜なくらいの色や模様が
本作のミステリアスな雰囲気を
際立たせていると思う

1977年の「サスペリア」とかも同じで
鮮烈な色彩やデザインが
ホラーと上手く合わさって
より魅力を引き立てています

こんな鮮やかな色彩って
ホラーとは相性が良くないような気もしますが
実はすごく相性が良いんじゃないかと思う

ギラギラした色調が
落ち着きが悪くちょっと不安な気持ちにも
なるんですよね

そういった点も
記憶に残る映像に仕上がった
要因の1つじゃないでしょうか

 

あと、冒頭のシーンも印象的ですね
不穏な音楽と空撮の映像

これだけで完全に心が掴まれます
すごく引き込まれる映像だと思う

掴みも完璧な映画ですね

 

あらためて観てもやっぱり面白い映画
観れば観るほど魅力に引き込まれていくと
思います
観たことがない人には
是非観てもらいたいですね

怖くて面白い謎だらけの
不思議な映画です

 


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