何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ジュマンジ ネクスト・レベル」感想 期待通りの楽しさ 想像は超えなかったけど

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どうもきいつです


アドベンチャー映画「ジュマンジ ネクスト・レベル」観ました

4人の高校生がゲームの中に吸い込まれ
ゲームキャラのアバターの姿になり
冒険を繰り広げた「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」の続編
前作から2年、大学生になった4人が
再びゲームの世界に吸い込まれ
さらに2人の老人も加わり新たな冒険を
繰り広げます

監督は前作からジェイク・カスダンが続投
出演も前作と同じく
ドウェイン・ジョンソンなどお馴染みのキャストが
集結しています

 

あらすじ
ジュマンジをクリアしてから2年
大学生になったスペンサーは
壊れたジュマンジを修理しようとして
再びゲームの世界に吸い込まれてしまった
スペンサーを助けるべくベサニーたちも
ジュマンジの世界に入り込むが
スペンサーの祖父たちも吸い込まれてしまい
以前とは違うバラバラに入れ替わったキャラで
クリアに挑むことになる

 

感想
前作同様に楽しい作品
キャラの入れ替わりで以前とは違った
面白さも生み出せていました
ただ、前作とやってることはほとんど同じで
想像を超えるほどのものではなかった

 

前作がなかなか面白かったので
今回の続編も楽しみに観に行ってきました

前作の時は
「ジュマンジ」の続編が20年ぶりに公開されると
驚きましたが
今回はさらにその続編が公開されるということで
それもなかなか予想外でした

前作はおバカなアクションアドベンチャーとして
とても楽しめた映画でしたが
本作も同じくおバカなアクションアドベンチャー
でしたね

これは期待通りで
求めていたものを見せてもらえて満足です

ギャグが多めで
派手なアクションも多い
ゲームの中の世界というぶっ飛んだ世界観も
健在でした

そして、前作同様に
見た目と中身が違いすぎるギャップも
とても面白い

今回はまた中身がバラバラになってしまい
前作とは違う組み合わせになっている

さらに本作はおじいちゃん2人が
新たに追加され
前作とは少し違った面白さが生まれていました

あのムキムキのブレイブストーンの中身が
おじいちゃんになってしまう
それだけで面白い

てか、今回はベサニー以外は
みんな違う体になってしまいます

それでマンネリが解消されてたりする

メインキャストは変わりないのに
中身が違う人間だから
前回とは違う展開が起きる
人間ドラマも別人だから新たに
別の物語が描かれます

ここは前作の設定を上手く生かしていますよね
この作品だからこそできる
面白い描きかただと思います


コメディー描写も同じで
前作と本作では違いを出せてます

前作は根暗童貞高校生が
ムキムキのいかつい男になってしまう
というギャップの面白さがありました

あのキスシーンとかは最高に笑えましたね

で、今回は明るいけど気難しいおじいちゃんが
ムキムキのいかつい男になってしまう

なので、前作のブレイブストーンとは
違う面白さがあります

調子に乗って無駄に敵と戦ったり
モブキャラと何回もキスしようとしたり
ケンカで仲間を殺したり
余計なことをして仲間を全滅させたりと

前作とは全然違うキャラクターになっていて
そこが面白かったりします

 

アクションに関しては
前作と同じようにわかりやすく楽しめる
エンターテイメントでした

砂漠を車で爆走したり
崖を飛び越えたり
動物から逃げ惑ったり
人間同士の激しい戦闘があったりと

基本的に楽しいシーンが多いです
と言うか、ほとんどがそんなシーン

なので、頭カラッポで観れる映画
余計な事を考えず観れるアホな作品です

そこは期待通りでしたね
そんな映画が観たくて本作を観てるわけですし
思った通りの楽しさでした

 

全体的に期待通りの楽しめる作品ではありましたが
悪い言い方をすれば想像通りでしかない

思っている以上の面白さは
この作品には無いと思います

基本的にやっていることは
前作とほとんど同じなので
そこに関しては新鮮味は全然ありませんし

むしろ、前作よりも危機感や絶望感は
圧倒的に弱くなっています

この映画の中で行われているゲームが
本当にぬるゲーにしか見えない


前作でもやっぱり危機感や絶望感は弱かった
なんか簡単にミッションをこなしていくし
ピンチも簡単に乗り越えてしまう
何より登場人物たちが楽観的だったりしますしね

そして、本作はそんな要素がさらに強まって
より危機感や絶望感は無くなってる
テキトーにやってもどうにかなるだろ
くらいのノリで緊張感は全くありません

一度クリアしたゲームだからと余裕感があり
おじいちゃんたちもギャグ要員で緊張感が薄い
おじいちゃんが好戦的でブレイブストーンが
前作よりも明らかに強くなってるし

スキルなんかも
簡単にみんな使いこなせてしまいますしね


そんなだから
派手なアクションや多少ピンチに追い込まれた姿を
見せられたとしても
そんなにスリルを感じれず
ハラハラドキドキ感が弱すぎると思う


1作目の1995年の「ジュマンジ」は
地味な映像も多いですが
スリルはありましたし絶望感もすごくあった
このゲームを本当にクリアできるのか?
という恐怖心すら生まれたと思います

1作目はジュマンジ自体がすごく怖いものに思えて
こんなゲームやりたくない
と思わされるほどだったんですが


前作からのこのシリーズは
ジュマンジ自体は全然怖くない
むしろ、ちょっとやってみたいと思わされる

やったとしても簡単にクリアできそうに
思ってしまうんですよね


それはそれで悪くはないし
楽しい要素ではあるんですが

でも、もう少し絶望感があるほうが
絶対にいいですよ

これじゃあストーリーが予定調和に進んでいくだけで
メリハリが生まれていないですもんね


最初のほうはアクションやコメディーで
それなりに楽しんで観れてましたが
終盤に近づくにつれ飽きてきて
なんか時間も長く感じてしまい疲れてくる

早く終わらないかな…
って気持ちになってました

 

そして、個人的に納得できなかったのは
おじいちゃん2人の内の1人
マイロの最期の決断です

これが全然納得できない
と言うかなんか好きじゃない

ここに至るまでは
おじいちゃん2人の友情とかが描かれ
そこがすごく良くて感動もできたんですが


マイロの最期の選択は
なにそれ?って感じです

マイロは病気で先が長くない
という理由でジュマンジの世界に留まることを
決断するわけですが…

それはちょっとどうかと思う…
ただの現実逃避ですよね

前作でスペンサーがやろうとして
否定した部分を
今回はマイロが現実世界に戻っても
死んでしまうからと言う理由だけで
それをあっさり肯定してしまう

さらに、ペガサスが空へ飛び立ち
自由を感じさせつつ
仲間たちが笑顔で見送るという
良い話風の感動シーンが
ちょっと気持ち悪くも感じました


このラストはすごく印象悪かったです
単純に気持ち悪い

これは安易すぎるようにも思いますし
僕の目には
命を軽く扱ってるように見えてしまいました

 

とは言え、軽い気持ちで観れば
それなりに楽しめる映画だったとは思います
ただ、想像以上のものはありませんが

前作が楽しめたのなら
本作も全然楽しめると思う

まあ、平均くらいの面白さですかね
観てもすぐに忘れてしまうかも

 


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