何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ニンジャ・アベンジャーズ」感想 いろいろ酷いのに無駄にアクションはカッコいい

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どうもきいつです


アクション映画「ニンジャ・アベンジャーズ」観ました

2009年に製作された「NINJA」の続編
甲賀流忍者の修行をしたアメリカ人が
殺された妻子の復讐を果たすために戦う姿を描いた
2013年のアメリカ製忍者アクション映画

監督は「デッドロックII」のアイザック・フロレンティーンが務め
主演は「エクスペンダブルズ2」などのスコット・アドキンス

 

あらすじ
日本で甲賀流忍術を極めたアメリカ人のケイシーは
甲賀道場の跡取り娘の波子と結婚し幸せな日々を過ごしていた
ところが、何者かの襲撃を受け波子が殺されてしまう
かつて師匠のライバルだった男ゴローが
波子を殺害したと確証をつかんだケイシーは
復讐のためにゴローを追ってミャンマーに渡る

 

感想
スゲーつまらないストーリー
ツッコミどころも満載
忍者って何だったっけ?
って思ってしまうようなよくわからない忍者描写
でも、無駄にアクションがカッコよくて
ちょっとテンションが上がってしまう

 

テレビでやっていたのでなんとなく観てみました

タイトルからも醸し出されるB級な雰囲気
そして、実際にもB級

全然期待もしていなくて
たぶんこんな感じの映画だろうな
と想像していた通りの映画だったと思う

よくも悪くも想像通りのB級映画でした


はっきり言ってしまえばクソ映画
でも、嫌いにはなれない

クオリティの高い映画を求めてしまえば
この映画はクソつまらないと思うけど
そもそも、このタイプの映画に高望みをする
というのが野暮ですし

軽い気持ちで広い心を持って観てみれば
まあ、ありじゃないかな
ってくらいの映画ですよ

ストーリーはいかにもB級で型にはまったような
よくある展開の連続

復讐するだけの物語ですからね
一言でこの映画を説明できてしまうくらいの
単純な内容です

だから、観やすいと言えば観やすい
でも、ありがちすぎて退屈でもある

正直、途中から若干飽きてきます

最後にはどんでん返し的な展開も用意されてますが
唐突すぎて笑えます
伏線とかも全然ないし
急に、黒幕はこいつでした
みたいな展開がやって来る

しかし、これが全くの予想外と言うと
全然そうでもなくて
途中からたぶんこいつ悪い奴なんだろうな
と察することができてしまうんですよね

ダンボールの荷物を持ってくるくだりとか
あまりにも不自然すぎで序盤からめっちゃ怪しいし

基本的に妻を殺したと思われるゴローを追って
ひたすら戦うだけの映画なので
何も考えずに観ることができました
ずっとボーっとしながら観ていた

まあ、懐かしのB級アクション映画みたいな
雰囲気もあってそんなに嫌いじゃないですが


そして、ツッコミどころがとても多いです
変な描写だらけ

そもそも、忍者の設定が謎

第2次世界大戦で活躍していた旧日本軍の忍者部隊
なにそれ?
忍者ってそういうのだっけ?

それが当たり前のような世界観に
ちょっと笑ってしまいます

それに普通に甲賀流忍者の道場とかもあるし
そこには日本人だけでなく外国人も多数いる
こんなの空手の道場でしょ
やってることも空手みたいなことですし

忍者ってそんな感じではないよね?
アメリカの人から見ると
忍術も空手も同じようなものなのか?

タイにも忍者道場があったりもするし
全然忍んでない
月謝を払えば忍術を教えてくれそうな勢い


他にも変なシーンとかがたくさんあって

妻にプレゼントするアクセサリーとか
マジで笑ってしまう

なんなんですか? あのゴツいネックレスは?
どんな服に合わせればいいのか
てか、あんなのどこで売ってるねん

普通にアクセサリーショップみたいな所で買ってたけど
あんなの売ってないから


居酒屋とかも笑ってしまう

どんなコンセプトの居酒屋だよ
店員の女の子がコスプレみたいな変な格好をしてるけど
店の内装は普通のよくある日本らしい居酒屋

明らかにバランス崩れてるし
どの層がターゲットの居酒屋なのかわからん


コンビニも全然日本のコンビニっぽくないし
あれアメリカのコンビニでしょ
よく洋画であんなコンビニ出てくる

夜中にケイシーがコンビニに出掛けるときに
妻がチョコレートと海苔を買ってきてくれ
とか言うけど

海苔ってなんだよ
あのタイミングで海苔ほしくならんやろ
アメリカ人は海苔をなんだと思ってるのか
日本人はポテチを食べるように海苔を食べてるとでも思ってるのか?


とにかく変な日本描写が多くていちいちツッコミたくなる
こんなギャグみたいなシーンがたくさんあるけど
やってる本人たちはいたって真面目なので
それが逆に面白くなってきます

あんなダサいネックレスを本気で選んで妻にプレゼントするんですから
もう笑うしかないですよね

こういうとんでも日本描写も嫌いじゃない


で、そんなギャグみたいな映画だけど
無駄にアクションシーンがカッコよかったりする

アクションがカッコいいから普通にテンションが上がってくるんですよ

肉弾戦は迫力あるし
戦闘の見せ方もカッコいい
ちょっと残酷だったりバイオレンスな描写もあって
刺激的な映像も気持ちを上げてくれます

アクションだけ見るとなかなかクオリティも高いと思うしそれだけで気持ちを掴まれました

ただ、一つ言いたいのは
これカンフーじゃない?

忍者アクション映画と言うより
カンフーアクション映画って言うほうがしっくりくる

確かに刀を使ったり忍者っぽい衣装を身にまとったりするけど
ほとんどカンフーみたいな肉弾戦がメインだし
忍者っぽい武器もそんなに使わない

とは言え、忍者っぽさとカンフーがごちゃ混ぜで
あまり違いがわかってない感じも愛おしく思いますけどもね

 

いろいろと酷い映画でした
日本を舞台にしたり忍者をテーマにするなら
もう少し日本を調査しろよ
ホントに可愛い映画ですね

ベタすぎて退屈なところもありますが
アクションがカッコいいから意外と引き込まれる
酷いところも含めて
なんか嫌いになれない映画でした

 


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