どうもきいつです
アクション映画「レッドブル」観ました
ロシアの刑事とアメリカの刑事が手を組んで麻薬組織に立ち向かうポリスアクション
1988年の作品です
監督は「48時間」シリーズのウォルター・ヒル
主演を務めるのはアーノルド・シュワルツェネッガーです
あらすじ
ロシアの麻薬組織のボスのビクトルがアメリカのシカゴで逮捕される
その身柄を拘束するためにモスクワ警察のダンコーはアメリカに渡った
しかし、護送中をビクトルの仲間が急襲しビクトルに逃げられてしまう
ダンコーは責任を取るためシカゴに残り
現地の刑事リジックと共にビクトルを追うのだった
感想
いまいち盛り上がりに欠ける映画でした
アクションは思ったより少なく
ストーリーにも捻りがないし内容も薄い
もっと激しいシュワちゃんが見たかった
シュワちゃんが好きなので観てみました
全然面白くなかった
というわけではありませんが
正直、ちょっと思ってたよりは地味な映画で
最後までいまいち乗り切れなかった印象
アクション映画ではあるけど
そんなにアクションが多くもなくて
ストーリーもなんか既視感があるし少し薄っぺらい内容でもありました
なんか求めてるものと違ったかな
って感じ
ロシアがまだソ連の時代で
そんなソ連からロシア人のシュワちゃんがアメリカにやってきたり
ソ連の刑事とアメリカの刑事とのバディ映画だったりもして
そのへんはなかなか味わい深い
てか、シュワちゃんにロシア人っぽさが全然なくて面白い
時代もあってか
女性の扱いがやたらと雑で
ある意味、時代を感じれて興味深い内容かも
ストーリーはかなりシンプルでわかりやすいです
アメリカを舞台に
ロシア麻薬組織のボスを捕まえるため
2人の刑事が協力する
みたいなベタな内容
軽い気持ちで観れる娯楽映画
よくあるストーリーです
その点では観やすくて無難な映画ではあります
ただ、やっぱり面白味に欠ける印象が強くて
最後まで終始少し退屈
この映画だからこその強みやインパクトは感じられませんでした
中でも
ストーリーが地味だったように思います
王道でシンプルな物語で悪くはないんですけど
もう少し見所があってもよかったかもしれない
基本的に全部思った通りに進んでいって
裏切り展開なんかも無いですし
それぞれの登場人物の掘り下げも甘くて
ちょっと薄っぺらい映画かな…
特にキャラクターの薄さが目立っていたように思う
主人公のダンコーを演じるシュワちゃんはかなりハマり役で
あの寡黙で無骨な雰囲気がシュワちゃんらしく
その存在だけで魅力的なんですよ
でも、それ以外のキャラが薄すぎるんですよね
ダンコーの相棒リジックは
お調子者の不良警官って感じだけど
どうも印象が薄い
完全にシュワちゃんに食われてますよね
シュワちゃんの存在感が強いだけに
よりこのキャラの印象が薄くなってる
ダンコーが静かなタイプのキャラと思いきや
やることが全部めちゃくちゃだったり
言動がブッ飛んでたりと
ある意味ボケみたいな立ち位置になってるんですよ
で、リジックのほうは
もともと少し横暴だったり軽いジョークを飛ばしたりする人間なんですが
ダンコーが現れることで
ただの常識人のツッコミ役になってしまってる
そのせいで本来のリジックの特徴や魅力なんかが全く発揮できずに
ダンコーについていくだけの人になってしまってるんですよね
これは敵にしたって同じで
ダンコーがブッ飛んでるだけに
敵の存在感もかなり薄まってる
本来は敵が担うべき非情さやクレイジーな部分もダンコーが全部持っちゃってるんですよ
とにかく、ダンコーのキャラが強すぎて
全体のバランスが悪くなってる
何もかも全部1人でやってるんですよね
そして、バディ映画としてもちょっと微妙で
ソ連とアメリカであったり
寡黙な男と軽い男のコンビであったり
対となる人間同士が組んでるわりに
特に波風も立たず
特に2人の関係性を深掘りもされず
あまり面白いドラマが生まれない
この2人が
時には喧嘩をしそれでも協力し続けて
お互いの短所を補いながら目的を達成することで
2人に友情や絆が生まれる
みたいな流れにするだけでも面白くなると思いますが
この映画はそのへんが全然描かれてないんですよね
最後には友情っぽい終わりかたをするけど
そこまでの描写が薄いから
いまいち感動もできずラストとしても弱かった
そして、アクションなんですが
所々はカッコよかったり派手だったりはするんですけど
なんかパッとしないんですよ
基本的にアクションが思ったより少ないのもあって
なんか地味な印象が強い
アクションなしで淡々と犯人を追ってる場面は正直退屈だし
やっとアクションが来たと思っても
それが終わるとまた退屈な時間
気持ちが盛り上がる前に
ちょうど冷めてしまうというか…
でも、終盤のバスのカーチェイスは派手で
それなりに盛り上がりましたかね
映像的にもブッ飛んでてド派手だし
ここで眠気は吹っ飛んだ
まあ、最後のバスでの真っ向勝負は
お互いに何をしたいのか謎で意味不明な展開でしたけど
それ含めて終盤のアクションは面白くなっていたと思います
あと、会話のやり取りなんかは面白かったです
ダンコーとリジックの噛み合わない感じとかは笑えます
会話だけでなく細かい描写で笑える場面も多くあって
ユーモアの感じる映画なのは間違いない
基本はダンコーがめちゃくちゃやってボケかましてる独壇場みたいな内容ですが
もはや、そこがこの映画の魅力かも
シュワちゃんを堪能するという点では
存分に堪能できるだろうし
シュワちゃん好きならそれなりに楽しめる映画です
僕も微妙だと思いつつ
楽しめてる部分も大いにありました