何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

ドラマ「死霊のはらわた リターンズ シーズン1」感想 相変わらず悪ノリが最高 そして、ストーリーも面白かった

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どうもきいつです


海外ドラマ「死霊のはらわた リターンズ シーズン1」観ました

映画「死霊のはらわた」シリーズの続編として作られた連続ドラマ
死霊たちと数々の死闘を乗り越えてきたアッシュが再びチェーンソーとショットガンを手に
死霊どもと壮絶なバトルを繰り広げる

製作総指揮にはクレイグ・ディグレゴリオ、ブルース・キャンベル、サム・ライミ、ロバート・タパートが名を連ねています
主人公のアッシュを演じるのは前作と同じくブルース・キャンベル

 

あらすじ
死霊たちとの壮絶な戦いから30年
アッシュはスーパーマーケットでただの店員として働き
トレーラーハウスで暮らしながら
夜はバーで飲んだり、時には女性とセックスしたり
そんな生活を送っていたが
ある日、彼はうっかり死者の書の呪文を読んでしまい
再び死霊たちを解き放ってしまった

 

感想
映画の時と同様に
勢いまかせの悪ふざけが過ぎる最高の作品
でも、本作はドラマ性があってストーリーも面白い
連続ドラマの利点を生かした作品にもなっていました

 

映画「死霊のはらわた」シリーズが大好きで
このドラマも前から観たかったのですが
やっと観ることができました

とにかく最高でしたね
すごく面白かった

「死霊のはらわた」のファンが見たいものをちゃんと見せてくれ
その上、最高に楽しませてくれる作品でした

 

まず、主演がちゃんとブルース・キャンベル
というのが最高ポイントの一つ

「死霊のはらわた」と言えばブルース・キャンベル
ブルース・キャンベルがいなければ「死霊のはらわた」ではないわけです
映画三部作でのブルース・キャンベルの素晴らしい演技
彼が演じるアッシュというキャラクターの面白さ
それがあってこその「死霊のはらわた」です

そして、本作は3作目の「キャプテン・スーパーマーケット」から長い歳月が過ぎましたが
おっさんと化したブルース・キャンベルを主役に置き「死霊のはらわた」の続編を作ってくれた

それだけでこの作品への意気込みが伝わってくる
この作品へのこだわりが感じられるんですよね

 

そして、本作はただブルース・キャンベルが出ているだけではない
「死霊のはらわた」の悪ノリもちゃんと引き継がれています
簡単言えばバカなドラマです
アホなことを全力でやってる
だから最高に面白い

過去の三部作で言うと
本作は「死霊のはらわたII」に近いと思います
勢いとテンポまかせで一気に見せていくような作風

急に敵が現れて激しく戦ってぶっ倒す
グロい描写も多い
血がめっちゃ飛び散ります

ストーリーに関してもかなり勢いまかせ
死霊を呼び起こすきっかけなんて
アッシュが誰かわからん女とイチャついて
その場のノリで死者の書の呪文を読み上げるという…

何故そんなことをするのか?
自業自得この上ない
しかも、そのせいで関係ない人も死にまくってますから
てか、なんで死者の書を持ってるんだよ

全ての元凶にして世界を救う救世主
もう意味がわからん

そこから先も基本勢いまかせのストーリーで
よく考えればツッコミどころが満載
でも、有無を言わさぬ勢いが謎の説得力を生む

アッシュが正義のヒーローにさえ見えてくるんですよ
ただのクズ男のはずなのに


で、 本作の悪ふざけが過ぎるノリやアッシュの性格は
「キャプテン・スーパーマーケット」にとても似た雰囲気です

アッシュの性格は
へたれだしクズだし自分勝手な男
絵に描いたような最低男なんですが
調子に乗るとこんなに頼れる男はそういない
調子に乗ればめっちゃ強いです
死霊なんかに全然負けないですからね

これがアッシュの魅力です

アッシュの素晴らしさはおっさんになっても
全然衰えてませんでした
むしろ、年月を重ねたことにより
もっと魅力的なキャラクターになっている

おっさんになってもブレないアッシュにはカッコよさすら感じてしまいました

さらに、「キャプテン・スーパーマーケット」での伝説のシーン
アッシュとチェーンソーの合体シーンもあります
これが見れただけでもだけでもテンションがMAXになる
右腕にチェーンソーがくっついただけで何故そんなに強くなるのかは謎ですが

そんなお約束シーンもたくさん見れて
大満足です

 

ただ、 本作は過去の作品をなぞっているだけでなく
連続ドラマという利点を生かして
さらに面白い作品になっています

本作は死霊を封印するために旅をする
ロードムービー的な物語にもなっている

メインの登場人物はアッシュ意外にもいて
アッシュとパブロ、ケリーの3人で旅をして
絆を深めていくドラマ性もプラスされてるんですよ

それが今までになかった要素で新鮮
また違った面白さを生み出していました

全10話のドラマだからこそ
それぞれのキャラが掘り下げられたりもするし
アッシュ以外のキャラもとても印象的でした

3人が旅を通じて成長していく姿は
ドラマとして普通に面白いし
3人の掛け合いとかも笑えるしすごく見ていて楽しい

それに、1話ごとにそれぞれのエピソードが
それなりに完結する作りになっていて
長さは30分程度のドラマ
なので、とても観やすい作品でもあります

単体のエピソードとしても綺麗にできてますが
全体の繋がりもスムーズに繋がっていて
続きが気になるようにも作られている

終盤に近づくにつれて話が盛り上がってきたり
伏線が回収されていったりと
どんどん引き込まれる内容なんですよね

これも、やっぱりドラマの利点を生かした作り方がされていて
どんどんと見進めさせられてしまう要素でした
普通にドラマとしても面白い作品です

 

あと、ビジュアル面も相変わらずよかったです

殺してもなかなか死なない死霊に取り憑かた人間たちは
相変わらずの形相ですし
基本的にグロいシーンはとても多い

結構グチャグチャに殺したりもするから
グロいのが苦手ならかなりキツいかも
痛々しい場面も多いですし

それが刺激的でこの作品の良さでもあります


他にも、今までは登場しなかった悪魔の本体みたいなのも出てきて
それもなかなか面白い要素でした

チープに見えないように工夫もされていて
その表現が
逆にこの世のものならざる存在みたいにも見える
常に姿がブレてるって表現はすごくよかった

動く人形とか悪魔の子供みたいなやつとか
それぞれのキャラクターのビジュアルも
とても魅力的で個人的にも好き

ビジュアルや映像に対するこだわりも
過去の三部作を引き継いでいる要素なんだと思います

 

これは「死霊のはらわた」シリーズの続編としては
最高の出来なんじゃないかと思えます
今までの要素をしっかりと引き継ぎ
さらにドラマだからこその面白さも付け加えられている

何よりもブルース・キャンベルが大暴れなのは
やっぱり最高

シーズン2も観なければなりませんね

 


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