何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ポッピンQ」感想 何を見せたいのか? 誰に向けられているのか? そのへんが謎…

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どうもきいつです


アニメ映画「ポッピンQ」観ました

東映アニメーション60周年記念のプロジェクト
として制作された2016年のオリジナル劇場アニメ作品
悩みを抱える5人の少女たちが世界を救うために奮闘し
成長していく青春ストーリー
少女たちがダンスの力によって世界を救おうとする姿が描かれます

「プリキュア」シリーズのダンス映像など
数多くの東映アニメの作画やCG制作に関わってきた宮原直樹が
初の劇場アニメの監督を務めています

 

あらすじ
もうすぐ中学校を卒業する伊純は砂浜で綺麗なカケラを拾う
すると、不思議な世界へ迷いこんでしまった
そこで同じカケラを持っ4人の少女
蒼、小夏、あさひ、沙紀と出会い
ポッピン族から世界の危機を知らされる
世界を救うべく5人の少女たちは
ダンスで心を一つにして悪に立ち向かう

 

感想
ターゲット層がよくわからん
子供向けなのか、オタク向けなのか、ティーン向けなのか…
そのどれでもあるようで、どれでもない
ブレブレのアニメてでした
その上、内容はすごく薄くてつまらない…

 

なんとなく気になったので観てみました

第一印象は魔法少女系のアニメかな?
くらいの感じ

実際に観てみると
プリキュアに携わってる人が監督というだけあって
プリキュアみたいなアニメでした

そして、この映画は何がしたかったのかよくわからない

東映アニメーション60周年記念で作られたというわりには
そんなに力が入ってる作品にも思えなかったし…

 

で、このアニメ映画の狙いは何だったのかを
考えてみたんですが

たぶん、プリキュアを観ている子供たちよりも
若干年齢層が高めの子供に向けたプリキュア的なアニメをやりたかったんじゃないでしょうか

主人公が中学生から高校生になる境目の年齢だったり
思春期の悩みを抱えていたり

そんな要素から考えても
おそらくその年代の女の子に向けられた作品なのかもしれません


ただ、この映画を観ても
そんなの全然伝わってこねーよ!!

今の解釈は僕が無理やりにしただけですからね

普通に観てるだけじゃ
この映画が何をしたいのか
誰に向けられているのか
全然わかりません

観る側がかなり優しく寄り添うことで
やっとこの作品の狙いがなんとなく見えてくる程度

 

まず思うことは
今さらオリジナルアニメでプリキュアみたいなアニメを作る必要ないよね

こんなアニメを作るならプリキュアでいいわけです

やるにしても、プリキュアをそのままやるんじゃなくて
ひねった内容にするべきだと思うし


まあ、そこは100歩譲って置いといて
映画の内容の話をすると

とにかく、すごくブレてるアニメだな
って印象がありました

全体の雰囲気ややってることはほとんどプリキュアで
小さい女の子向けのアニメなのかと思いきや

主人公たちが思春期特有の悩みを抱えて
それを乗り越えようとする青春ストーリーだったりもして
思春期の女子に向けられているように思える

そして、キャラデザやキャラのノリとかは
オタク向けの美少女アニメって感じでもあります

この時点で視点がブレすぎているから
このアニメをどう観ればいいのかわからない

バラバラな要素であっても
うまく調和がとれていれば問題ないと思いますが
この作品の場合はそれぞれの要素が全部別方向を向いてる気がする

 

ここまでバラバラな要素を詰め込んでいるということは
おそらく、どの層にもウケる映画を狙っていたのかもしれませんね

でも、結局はどっち付かずの中途半端な作品になって
その結果、みんなに無視されてしまうような印象の薄い作品が出来上がってしまった


そして、さらにやってしまってるのは
ダンスで世界を救うというコンセプト

これも失敗だと思います

でも、このダンスで悪と戦うってのは悪くないと思うんですよ
女の子向け特撮のファントミラージュとか成功してるし

しかし、この作品の場合は
ダンス要素が浮きすぎている

言ってしまえば
この作品にはダンスが必要ないんですよね

ストーリー上では無理やりねじ込まれているだけだし
ダンスシーンも作品の中で調和が取れてない

はっきり言ってダンスが邪魔でしかない

世界を脅かす悪いやつらを倒すために戦うというストーリーなのに
最終的にダンスを踊って世界を救うって設定をねじ込んでいるから
戦うことよりダンスを練習することがメインになってしまってたりします

運動神経抜群の主人公がいれば
ダンスが苦手なら仲間がいる
唯一のダンスの経験者がダンスに参加してくれない

そこを最終的には力を合わせてみんなでダンスして成功する
みたいな流れ

これは、ダンスを通して絆や成長を見せたかったんだと思う


でも、それをやりたいんなら
ダンスの全国大会で優勝を目指すダンス部の話でやるべき内容で

ファンタジーな世界で悪と戦うヒロインもので
それをやろうとするのはちょっとズレてませんか?

この内容でダンスを入れたかったのなら
ダンスを魔法的ななにかとして扱うべきだと思う
ダンスの練習シーンなんて必要ないんですよ

ダンスを練習しなければ上手くなれなかったり
個々で上手さにばらつきがあったりと
無駄にダンスの描写だけリアルにするから

ダンスで世界を救うって部分に
なんで?って疑問が浮かぶ
そこだけリアリティがない

世界を救えるダンスというところだけは魔法的な扱いがされていたりするのも
いまいち納得できないんですよね

ダンスに必然性がないから
主人公たちが普通に受け入れてるのも違和感だし

 

それと、普通にストーリーが面白くない
内容が薄すぎてつまらないです

基本的に駆け足でストーリーが進んでいき
感情移入はほとんど出来ない

キャラクター個々のエピソードも深掘りされず
軽く回想シーンを見せる程度

主人公の伊純の描写もかなり酷いです

悩みを抱える反抗期な女の子なんですけど
中身が空っぽすぎるんですよ

親の仕事の都合で東京に引っ越さなければならないんですが
伊純は東京に行きたくないと拒否します

ただ、そこに理由が全く無い
友達と離れたくないとか
地元が好きだからとか
そんな描写は全然無くただ反抗してるだけ

そこへ部活の陸上の悩みとか絡めてくるけど
全然関係ないし話が繋がってないから
意味がわからなくなってくる

伊純の悩みが何なのかすらわからない状態

で、悩みとは全然関係ない異世界を救うことを
達成すると悩みも解決
まじで意味不明

他のキャラも同じ
何故悩んでるのかがよくわからず
解決策もわからないまま
でも、世界を救うと全部解決

ストーリーがごちゃごちゃで
難しい内容ではないのに意味がわからなくなってくる

5人が異世界に呼び出された理由も不明だし
メガネの少年も誰?状態
ラスボスの存在もわけわからん
世界が救われた理由も謎

は?って内容の意味不明アニメなんですよね…

いろんなことをやろうとしすぎて
結局まとまらずに意味不明になってしまってる

 

この映画はストーリーやテーマなんかより
企画が先走ってるんだと思いました

プリキュアみたいなアニメをやりたい
ダンスで戦うヒロインをやりたい
友情や絆の青春ストーリーがやりたい
思春期の悩みを描きたい

そんなのを先に決めてしまって
後からそれらを全部ストーリーで無理やり繋げてみました
って映画な気がしてしまいます

てか、たぶんそうなんでしょうね

思い付きをただ単純に詰め込んで
無理やり辻褄を合わそうとしてるだけの作品なので
ブレまくりの中途半端なアニメになってしまうのは
必然的だと思います


それとエンドロール後のおまけ
あれは何をしたかったんでしょうか?
続編を作る気満々だったのか
あくまでおまけ映像なのか

たぶん、あわよくば続編を作れればいいな
くらいの感じでしょうかね

そして、このおまけ映像が何よりも一番ワクワクさせられると言うね…
どんなに内容薄いんだよこの映画…


文句ばかりになりましたが
いいところがあるとすれば

絵が可愛い
ダンスの動きが滑らかで綺麗
そこに力を入れているのは伝わります

まあ、宝の持ち腐れなんですけどね…

 

アニメのクオリティは全然悪くない
映像はそれなりに綺麗で見やすい
ただ、内容は全然伴っていません
すごく雑です
面白そうな要素を無理やり詰め込んだだけの映画でした

あと、もう一つ言いたい
変身後の衣装がつまらない
プリキュアに関わる人が監督ならもっとこだわってもよかったんじゃない?

 


ポッピンQ Blu-ray *豪華版