何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

作品に点数をつけるのはナンセンスだと思う

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どうもきいつです


僕が昔から思ってることですが

映画、漫画、ゲーム、音楽、芸術作品など
そんな作品に点数をつけるのには違和感がある

よくレビューサイトとかである
星5段階の評価とかは納得できるんです

これはそれぞれの人の
好き、普通、嫌い
を数字に表しているだけだと思うから

10点満点、100点満点でも同じで
その点数が
その人が作品に触れたときの気持ちを表す数字なら
全然いいと思うんです


ただ、僕が引っ掛かるのは
作品を採点している人

作品を採点するのってどうなの?
そんな点数は無意味じゃない?
と昔から思ってる

 

そもそも、僕が映画の感想などを
数字で表さないのには2つ理由があって

1つは
映画を観たときの感想なんて
その時の気持ちによって変わってくるから

1度観たときと2度目の時では
印象が変わってくることもよくあるし
それを数字に表しても意味がないように思う


もう1つは
映画を誰かにおすすめしたいからやってる感想じゃないから

誰かにおすすめするのなら
その指標として数字はわかりやすいけど
おすすめが目的でないなら全く必要ないと
思うからです

僕はただ自己満足で感想を書いてるだけですからね

 

そして、採点の話に戻すと

コンクールなどの優劣をつけたり
大学の単位取得などで採点をするのは意味があります

と言うか、そうしなければ成り立たないから

これも、結局は無理に点数をつけてるだけで
点数をつけなきゃ順位を決めれないし
点数をつけなきゃ卒業するための基準がわからなくなるから

でも、それ以外の個人の感想とかで
作品を採点して点数をつけてるやつ
あれなんなんですかね?

おこがましくない?

どこの馬の骨ともわからない人や
偉そうにしている評論家とかが
いろんな作品に点数をつけてたりするけど

その数字に何の信憑性があるのか

自分は酷評してますよ
ってタイプの人に点数をつける人が多い気がする

俺に高得点つけさせたら大したもんですよ
みたいな

そんな人を見る度に
お前、何様だよ
って思ってしまう

僕はそんな感じの人があまり好きじゃないんですよね


そんな人たちってどう採点してるのかわからないし
採点のしかたなんて人それぞれだと思うけど

例えば映画なら

映像10点
演出10点
演技10点
音楽10点…
みたいに振り分けてるんですかね?
それの総合で100点満点とか?

まあ、採点するとしたらそんな感じになりますよね

で、その点数ってなんなの?

74点の作品と75点の作品があったとして
その人たちはその1点の差を説明できるの?

ストーリーが0点で映像が100点以上の映画があったとしたら
その人たちはどう採点するの?

そんな曖昧な数字で評論家を気取って偉そうにされると
それがたとえプロだったとしても
全く信用できない

まあ、プロなら何かしらの企画とかで
無理矢理点数をつけさせられたりもすると思うので
それは仕方ないとして

 


学校のテストとか明確な答えがあるものなら
その点数に信憑性はありますけど

映画、漫画、音楽、美術のような作品って
何が正しくて何が間違いなんてものは存在しないし
作品によって制作意図は様々で
作る人間によって込められた思想も全く違う

誰に向けられて作られているのかも多様で
さらに、それを受けとる人間によっても
見え方が全く違ってくると思います

そんな白黒はっきりさせることなんて不可能な
娯楽作品、芸術作品を一律にして点数をつけること自体が
なんかズレてませんかね

そんな点数に信憑性なんて全く無い

 

映画の感想とかでも
たまに点数をつけてすごく偉そうに
評論的な事をしている人を見かけたりもしますけども

例えその人の感想がすごく的を得ていて
しっかりとした内容だったとしても

映画に点数をつけているということだけで
あまり深く物事を考えてない人なんじゃないかな
と思えてしまう


1つの作品に深く触れれば触れるほど
その作品に点数なんてつけれないと思うでしょうし

たくさんの作品に触れれば触れるほど
点数なんて狭い尺度で測れなくなる

安易に点数なんてものをつけてしまう人は
表面的なものごとでしか判断していないんだと思う

技術、技法、構成とか
表面的にわかりやすい部分だけで判断して
そこから先の感覚的な部分、芸術的な部分には
触れるどころか感じてもいないんでしょうね

 

僕が思うに
こういう安易に点数をつけてしまう人たちは
考え方が固い
と言うか、ユーモアが無い

狭い価値観でしか判断して評価をしていないので
そういう人の感想や批評を読んでいても
あまり面白くなかったりする


そんな人たちは
もし1億点のすごい作品に出会っても
100点満点の中でしか考えないだろうし
逆にマイナス以下の酷い作品に出会っても
同じく100点満点の中でしか評価しない

たぶん
クソだけど最高の映画を観たとしても低い点数をつけて終わりだろうし

クソゲーを無駄に何時間もやり続けることなんてなくクソだと文句を言うだけだろうし

アイドルの歌を下手だから人数が多すぎるから口パクだからとか言って見下すでしょう

子ども向けの特撮ヒーローを子供向けだと言ってバカにすると思う

 

これに当てはまるかどうかは別として
狭い考え方なのは間違いないと思います

深く考えないから作品の本質に近づけないし
しょうもないものを楽しむ遊び心も無いんじゃないですか

てか、点数つけることが目的になってるようにも思えてしまう

 

いままで、御託を並べていろいろと言ってきましたけど

結局のところは
点数をつけてるような人たちは
なんか偉そうでわかったような顔で批判したり
上から目線で褒めてたり

単純にその姿勢が気に食わない
ムカつくだけ
僕がそんな人たちを嫌いなだけ


そうです
なんかそれっぽいことを理屈っぽく言ってましたけど
ムカつくから理由をつけてただけです


ただ作品を受け取ってるだけで
何も生み出していない人間が
なに一丁前に誰かの作品に点数なんてつけてんだよ
お前、一体何様のつもりだよ
身のほどをわきまえろよ

って思ったから
ムカついたから

 

まあ、僕は作品を採点するような
浅はかな人間にはなりたくないと思う