何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」感想 はじめはよかった でも、結局なんなの?

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どうもきいつです


ホラー映画「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」観ました

謎のお化け屋敷を舞台にしたホラー映画
遊び半分でお化け屋敷にやってきた若者たちが
殺人鬼による本物の恐怖に襲われていく姿を描いています

「ホステル」のイーライ・ロスが製作
「クワイエット・プレイス」の脚本家コンビ
スコット・ベックとブライアン・ウッズが
脚本、監督を務めています

 

あらすじ
ハロウィンの夜、ハーパーたち6人の大学生たちが
郊外にあるお化け屋敷へと向かう
不気味なピエロが待ち構えるお化け屋敷に期待を膨らませ
6人はルールに従い入場し
様々な仕掛け施された部屋を進んでいくが
一行は残虐なショーを目の当たりにし困惑する
そして、マスクを被った殺人鬼たちが彼女らに襲いかかる

 

感想
はじめは緊張感があってゾクゾクし映画に引き込まれていくけど
結局、なんかよくわからん事ばかりで
あまり面白くなかった
恐怖演出もあまりインパクトがないし
大して怖くもない

 

お化け屋敷と殺人鬼という設定に惹かれて
観に行ってきました

イメージ的にはお化け屋敷だし
アトラクションみたいにライトに楽しめるホラーだと思ってましたけど

結構グロくて痛々しいスプラッター描写もあって
一応、ちゃんとホラー映画をやっていました


内容は王道のスラッシャーホラーって感じですね

調子に乗った若者たちがヤバい殺人鬼の餌食になる
昔からあるようなホラー

「13日の金曜日」「悪魔のいけにえ」とか
やってることはさほど変わりません
死なないために逃げ惑ってるだけの映画です

ただ、本作は舞台がお化け屋敷
そこにちょっとワクワクさせられます

主人公たちはただのお化け屋敷だと思って
わちゃわちゃと楽しんでるわけですが
観客の自分達は殺人鬼が潜んでいると知ってるので
そこにヒヤヒヤさせられたり
お化け屋敷だからこその仕掛けや演出などが
面白かったりと

いろいろと引き込まれる要素がたくさんあって
さらに、マスクの殺人鬼は誰なのか?
主人公たちは一体どうなってしまうのか?
という部分にも興味を惹かれて

その後の展開にすごく期待させられます

 

期待とワクワクでいっぱいの序盤なんですけど
それを過ぎると一気にぱっとしない映画になっていく

殺しのテンポが悪いですし
お化け屋敷の仕掛けもさほど生かされないし
そして、最終的によくわからない

なんか無駄な要素も多い気がした


まず、普通にお化け屋敷を散策するだけのシーンが長い
なかなか人が死なないんですよね

若者がただお化け屋敷で楽しんでるだけの場面の
何が面白いのか

しかも、このお化け屋敷
大してお化け屋敷らしい仕掛けがあまり無いし
お化け屋敷と言うより迷路って感じ

こっちとしてはサクサクといろんな展開を見たいのに
なんかグダグタと迷路で迷ってるだけのシーンが続くので
ちょっと退屈になってきます

で、いざ殺人が始まると
いまいちテンポが悪い
中途半端に主人公たちが逃げれたりするので
あまりスラッシャーホラーとしての勢いが感じれないんですよね

もっと容赦なく次々と殺してくれた方が
ハラハラドキドキしてスリルがあると思う

主人公が脱出ゲームみたいな仕掛けを解こうとしたりするけど
その間は殺人鬼が来なかったり
単純に殺人鬼がバカすぎて自滅したり

なんかスリルが弱い


それに余計な要素も多くて
それがノイズだしテンポも悪くなるし
すごく邪魔だった

主人公の実家の話とか
あれ意味あるようで全然意味がなかったですよね

この話が後々の伏線なのかと思ってたけど
全然繋がらないし

ラストの主人公の家に殺人鬼が来るシーンも
なんか意味わからんかった


あと、主人公の彼氏?ストーカー?
あれも無駄要素すぎる
彼氏の正体が後々の伏線なのかと思ったけど
結局はなにもなくて

その上、助けに来たと思ったら
あっけなく殺されるし
これは一体何がしたかったんだよ

予想外の展開という事で彼氏を殺したのか?
確かに予想外だけど
そりゃ、こんな唐突なこと予想できないよ

この彼氏を唐突に殺すことで
今までの彼氏の描写が全部無駄になりますよね

 

そして、この映画の1番ダメなところは
この殺人鬼たち謎すぎる

これが得体の知れない正体不明な不気味さを演出してるならいいんですけど

実際は
こいつら何がしたいんだよって状況が続くだけで
ミステリアスと言うよりただ馬鹿な集団にしか見えない

目的は不明
人数もよくわからん
マスクを外しても誰だよって状態

正体不明過ぎて逆に全然怖くない

ハロウィン、お化け屋敷、ピエロ
いろいろとそれっぽい要素はあるけど
なんか繋がってなくて一貫性がないし


結局、まとまりが悪い

組織立ってお化け屋敷まで作って人を殺そうとしてるのに
思想とかは全然感じないし
だからといって無差別に殺人を繰り返しているような狂気も感じない

いろいろ詰め込んでるわりに
それが全部バラバラで魅力が全く生まれてないんですよ

 

あと、恐怖演出も中途半端でしたね

スプラッター描写もそんなにインパクトがあるわけじゃなくて
どちらかと言えばちょっとマイルド
さほど鮮烈ではないんですよ

他の驚かすような演出や迫り来るゾクゾクする演出とかは
一本調子でメリハリがない

大して驚かないしそんなに怖くない
恐怖心を煽るような演出もありませんでしたしね

ホラー映画としてとても弱かった

 

それと、すごく気になったのは
場面の繋ぎすごく雑じゃないですか?

見逃してないのに
見逃したんじゃないかと思わされることが
多々ありました

急に場面が飛ぶというか…

もう少しきれいに繋いでほしいですよね

 

序盤は期待させられるのに
そこから後はことごとく中途半端

中身が無いにしても
それを補うほどホラー演出にインパクトがあれば
まだ楽しめたと思いますが…

結局は全てにおいて中途半端でした
もっとお化け屋敷のようなハイテンポなホラーが観たかった

 


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