何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ザ・スイッチ」感想 たとえおっさんであろうと中身がJKなら可愛い

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どうもきいつです


ホラー映画「ザ・スイッチ」観ました

気弱な女子高生と殺人鬼の体が入れ替わってしまうホラーコメディ
中年の殺人気の姿になってしまった女子高生が
自分の体を取り戻すために奔走します

「透明人間」「ゲット・アウト」など多くのホラーを手掛けるジェイソン・ブラムが製作
「ハッピー・デス・デイ」のクリストファー・ランドンが監督を務めています

 

あらすじ
冴えない日常を過ごす女子高生のミリーは
指名手配をされている連続殺人鬼に突如襲われ
鋭利な凶器で突き刺されてしまう
かろうじて一命を取り留めたミリーだったが
翌日目が覚めると中年男の殺人鬼と体が入れ替わっていた
24時間居ないに自分の体を取り戻すため
ミリーは殺人鬼に立ち向かう

 

感想
ちょっと期待しすぎたかも…
普通な展開の連続で物足りなさを感じてしまいました
もう少し設定を生かした展開や予想外の展開も見たかったかも
コメディ要素はそれなりに笑えるかな

 

「ハッピー・デス・デイ」の監督の新作ということで
楽しみにして観に行ってきました。


本作も「ハッピー・デス・デイ」同様に
SFなホラーコメディーに仕上がっています

女子高生と殺人鬼が入れ替わっちゃう
というアホな「君の名は。」みたいな設定に惹かれて観に行ったわけですが

想像通りアホな映画で
そこは期待通りで楽しむことができました

ただ、ちょっと期待し過ぎていたのか
どこか物足りなさを感じて
最高に面白かったとは言えないかも…

 

まず、良かったところから

ストーリーはかなりシンプルでわかりやすく
単純に楽しめる内容です

おっさんの姿になった女子高生が
中身が殺人鬼の自分から
元の体を取り戻すために奮闘する様子を
面白おかしく描いた内容

その中で主人公のミリーの成長を描いていたりもするので
「ハッピー・デス・デイ」同じで
意外と人間ドラマもちゃんと作られています

全体的にテンポも良かったと思うし
最後まで飽きることなく観ることができました


なによりも
この映画で最も良かったのは
おっさんになってしまった女子高生

見た目は殺人鬼のおっさんなわけですが
中身は可愛い女子高生
これの表現がめちゃくちゃ面白くて素晴らしかった

とにかくおっさんが可愛いんですよね

仕草とか喋り方とかが完全に女の子で
キモさよりも可愛さが勝ってた

走り方が変なのとか
力が制御できていないのとか
笑える場面もたくさんありました

おっさんを演じていたヴィンス・ボーンは
あまり知らない俳優でしたけど
演技が上手いんですかね
完全に女子高生に見える演技をしていました

 

そんな感じで
面白い要素もたくさんあって
別につまらない映画ではないんですけども

もっと面白いものを見せてほしかった
って気持ちがあるのは否めません

てか、もっと面白くできたんじゃない?

設定はすごくいいのに
それをあまり生かせていなかったようにも思いました

ストーリーにしろコメディーにしろホラーにしろ
女子高生と殺人鬼が入れ替わるという設定を
いまいち上手く活用できていなかった


ストーリーに関しては
結構、最後まで予定調和であまり捻りが無かったかな…
もう少し予想外な展開なんかも用意してほしかったですかね

ラストの殺人鬼が報復に家にやってきて
ミリーがそれをやっつけて終わり
というのもあまりにひねりが無いし
ここが蛇足のようにも思えてしまう

どうせなら
実はまだ入れ替わったままだったとか
もう一悶着くらいあれば
最後の場面に意味を感じれたと思う


そこに至るまでも
入れ替わりを上手く使ってるな
と思わされるような展開は無くて

女子高生がおっさんになってしまうという
出オチだけで終わってましたかね…


コメディー部分も同じで
中身が女子高生のおっさんの面白さはあるけど
それ以上のものは無かった

入れ替わっているという設定を使えば
もっと笑いを生む事ができたと思います

特にミリーと殺人鬼のやり取りでは
もっと面白い掛け合いができたと思うし

この2人が対峙している時は
なんか真面目すぎて面白味に欠けていました
他のとこではふざけてるんだから
ここでもたくさんふざけてほしかったですよね

畳み掛けるように笑いを詰め込んでもよかったかもしれません

 

そして、ホラー描写
ここもちょっと弱かったですよね

冒頭のシーンはグロい殺し方の連続で
なかなか期待を膨らまされるんですが

そこから先は
全然人が死ななくなるし期待外れ

せっかく女子高生が殺人鬼になるんだから
かわいいJKが人を殺しまくる姿を見たかった


それと、ここで思ったのが
入れ替わり前のミリーの描写が中途半端

イジメられたり嫌な先生がいたりと
冴えない学園生活を見せられるけど
その描写が弱いんですよね

嫌な奴はとことん嫌な奴に見せて
身の回りの人はみんな敵
最悪な学園生活
くらいの暗い描写にしている方が絶対によかった

実際は
イジメてくる女子はそこまで悪い印象が無いし
先生もちょっと性格悪いくらい

だから、この人たちが殺されたときに
カタルシスがさほどないんですよ


学園生活が最悪
周りの人間が最低
と序盤で見せておけば
それが前フリになって

入れ替わった後のスラッシャーホラーの展開がすごく生きてくると思うんです


前フリがあっての
JKが学校で人を殺しまくる展開なら
マジで最高の気持ち良さだったかも

そうすれば殺人鬼のヤバさも表現できるし
最低の学園生活の描写が強ければ
親友や家族との描写もさらに深くなったと思う


まあ、とにかく殺人鬼なら
もっと大量にいろんな方法で人を殺せよ
って話です

 

「ハッピー・デス・デイ」は
SF、サスペンス・コメディー・ホラー
どれをとってもいいバランスで
めちゃくちゃ面白い出来の作品になっていて

やっぱり本作でもそれを求めてしまいますよね

本作はそんなに悪い出来ではないですけども
比べてしまうと
「ハッピー・デス・デイ」には到底及んでいないかな…

期待値が上がり過ぎていたのもあると思います

 


結果的にかなり微妙だなと印象になっていしまいましたが
平均点くらいの映画だとは思います

おっさんはめっちゃ可愛いので
そこは間違いないです

 


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