何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ANNA アナ」感想 アナがカッコよくて可愛い

f:id:kiitsu01:20200622155321p:plain

どうもきいつです


アクション映画「ANNA アナ」観ました

1980年代後半にロシアの諜報機関KGBに所属する
女殺し屋の戦いを描いたスパイアクション映画
さまざまなアクションシーンとともに彼女の活躍を見ることができます

「ニキータ」「レオン」などのリュック・ベッソンが監督を務め
主演はロシア出身のスーパーモデルのサッシャ・ルスです

 

あらすじ
ソ連の諜報機関KGBで
国家にとって危険な人物を抹殺するため育成された
殺し屋のアナは
ファッションモデル、コールガールなどさまざまな顔を持っていた
彼女は明晰な頭脳と抜群の身体能力を駆使し
一流の殺し屋へと成長していく
そんな中、彼女はアメリカCIAの罠にはめられてしまう

 

感想
アナのスタイリッシュなアクションがとてもカッコよく
そして、いろんな衣装を身にまとうアナがとても可愛い
ストーリーも二転三転と展開していき
最後まで観ても飽きずに楽しめた
ただ、ちょっと既視感が強いし
どんでん返しも後付けのように思えてしまいました

特に観たかったってわけではなかったんですが
なんとなく気になったので観てきました

リュック・ベッソンの映画は
好きなのもあれば
別に…ってのもあるので
本作はどっちだろうなとか思いながら観ましたが
結構、楽しんでみることができました

アクションはカッコいいし
ストーリーも面白くて引き込まれたし
何よりも主演のサッシャ・ルスが可愛かったですね

魅力的なサッシャ・ルスを見れただけでも
この映画をみた価値はあったかもしれない


まず、この映画は
同じリュック・ベッソン監督作の「ニキータ」に
すごく似ています
と言うか、やってることはほぼ同じ

たまたま拾われたやさぐれた女性が
自由と引き換えに凄腕の殺し屋に育て上げられ
最終的に自由を求めていく
という、ほぼ同じじゃんってストーリー

ただ、本作は「ニキータ」と違って
かなりエンターテイメント性の強い作品になっています

軽い気持ちで観ても普通に楽しめる映画です

アクションに関してもストーリーに関しても
とても見やすいし
わかりやすく面白い内容の映画です

「ニキータ」は逆にエンタメ性があまりなかったですよね


そんな映画なので
気楽に暇つぶしで観て楽しめるような娯楽大作

 

ストーリーは二転三転とどんでん返しが繰り返される展開がなかなか面白かった

予想外の展開が起きる度に時間を遡り
実はこうでした
みたいな見せ方も独特でなんか好きです

どんでん返しがテンポよく繰り返されるので
実はそんなに大したストーリーではないけど
最後まで飽きずに観ることができる
気持ちが離れないような作りになっています

時間を遡るときも
毎回、わかりやすく何年前、何ヵ月前と
文字で教えてくれるから混乱せずに観れる
親切な作りになっています

「ニキータ」は淡々と進んでいく少し眠くなるような
ストーリーの見せ方だったのに対し
本作はメリハリがあって全然眠くはなりませんでした


そして、アクションシーンも楽しめる
カッコよくて綺麗なアクションの連続でとても魅力的

アナ役のサッシャ・ルスはさすがモデルというだけあり
なんかすごく動きも綺麗なんですよね

正直、戦闘シーンの動きとしては
ちょっと変な気もしてしまいますが

このモデルらしい綺麗な動きが本作の色にもなっていると思う

リアルで泥臭いアクションを求めている人が見ると
満足できないアクションに思うかもしれないけど
僕はこれはこれでありだと思う
普通にスタイリッシュでカッコいいしアクションでした

あり得ないほど強く
敵を無双する姿は最高だと思います


で、個人的にこの映画の最高ポイントだと思うのは
アナの七変化ですね
サッシャ・ルス扮するアナのいろんな姿が見れる
それが素晴らしい

モデルとして活躍するアナは
お洒落な服装やちょっと奇抜なファッションを見せてくれるし
殺し屋のアナはいろんな変装を見せてくれる

服装によって違った魅力を感じれるし
どれもめっちゃ可愛いです

もともと、とても綺麗で可愛い人ではあるけど
さらにその魅力を存分に引き出していたと思います

これだけでもなかなか満足できます


そんな感じて
普通に楽しめる面白い映画で魅力もあるんですけど
その反面、ちょっと印象が薄い映画かなと思ってしまいました

やっぱり既視感がありますよね
そもそも、「ニキータ」とやってることは同じだし

それ以外にも女スパイ、女殺し屋の映画もたくさんあります
「アトミック・ブロンド」とかもちょっと似てる

そんな数ある映画と比べてみても
この映画がそんなに目立つのかというと
ちょっと微妙

それに、リュック・ベッソンらしい個性も無いですよね
この映画は良くも悪くも普通すぎる

個人的にも本作と「ニキータ」を比べると
「ニキータ」の方がリュック・ベッソンらしい映画で好き

 

あと、ストーリーに関しても
面白くは見れたけど強引なのも否めない

どんでん返しがちょっと後付けっぽいですよね

細かい伏線を散りばめているわけでもなく
毎回、実はこうでした
みたいなのを繰り返すワンパターンで
あまり芸がないし

このどんでん返しがありなら
もうなんでもありに思えてしまいます

もう少し
どんでん返しに繋がるような仕掛けとかが
あった方が納得もできたと思います


それに、人間ドラマも弱いですかね…
ストーリーを進めることが全てになっていて
登場人物の描写が薄い

人間関係とか個人の感情とかがあまり伝わってこないんですよ

アナと恋人の女性との関係性とか全然わからなかったし
アナの上司のおばさんの思惑もちょっと唐突に感じた

アナを取り巻く男性2人との関係も
あまり感情移入できないというか…

人物描写があまりないから
起きている出来事もなんか弱く感じます

いろんなイベントは発生してるけど
全体的にドラマが盛り上がらない印象でした

 

単純な気持ちで楽しめる娯楽映画ですけど
他の映画に埋もれてしまいそうですよね
リュック・ベッソン作品としてもあまり印象に残らないかも

でも、サッシャ・ルスを見るのなら
素晴らしい映画かもしれないです

 


ニキータ [Blu-ray]