何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」感想 臨場感のあるシーンにテンションが上がる

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どうもきいつです


アニメ映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」観ました

「機動戦士ガンダム」の富野由悠季が
全3巻で出版した同名小説をアニメ映画化した作品
本作は3部作の第1部です
「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の12年後を舞台に
アムロとシャアの戦いを見届けたハサウェイの活躍が描かれます

監督はガンダムシリーズなどを手掛けてきた村瀬修功が務めています

 

あらすじ
シャアが起こした反乱から12年後
腐敗した地球連邦軍に対し
マフティー・ナビーユ・エリンと名乗る人物が率いる組織が立ち上がった
マフティーの正体は地球連邦軍大佐ブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノア
武力抵抗により道を切り開こうとするハサウェイだが
謎の少女ギギと連邦軍大佐ケネスとの出会いにより彼の運命が大きく変化する

 

感想
3部作の第1部ということでなんとも言えないことは多いけど
映像のクオリティがかなり高く
最後までワクワクしながら観ることができました
特にアクションシーンの臨場感はたまらない

 

ガンダムの新作で逆襲のシャアの続編
ということで期待して観に行ってきました

ガンダムが好きな人なら原作を読んでる人も多いと思いますが
僕は原作を読んでません

なんとなく内容を知ってたりはするけど
この作品をかなり新鮮な気持ちで観ることができました

まず、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の続編ということなんですけども
別に見ていなくても理解できるような内容になっています

ストーリーは本作だけで独立してますし
過去作が深くストーリーに絡んでくることもない

ただ、ある程度ガンダムを知っている方が楽しめる要素もたくさんあるので
過去作を観ている方がいいのかな
とは思います

あくまでガンダムが好きな人のための作品だということは間違いない

 

ストーリーに関しては
本作は第1部なので本作だけで語るのは
なかなか難しい

本作は序章のような内容なので
物語が大きく進んでいるわけでもなく
何も解決しないし
登場人物の成長もないし
物語の動きはほぼないです

キャラクターや世界観の説明がメインで
そこから先は次回に期待
って感じ

とは言え、世界観や物語の流れは魅力的で
本作を観れば興味を惹かれて
続きは観たくなりますかね

いろいろと伏線が散りばめられているだろうし
今後のハサウェイの活躍や行く末
ハサウェイとギギとの関係はどうなるのか
ハサウェイとケネスとの決着は?
などなど
かなり期待を抱かされる


それにキャラもそれぞれ魅力があって好きになれますね

主人公のハサウェイは
過去作を観てきた人なら
あのハサウェイが大きくなったな
と、ちょっとした親心が芽生えてたりする

それ抜きにしても
しっかりしてるようで不安定だったり
女に振り回されてしまってたり
クェスのことを未練に思ってたり
すごく人間臭くて好きになれる

ちょっと童貞っぽい感じが出てるのもいいです

反乱組織を率いてるわりに
ブレブレな気持ちでで葛藤してたりもして
なんか憎めないキャラになってると思う

でも、やる時はやる格好よさも兼ね備えていて
ギャップの魅力もありますよね


ギギの情緒不安定な感じや男を振り回す魅力
ケネスの大人な雰囲気のいい男の立ち振舞い
こういうのはすごくガンダムらしいキャラ設定でガンダムを観てるって気持ちにさせられます


戦いの中での
プライドのぶつかり合い
戦略の駆け引き
一時の感情での戦況の変化
など戦いの描写もガンダムらしいものが満載で
ガンダムに求めているものは満たされます

 

そして、この映画で1番よかったのはアクションシーン
これが本当にカッコいいしテンションが上がります

ガンダムだからと言って
ただ巨大ロボが戦ってるアクションだけではないんですよね

それぞれのアクションシーンの見せ方がすごく上手かったと思います


まず、冒頭のハイジャックの場面
ここは人間同士が戦う銃撃戦なんですけど
なかなか臨場感があって
冒頭で一気に映画の中に引き込まれていきます

普通に人が銃で撃ち殺されるし血しぶきも飛び散るので
ちょっと残虐な場面にもなっていて刺激的

ここでまず心が掴まれます


それから
ハサウェイとギギが逃げ惑う市街戦のシーン
このシーンはめちゃくちゃいいですよね

モビルスーツが街中で戦っている場面ですが
戦闘メインではなくて逃げている人間の目線で見せられます

だから、モビルスーツの巨大さがより際立って
ロボットバトルのカッコよさよりも
怖さをとても感じさせられる

このシーンはハラハラドキドキさせられて
映像的にも派手ですごく好きなシーンです


最後のガンダム同士の戦闘は
やっぱりガンダムならこれがないとって場面
本作のメインでもあります

これに関しては
とにかくガンダムがカッコよく戦ってくれて大満足

クスィーガンダムとペーネロペーの
他のモビルスーツを超越した性能同士の
異常な戦いは観ていてテンションが上がる

ガンダム好きならこんな戦いは大好物だと思います


ただ、ちょっと言うならば
全体的に暗すぎるのは否めない
さすがにちょっと見づらいですね

最後の戦いも何が起きてるのかわからないな
ってところはあります

この暗さに関しては
たぶん焦らしてるのかなとは思う

ガンダムの全貌もはっきり見えないし
もっとガンダムをちゃんと見たいという気持ちが生まれる
だから、次回作を見たくなってしまいます
これを狙ってのことじゃないでしょうか

でも、もう少しわかりやすく見せてほしかったですかね…

 

モビルスーツのデザインは
クスィーガンダムとペーネロペー
両方ともデザインだけ見たときはゴチャゴチャしてるなって印象でしたけど
実際に動いているところを見るとやっぱりカッコいい

むしろ、このゴチャゴチャした感じがカッコいいですよね

こんな見た目なのにスゲー速さで動いたりしますから

映画を観るとプラモを作りたくなっちゃいます
モビルスーツも魅力的に見せることができていたと思います

 

映像のクオリティもかなり高くて
この完成度なら絶対に続きも映画館で観たいと思わされました

この先、どんな展開が待ってるのか
どう映像で表現されるのか
期待が膨らみます

 


機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上) 機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ (角川スニーカー文庫)