何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「エターナルズ」感想 ひたすら地味 面白いようでつまらない

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どうもきいつです


アメコミアクション映画「エターナルズ」観ました

「アベンジャーズ」シリーズを手掛けるマーベル・スタジオが送り出す
新たなヒーローチーム「エターナルズ」の活躍を描いたアクション映画
7000年もの間、人類を見守ってきたエターナルズが地球滅亡の危機に立ち向かいます

監督は「ノマドランド」などのクロエ・ジャロ
出演するのはジェンマ・チャン、リチャード・マッデンなどです

 

あらすじ
遥か昔から地球に存在し
7000年前から人類を見守ってきたエターナルズ
彼ら10人の守護者たちは人類の驚異ディヴィアンツから地球を守っていた
敵を殲滅した後は散り散りになっていた彼らだったが
現代になりディヴィアンツが現れ再び集結する

 

感想
壮大なようで物語のスケールは小さい
いまいちインパクトがなく
薄味なものを長時間見せられるので地味な印象しかありませんでした
いろいろと中途半端で作風も少しブレてる気がした

 

MCUの新作ということで観てきました

正直、最近はこのシリーズへの熱もさほどなく
特に期待もしていないんですが
たまに面白いのもあるし
なんとなく惰性で見続けている感じ

本作もそんなに期待はしてなかったし
すごく観たかったってわけでもない


で、本作の感想は
面白い気はするけど
そんなに面白くなかったかな…
って感じです
なんかそんなにハマれませんでしたね

いろんな意味で中途半端な映画だったと思います

 

そもそも本作は
やっぱりMCUのシリーズが好きなの前提かもしれません
マーベルなどアメコミ系の映画に興味がなければ
この映画を観たところで得るものは少ないかな…

本作は一応1つの作品として観ることもできるけど
やはり過去作を観ていて
今後の作品も観続けていく気持ちがなければ
何も心に刺さらないと思う

じゃあ、この映画がシリーズの中で素晴らしい作品になってるのかと言うと
そういうわけでもなく

正直言うと
MCUが好きだからこそ
この映画はあまり好きじゃないという人も多そうです

本作は
完成された1つの作品にもなっておらず
シリーズの1作として見てもなんか微妙
つまらなくはないけど面白くもない
という印象でした


この映画の特徴としては
今までのシリーズで描かれた作品たちを覆すほどのスケールの大きさ

アベンジャーズが活躍するずっと前
何千年もの昔から存在するエターナルズという最強集団が描かれる物語です

このエターナルズがもはや神のような存在で
歴史の裏で地球人に干渉し続けてきたという設定
神話に登場する神々は実はエターナルズだった
みたいな感じのスケールの大きさ

物語の展開もスケールが大きくて
終盤に近づくにつれ
宇宙を巻き込むほどすごく壮大な話に広がっていく

 

そんな設定や雰囲気はとてもスケールが大きい映画なんですが
中身は若干ショボい

基本的にすごく地味な映画で
物語や出来事などはこじんまりとしています
淡々と進んでいく静かな作風です

「ノマドランド」で評価されたクロエ・ジャロが監督ということもあり
雰囲気はかなり「ノマドランド」に近い

静かに人間関係などのドラマを描き
壮大な地球の風景が写し出される

今までのMCUには無い作風で
この試みは面白いなと思わされます

ただ、問題なのは
設定が壮大すぎるからか
この映画のほとんどか世界観の説明みたいになっていて
御託を並べただけの映画になってしまっているところですかね

2時間半以上もの長さの映画なのに
すごく薄っぺらく感じてしまいました

長いエターナルズの歴史や
敵ディヴィアンツとは何か
エターナルズのルーツなど
そんな説明が中心で人間ドラマはかなり薄め

そのわりに登場人物はかなり多くて
エターナルズだけで10人もいるわけです

その上、1人1人に中途半端にスポットを当てているので
いまいち描写不足になっている

中心人物のセルシやイカリスですらあまり感情移入できず

なので、登場人物と名前が一致する頃には映画が終わってしまいます
映画が終われば名前すら忘れてしまう


そして、敵との戦いや仲間割れなど
この映画で起きてることは全て仲間うちでの揉め事で
それがストーリーをショボく見せてる一因だと思います

中途半端なな恋愛いざこざとか
あまり面白くないし


地球を巻き込む一大事だけど
こいつらがいなければ地球平和じゃん
と、思ってしまいました

その上、本作で語られる神様目線の哲学や思想は
あまりピンとこない
人間の自分には共感できないっすわ

言わんとすることはわかるけど
ドラマが薄いから御託にしか聞こえない

 

それと、キャラクターの個性や敵の存在感もいまいちインパクトがないです

アクションなどやってることはいつものマーベルって感じで
正直、マンネリだと思いましたし
エターナルズの強さや能力もいまいちです

本作を観る前は
あまりのスケールの大きさに
強さのインフレ大丈夫かな?
と少し不安に思ってましたけど

本編を観てると
逆にエターナルズ弱くない?
と思ってしまいました

エターナルズがアベンジャーズやX-MENの下位互換にしか思えなかった
能力も被ってたりするし

クイックシルバーみたいなのはいるし
発明家みたいなのがいるけどアイアンマンの方がすごい発明してそうだし

10人もいるけど
どのキャラもあまり目立ってなくて魅力は感じれなかったですね


敵のディヴィアンツに関しても
設定ではめっちゃ強いみたいだけど
そんなに強くは見えない

エターナルズいなくてもアベンジャーズがいればどうにかなるだろってレベルでした
ビジュアルもいまいちでしたし

このディヴィアンツが途中から忘れられて蚊帳の外になってるのも…
最後だけ申し訳程度に倒されて
なんか不憫でした


アクションも代わり映えなく
いつものMCUって感じで新鮮さはありません

そんな部分でもこの映画の魅力は薄くて地味でしたね

 

あと、気になったのは
「ノマドランド」っぽい静かな作風と
いつものMCUの要素との相性が悪いような気がします

荘厳な景色や静かに淡々と進んでいく物語ではあるけど

所々にいつものアクションシーンがぶち込まれているし
マーベルっぽい軽いジョークがあったり
クロスオーバーを意識したセリフや世界観であったり
エンドロール後のおまけだったり

MCUとしてはお約束ではあるし
これを求めてる部分もありますが
本作に関しては邪魔でしかなかったですね

例えると
この映画は全体的に高級なコース料理で
味は薄くても味わい深い料理が運ばれてくるんです
でも、その合間にハンバーガーやフライドポテトみたいなジャンクな物も運ばれてくる
そんなイメージ

ジャンクフードも不味くはないけど今はこれじゃないんだよな…
って感じ

やっぱりバランスが悪いんですよ
新しい試みで行きたいのか
いつも通りで行きたいのか
どっち付かずの中途半端で作品自体がブレてると思う


そんな本作を観てて思ったのは
クロスオーバーなんて排除して
1つの作品として1から作るほうが絶対に面白くなっただろうな
ってことです

サノスとか指パッチンとかどうでもいいから
そんなことに時間を割かずに
この作品の中でのドラマに時間を割くべきでしたよね

続編ありきの終わりもマイナスでしかないと思います

 

それと、これは触れるかどうか迷ったけど
本作の多様性の要素

これに関しては賛否が割れそうですけど

僕がこの映画を観ての印象では
多様性の入れ方が安易過ぎますかね…

そもそも、僕は映画に多様性の要素を入れることは全然ありだと思うし
多少わざとらしくてもいいと思うんですよ

ただ、本作に関しては
この多様性がエターナルズの設定に反してないですか?

物語が進むに連れて
エターナルズの存在の真相も明かされていきます
それを知れば知るほど
なんでこいつらこんなに多用的なの?
と疑問が生まれる


ネタバレになりますけど

エターナルズは地球人でないどころか
そもそも自然な生物ですらないわけです

ロボットや人造人間みたいなもので
宇宙を効率よく循環させるために作られた存在なんですよ

そうなると
多数の人種や子供だけでなく
聴覚障害のメンバーまでいるのはノイズでしかない

効率を求められているのに
いちいち手話でコミュニケーションとるの効率悪すぎるでしょ

エターナルズを作ったアリシェムは地球のポリコレに配慮してるってこと?
何のために?

例えば
ガンダムのジムがみんな同じ姿をしているのは多様性を奪われてるからではない
効率よく生産するために同じ形なわけです

そう考えればエターナルズだって
種族を統一したってなんの違和感もないわけで
全員白人にしたってなんの問題もないと思う

むしろ統一されている方が自然で
人工的に作られているものが
理由もなく歪で不揃いに作られている方が不自然

まあ、全員白人にすると角が立つし
だからといって白人以外の人種で統一するのは気にくわない
なら全部ぶち込もう
ってところだろうけど

世界観や設定を損ねてまで多様性をぶち込まれてしまうと
そんな嫌な見えかたもしてしまう


こういうのを見るとマジョリティ側のエゴを感じてしまいます

本作のような多様性を取り入れた作品を
素晴らしいと絶賛する人もいるだろうけど
そんな人はだいたいマジョリティ側で

本作の多様性も
白人の上から目線って感じで
とりあえず多様性ぶち込んどけばみんな満足するでしょ
みたいな安易な考えに見えてしまいました

マイノリティ側は
マーベル映画に自分みたいなキャラを出してくれてありがとう!!
なんて思ってないですから

作り手側にしろ観ている側にしろ
マイノリティな人たちを受け入れている寛容な自分たち
に酔ってる部分はあるんじゃないでしょうか

これはちょっと嫌な見かたをしすぎてるかもしれませんが…
ちょっとそんな風にも思ってしまいました

てか、宇宙人やロボットにまで多様性がどうとか言い出したら
きりがない気するんですけど…

演じてるのは人間の俳優というのはあるけど
現実とフィクションはある程度分けるべきではないですかね?

 

まあ、MCUが好きなら
観て損はない映画なのかな
とは思います

とは言え、シリーズの中でも微妙だとは思うし
1つの作品としても微妙だし
わざわざ観る必要も感じれなかった

とにかく地味で
正直、退屈な映画

監督の良さとMCUの伝統がお互いを潰し合ってる中途半端な映画でした

 


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