何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「マトリックス レザレクションズ」感想 今さら続編を作った理由がわからん

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どうもきいつです


SF映画「マトリックス レザレクションズ」観ました

斬新なアクション、表現、ストーリーで
様々な作品にも影響を与えたSFアクションの金字塔「マトリックス」の続編
18年ぶりとなるシリーズの新章です
仮想世界マトリックスから覚醒したネオが
新たな戦いに身を投じていきます

過去3作も手掛けているラナ・ウォシャウスキーが監督を務め
主演は過去作と同じくキアヌ・リーブスです

 

あらすじ
かつて世界を救ったネオは
「マトリックス」というゲームをヒットさせたゲームデザイナー
トーマス・A・アンダーソンとして日々を過ごしていた
そんな生活のなか彼は生きている世界に違和感を覚える
やがて、カフェで出会ったティファニーやモーフィアスとの再開を経て
マトリックスの世界から覚醒する
そして、マトリックスに囚われたトリニティーを救出するため
再び立ち上がるのだった

 

感想
長い年月を経て作られた続編だけど
なんのために作られたのか謎だった
「マトリックス」に求めてるものは全く見せてくれないし
1つの作品としても普通に面白くない
期待はずれにも程がある

 

あの「マトリックス」の続編!!
ということで楽しみにして観に行ってきました

前作から18年ぶりだし
結構しっかりと完結していたので
どんな作品になるのかワクワク期待もしていたんですが

蓋を開けてみると…


まあ、「マトリックス」ですしね
2作目、3作目もなかなかあれでしたし
期待していた自分が間違っていたのかもしれない

「マトリックス」は1作目が全てです
後の作品は無かったことにしましょう

リローデッドもレボリューションズもレザレクションズも無かったことにすれば
「マトリックス」は名作です

終わり

 

 

まあ、でも
観てしまったので感想を書きます

 

本作は18年ぶりの続編だけど
わざわざ今の時代に続編を作る必要なんてあったのか?
と思わされてしまう続編でした

そもそも、3作目の「マトリックス レボリューションズ」で
このシリーズは綺麗に完結していました

それを無理やり引っ張り出してきて
今の時代に続編を作るということは
それなりにその意味を見せてくれるのかな
と思っていましたが

正直、続編が作られた意味を全く感じることができなかった

この映画は完全に蛇足なんですよね…

 

本作はリメイクやリブートではなく
完全にシリーズにの続編で
3作目からの続きになっています

なので、やはり過去作を観ていなければ
わからないことがかなり多い
特に「マトリックス」特有の専門用語も多いので
よくわからん単語に置いてけぼりにされる可能性は高いです

僕は本作を観る前に復習していたので
そのへんは大丈夫でしたが

やはり本作は過去作のファン向けの作品で
一見さんお断りなのは否めない

 

なら、ファンなら楽しめる映画なのか
と言うと
そうでもなく
「マトリックス」に求めているものは全く見せてくれません

「マトリックス」と言えば
仮想空間でのブッ飛んだ世界観やアクション
カンフー使いこなし敵を倒す最強なネオ
粘着すぎるほど追い回してくるエージェント・スミス
難解で哲学的なストーリー
などなど

そういうのがウケた映画で
みんながそれを求めています

でも、本作はそんな魅力が全然無くて
もはや、ただのアクション映画になってしまってる


まず、僕が1番不満に思ったのが
ネオが弱い

再びマトリックスの世界に囚われ力を発揮できない
というのはわかるんですけど
最後まで全然活躍しないので拍子抜け

せめてカンフーでキレキレに戦う姿は見せてほしかったけど
キアヌの年齢のせいか
アクションもなんかもっさりしてて
消化不良なんですよね…

てか、ネオがそんなに戦ってなかったり…
アクションシーンは少なめでした

終盤では覚醒してくれるのかな
と期待してましたが
ちょっとだけ復活したくらいで
強さはそこまで行ききらず

最後の方は
ただ銃弾を止めてるだけのおっさんに成り果ててました

 

映像面に関しても納得できない部分は多くて
「マトリックス」らしさは見せてくれない

仮想空間だからこその少し不思議な世界観であったり
そんな世界で戦うネオたちの激しいアクションであったり
そこは絶対に見せてほしかったんですけど

本作はそんな部分もすごく微妙で
確かにやってるっちゃやってるんですが
新鮮さはないし
「マトリックス」らしさを雑に扱ってるようにも思うし
欲しいものは全然与えてくれません

2作目、3作目はあまり面白くなかったけど
派手ですごい映像表現は見せてくれたんですよ
2作目の高速道路とか
3作目の雨の中での空中戦とか

そういう面では2、3作目は嫌いにはなれなかったんですよね

ただ、今回は
目玉になるようなシーンは全く無くて
中途半端なアクションシーンの寄せ集めって感じ

終盤はゾンビ映画みたくチープになってるし…

敵の時間を止めるジョジョのザ・ワールドみたいなのはまだ面白いと思ったけど
こんなの他作品でもやりつくされてるしね

斬新さもなければ
「マトリックス」らしい表現は雑に消費してるだけで
本当にこれオリジナルを作ってきた人たちが作ってるのか?
と少し疑ってしまうほどでした

 

キャストに関しては
ネオやトリニティーはそのままなのでよかったけど
モーフィアスとスミスが別人だったのは残念ですよね

どうせなら全員揃えてほしかった…

いろいろ事情はあるんだろうけど

 

そして、本作はストーリーが面白くないんですよ
せめてストーリーが面白ければ
他の残念な部分は許容できたんですけど

本作のやってることはと言うと
基本的に1作目をなぞってるような流れで
続編でありリメイクみたいな感じになってます

それ自体は悪くないと思うけど
やはり中身がそれに伴ってない

本当にこの映画は中身がスカスカで薄っぺらいストーリーなんですよね

1作目は
機械に囚われた人間たちが
世界のシステムに抗うという壮絶な物語だったんですけども

本作もやってることは似てるけど
登場人物全員の行動原理や目的が不明で
何と戦ってるのかすらわからない

前作で平和が訪れたけど
それから月日が経ってどう変化したのか
人間と機械の関係性はどうなのか
現在どんな状況なのか
そんな説明がほぼ無いままで
1作目と同じように人間たちが戦っているので
マジで意味不明なんですよ

その上、個々のキャラクターの掘り下げもほぼ無くて
一人一人の気持ちも全く見えてこない

モーフィアスがなぜ仲間になってるのかもよくわからなかったし
スミスが力を貸すのも謎だし
他の奴らは名前すら忘れた

最終的な着地点の
トリニティーが覚醒するってのも
あまり上手くない気がするし…


そんなよくわからんストーリーにするのなら
ネオに代わる新しい主人公がいてもよかったと思う

キアヌは年齢的にアクションはきついだろうし
ネオの意思を受け継ぐ新しい救済主の成長物語にするほうが
よっぽど「マトリックス」らしい映画を作れるでしょ

それならストーリーはもっとわかりやすくなるし
アクションもキレキレで見せれるだろうし
ネオやトリニティーの偉大さも感じれる
続編の意味も見い出せると思いますよ

 

あと、ムカついたのが
過去の映像を使いすぎ

確かに懐かしさは感じれるけど
それが面白さではないから

過去の栄光にすがり過ぎだよ

「マトリックス」って新しいものを見せてくれた作品でもあって
そんな作品の続編が
過去の映像使いまくるとか
やってることが真逆だろ

これをやってしまってる時点で
この映画は終わってるんですよね…

 

満を持しての続編だけど
この映画を観ることで
「マトリックス」は過去の遺産だと痛感させられました

続編なんて作る必要なかった

残念な気持ちでいっぱいです

 


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