何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪」感想 最後までふざけきってほしかったかも

どうもきいつです


コメディ映画「妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪」観ました

テレビドラマ「妖怪シェアハウス」シリーズの劇場版
気弱な澪と妖怪たちが共に生活し成長していくコメディドラマ
本作では澪と天才数学者との恋の行方が描かれます

監督はドラマ版から引き続き豊島圭介が務め
主演を務めるのはドラマと同じく小芝風花です

 

あらすじ
作家を目指す澪は相変わらず妖怪たちと楽しく暮らしていた
世間では自分の好みを反映したAIと恋愛するアプリが流行し
澪もそのアプリにはまってしまう
そんなある日、澪は恋愛アプリのAIそっくりの天才数学者AITOに出会い恋に落ちる
そんな中、彼女の周りの妖怪たちに異変が起きるのだった

 

感想
良くも悪くもテレビドラマ版の延長線
個人的には妖怪シェアハウスらしさを楽しめました
正直、全体的に薄い内容だし
終盤は真面目すぎるのでそこは不満
最後までふざけてほしかった

 

小芝風花ちゃんが好きなので観に行ってきました


「妖怪シェアハウス」はシーズン1から観ていましたが

正直言って
このドラマのシーズン2が作られたのは謎だし
映画化するのはもっと謎
どこに需要があるのか?
そんなドラマ

とは言え、個人的には好きなドラマで
特にシーズン2は面白かったんですよね
何よりも小芝風花が可愛い

需要があるとすれば
小芝風花のことが好きな人たちですかね

それ以外の人には全く興味のないドラマだっただろうし
映画もわざわざ観に行く人は少ないかもしれません


で、まずは「妖怪シェアハウス」の何が面白いのかと言うと
コメディのノリか狂っていて面白い

特にシーズン2はふっ切れたように
登場人物たちの掛け合いはキレキレになってたし
物語の内容もかなりふざけていて
真面目に観たら負け
みたいなドラマに仕上がっていました

シーズン1はそこそこ真面目なドラマだったんですけども
シーズン2で化けたって感じですかね

そんなちょっとイカれたドラマの中で見せられる
小芝風花ちゃんの表情豊かな演技はとても素晴らしくて
このドラマの最大の魅力だったと思います

 

そして、この映画の話になりますが
ドラマで良かった部分はちゃんと引き継がれていて
「妖怪シェアハウス」らしさは見せてもらえました

そもそも、設定からして
バカバカしくてブッ飛んでますよね

世の中の人たちがAIの恋人に夢中で現実の恋愛には全く興味を持たなくなっている
という、近未来ディストピアみたいな

でも背景は現代の日本で
その上、妖怪が普通にいるわけです

このシュールさが「妖怪シェアハウス」らしいですよね

それに、変な世界観ではあるけど
みんながスマホアプリに夢中で恋愛に興味がなくなるって部分をコミカルに描いていて
それが笑える反面で現代社会への皮肉になってたりもする

そういうのもまた「妖怪シェアハウス」らしさだったりもします

人間がスマホの中のAIに神を見い出しそこから新たな妖怪が生まれる
という展開は
妖怪をテーマにしている作品としても納得できて
妖怪とは何なのかを現代社会を通して描けていたと思います


そして、やはり「妖怪シェアハウス」と言えば
主人公の澪と4人の妖怪たちの掛け合い
これが面白くて
本作でも健在です

ユルくてしょうもない会話の連続で
その上、よくわからん変な場面もたくさんある
意味のある会話なんてほとんどない
でも、それが笑えるし癒されるし

この5人がいる世界がクセになるんですよね
ずっと見てたくなる

みんなそれぞれ個性が立ってるし
見てるだけで楽しくなってくる


中でも、ぬらりひょん役の大倉孝二がいい立ち回りをしてましたよね

テレビ版でもそうでしたけどツッコミが絶妙で笑えます
間とかもすごくいいし
アドリブもあるんですかね

このぬらりひょんがいるから
めちゃくちゃやってても最終的になんかまとまってるようにも思うんですよ


お岩さんの松本まりかも良いですよね
狂った演技が最高でした
はまり役だと思います

こんな変なドラマではまり役を見つけてしまったということも面白い


で、やっぱり小芝風花ですよね
彼女が最高に可愛かったです

普通そうに見えて実は1番狂ってる澪を
コミカルに演じきっていました

澪って頭悪いし同じ過ちをひたすら繰り返すし全然成長しないキャラクターで
主人公としてどうなの?って女の子です

下手したら嫌われてしまいそうなキャラクターなんですけども
小芝風花の愛嬌があるから全部許せると言うか
もはや可愛いでしかないですからね

彼女が大画面のスクリーンにずっと映っているだけで幸せ
満足です

 

「妖怪シェアハウス」の魅力を十分に感じることができましたが
不満な点もあって

良くも悪くもドラマの延長で
言ってしまえば映画館で上映するレベルではないかな
とは思ってしまいました

全体的にチープなのは否めないし
映画のだからこその特別な何かはあってもよかったのかな…

まあ、小芝風花を大画面で観れる利点はありますが


それと、終盤ですね
これがやはり微妙

途中まではいい感じに狂ってるし笑えるしで楽しく観れていました
ミッドサマーパロディーとか笑えましたし

ただ、終盤に近づくにつれ真面目になっていき
結末も真面目すぎるんですよね

最後の澪とAITOが対峙する場面は
テンポ悪いし無駄に長いし退屈に感じてしまった
動きもあまりないですしね

説教臭くなってしまってるのも残念


真面目な場面があってもいいけど
その中でもふざけてほしかったし

特にラストは変な終わりかたしてほしかったです
綺麗な終わりかたはしてたけど
普通すぎて面白くない
どうせなら最後まで狂ってほしかった

終盤まではテンポよくバカバカしいことをしていたのに
最後に真面目になって滞ってしまうので
あまり気持ちよくないんですよね

もともと変なドラマな上に需要もあんまりないんだし
いい感じに置きに行くんじゃなく
やらかして爪痕を残してほしかったというのが正直な感想

多少めちゃくちゃやったところで小芝風花が可愛いから全部許せるでしょうしね

 

不満点もありましたけど
小芝風花ちゃんが可愛いから全て良し

小芝風花が好きなら観なければ損な映画です

まあ、小芝風花が好きな人はみんな観てるか…
なら、おすすめする必要はないですね