何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

左利きのストレスをなめるな

どうもきいつです

突然ですが僕は左利きです

左利きと言えば
「天才」「器用」「芸術的」みたいな印象を持たれることが多い
確かにそういう人もいます

しかし、そんなの人それぞれ
てか、ほとんどの左利きは「天才」ではないし「芸術的」ではない
「器用」に至っては右利きでもたくさんいる
左利きで不器用なら何故か蔑まれてしまう始末

左利きを「羨ましい」「格好いい」と言う右利きの輩もいますが
そんな人たちは左利きが如何に不遇な人生を歩んでいるのかを全く知りません

左利きにメリットなんてほぼありません

むしろ、左利きで生まれてきたことで
生きるだけでストレスに苛まれる人生が確定します

左利きとは呪いです

世の中は右利きが生きやすいように作られています
それにより逆に左利きは生きづらい世の中になっているわけです

ここからは左利きにどんなストレスがあるのかを細かく語っていきます

 

1.右利きが使いやすいもので溢れている

とにかくこの世にあるものは右利きが使いやすいようにデザインされています

・駅の改札
・自動販売機
・ハサミ、カッターナイフなどの刃物
・定規
・キッチン周りの道具
・パソコンのマウス
・ボールペン
・急須
・片方が尖ったレードル
・ホテルとかのチェーンがついてるペン

例を挙げだすとキリがない
探せばまだまだあると思います

最近では左利き用の道具も増えてきていますが
それは自分で用意しなければなりません

例えば
学校や会社などの備品はわざわざ左利き用の道具なんて用意されていないわけで…

自分の家でさえ家族がみんな右利きなら
基本的に右利きの道具を使わざるをえません

細かいとこで言えば
右利きの人は全く気付かないと思うけど
缶ジュースのフタ
あれ左利きだとめっちゃ開けづらいことがあります

とにかく左利きは生きてるだけでこれだけの苦難を強いられる


2.逆に左利き用の道具が使いにくい

これぞ左利きの呪いの真骨頂

子供の頃から無理やり右利き用の道具を左手で使ってるわけですよ

どうしても左手で使えない道具は仕方なく右手で使うんですけども
かろうじて左手で使える道具もあります

カッターやハサミなどは左手で使うことが全然できます
ただ使いづらいことには違いない

しかし、大人になりいざ左利き用の道具を買って使ってみると
なんかすごく違和感がある

長い年月を経て
右利き用の道具を左手で使う体になってしまっていることをここで実感させられる

パソコンのマウスに関しては左利きであろうが右手で使うしか選択肢がなく
もはや左利き用のマウスなんて今さら使えない

左手で使えるようになるためには練習しなければならない本末転倒ぶり

左利き用の道具を使ってもストレスが溜まるというね…


3.「右手でやればいいでしょ」と言われる

これはかなりイラつく言葉です

これが
左利きだけど右手でなんでもできるように努力した人の言葉ならなんら問題はない

しかし、これは
普段右手しか使わず生ぬるい人生を歩んできた右利きの言葉です

ふざけんなよ
こっちがどれだけお前らの社会に合わせてやってると思ってるんだよ

ちょっと左手でまごついてるだけで
何故か右利きの奴らがイラついてこちらに苦言を呈してくる

いやいや
イラついてるのはこっちだし
それでも文句も言わずに我慢してやってるし

お前ら左手でなんかやってみ?
何もできないぞ

俺らはそれなりに右手も使えるんだぞ
すごいんだからな


4.スポーツで優遇される

学生時代だと体育の時間などで
左利きというだけですごそうな奴だと期待されることがあります

しかし、僕は運動神経が良くありません

奇しくも僕は身長も高く
左利きも相まってスポーツできる感が出てしまっていました

そして、みんなが
勝手に期待して勝手に失望して
僕が上手くできなければ罵倒して…

テニスのラリーをすれば
「お前、左利きだからやりにくいんだけど…」
と言われたり

僕はスポーツが嫌いになった


僕が数少なくやっていたスポーツは
水泳とサッカー

水泳に関しては利き手なんて関係なし

サッカーに至っては
何故か足は右利きという特異体質のせいで左利きの恩恵は得れず…

結局、小学校卒業と共に両方辞めました

 

5.右利きへの矯正が辛い

これは人それぞれで
右手で全てできるように厳しく矯正させられる人もいるでしょうし
全く矯正などされない人もいるでしょう

最近は矯正なんてしないことの方が多いのかな?

僕は小学生になると同時に文字を書くことだけは右手に矯正させられました

やはり、この時はとても辛かったですかね

文字を書くってなかなか神経を使う作業ですし
それをほぼ使えない右手でひたすら練習させられるわけですよ

子供の頃のことなんてほとんど忘れてるけど
この時の辛さは鮮明に覚えてる

右利きの人は絶対にわからない辛さだと思う

ただ、これに関してはメリットもあったかなと思います

文字や文章は右手で書きやすいように作られてるので
左手で書けばそれはそれで書きづらいんですよね

今やなんの苦痛もなく右手で文字を書いているので
この時の努力は無駄ではなかったかなと思います

とは言え
左手で文字を練習していればもっと字が上手かったかも…


6.飲食店で隣の人と肘がぶつかる

これは左利きあるあるだと思いますが

気の知れた仲の人だとそんなに気にはならない
ただ、これがカウンター席で隣が知らない人だとめちゃくちゃ気を使う

そもそも、カウンター席はとても狭いし
ただでさえ体がぶつかりそうで
やっぱり自分の左側に右利きの人がいると肘がぶつかることもあるわけです

基本的に右利きの人は左利き差別主義者なので
肘がぶつかるとイラッとしています

むしろ、こっちは肘がぶつからないように気を使い
こじんまりと動いているんですけどね

右利きの奴らはいつも通り何も気にせず右手を使い
でかい面をして飯を食ってます

ぶつかってもお互い様でしょうに
何故、左利きの方が悪い感じになるのか…


7.教えるor教わるのが面倒

何かを体を使い教えたり
逆に教わったりするときに
頭の中で反転しなければなりません

右利きの人より一手間多くなるんです

教える場合は相手の理解が悪くなったり
右手でやって見せなければならなかったりと
なかなか面倒くさいんですよね

かつて飲食店でバイトをしていた時に中華鍋の振り方を教わったんですが
店長に「左利きに教えるの面倒くさいな」と言われました

これはちょっとイラッとした

こっちは生まれてからずっと
教えるのも教わるのも面倒くさいんだよ
あんたはたかが1回、左利きの奴に教えるだけだからな

こっちは毎回
自分の利き手とは逆で教わったり教えたりしてるんですけど

こういう発言を簡単にできてしまうの
右利きってデリカシーないよね

 

8.出会って月日が経ってから左利きと気付かれる

初対面で左利きに気付かれるのはなんとも思わない
むしろ、自分のことをちゃんと見てくれてるんだなと好感を持てます

出会って間もない期間で左利きだと気付かれるるもべつにいい
お互いを知るうちにそれを気付くのは当たり前のこと

しかし、出会ってから何ヵ月、何年と経ってから
「あれ? きいつ君って左利きだったんだ」って言う奴

これ遠回しに「お前に全然興味なかったわ」って言ってるようなもんだからな

ずっと気付いてなかったんなら
せめて、気付いても一生気付いてないフリしろ

いちいち言葉にするのがデリカシーないわ
ホントに右利きってデリカシーない


9.ゲームの連打が遅い

もしかしたら左利きの人も気付いていない人が多いかもしれません
ゲームが下手なだけだと思い込んでる人も多いかもしれない

昔からゲームで対戦した時などに
連打が勝敗を決する場合に負けることが多かった
その時はただ自分が弱いだけだと思っていた

しかし、ある時に気付きます
「左手の方が連打早いじゃん!」と

ゲームのコントローラーは
左側が上下左右の移動などを司るボタン
右側が決定やキャンセルなどを司るボタンになっています

当然、連打するのは右手になるわけです

そりゃ左利きなんだから連打するのも左手の方が早いに決まってる
逆に普段使いなれてない右手の連打が遅いのは必然である

今までストリートファイター2で春麗の百裂脚が全然出せないのもこれのせいだったのだ

僕はコントローラーを投げた

 

まとめ

左利きがどれだけストレスを感じて生きているのかわかって頂けただろうか?

左利きで生きているだけでこれだけの弊害があります
左利きは右利きより9年も寿命が短いという説もあったりする

それだけ左利きはこの世の中では生きづらい
とてもストレスが溜まります

左利きの恩恵など無いと言っても過言ではない
むしろ、左利きとは呪い
私たちはこれからも“左利き”という呪いと共に生きていかなければならない

左利きというだけで差別され蔑まれ
勝手に期待を抱かれては失望され
無理やり右利きの社会に迎合して生きていく

左利きとは絶望を背負った生き物


だからみんな
もっと左利きに優しくしてね
お願い