何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「モンスター・ハウス」感想 子供向けなのか 大人向けなのか 変なアニメ映画

どうもきいつです




2007年のCGアニメ映画「モンスター・ハウス」観ました

 

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズなどの
スティーヴン・スピルバーグとロバート・ゼメキスの
コンビが製作総指揮を務めたCGアニメ作品

 

近づくものを全て飲み込んでしまうという
お化け屋敷と
それに立ち向かう
少年たちを描いた
ホラーアドベンチャー作品です

 


あらすじ
ハロウィン前日
少年DJは怪しげな向かいの家を見張っていた
偶然、友達のバスケットボールが
その家の庭に入ってしまう
それを取に行ったDJの前に
怒り狂った家主が現れるが
彼は心臓発作で倒れてしまう
その後、DJの元に
誰もいないはずの向かいの家から電話がかかってきた



感想
子供向けと舐めていたら
意外と面白かった
予想外にブラックな作品で
大人の自分でも楽しめました


昔こんな映画やってたな
と、ふと思い出し
なんとなく観てみました

最初はよくあるアニメ映画
なんだろうな
という気持ちで観始めたんですが

思ってたのと違った


ブラックユーモアあふれる
ギャグシーンが結構多い

そして、ホラーな作品でもある
子供向けのカワイイ系ホラー
ではなく
普通にちょっと怖い
キモさもある

子供向けにしては
内容がちょっと大人じみてるし
子供が見ると
トラウマになりそうな怖さもある

むしろ、あまり子供向けではない
ようにも感じます


でも、この部分が
大人からすれば
楽しめる要素です


さらに、登場人物たちが
全く可愛くないんですよね

今でこそCGアニメって
大人向けに作られたりしてますけど
「ソーセージ・パーティー」とかいう
イカれたアニメも、その代表かと思いますが

でも、この作品くらいの時代って
まだ、アニメ=子供向けってイメージが
強かったんじゃないでしょうか

てか、たぶん本作も子供向けに作られてると思う

その割にキャラが全然可愛くないですよ
ビジュアル面がちょっと怖い
不気味ですらあります

DJの仲間になる女の子ジェニーは
まだマシかなとは思えますが


そして、性格もあんまり可愛くないです

DJ含めた子供たちは
なかなか憎たらしい性格ですし

DJの家に来ているベビーシッターは
とにかく嫌な女
その彼氏も性格悪い

警察は頭イってるし


子供に見せるにはパンチが強い

でも、この作品としては
これらの登場人物たちが
プラスに働いてると思います

ホラー映画的な雰囲気に
このクセの強いキャラたちがマッチしてます
ギャグシーンも普通に笑えましたし



ホラー的な表現もパンチが効いていて

オバケ的な怖さももちろんあるんですが

冒頭の
モンスターハウスに住んでいるおじいさんが
ガチで怖い
1番関わってはいけないご近所さん
って感じで

ニュースとかでたまにやってる
ご近所トラブルに出てきそうな人
妙にリアルです

そして、そんなヤバい人が
急に心臓発作で倒れ込んでくる
トラウマになりますよ


モンスターハウスも
名前は滑稽な感じがしますが
造形はなかなか迫力があって
怖さもあります

ハウスの中も
不快さや不気味さが溢れ出てて
とても好きです



ストーリーも
子供向けにしてはちょっとハードですかね

そこまで重くはないんですが
モンスターハウスが生まれた原因は
なかなか切なくて悲しいですし

そして、大人が全然協力してくれない
そもそも話すら聴いてくれないです
子供目線で見たら
大人たちが怖く感じますよ

結局は子供だけで
立ち向かう事になり
最終的に成長に繋がるわけですが

オバケの怖さを感じると同時に
大人の怖さも感じます


ブラックな作品ですが
なんだかんだで
最終的にはハッピーエンドで
爽やかに終わって

誰1人欠けることなく
みんな助かります

ちょっとホッとしましたね
ここはさすがに子供向けらしく終わってくれました


ストーリーの大筋は
シンプルでわかりやすいんですよ
そしてハッピーエンド
主人公が少年で子供目線という事もあって

結局、子供向けの作品なんですよね

一体、なんなんでしょうか?
これ



なんか、不思議なバランスの映画でした
子供向けのようで大人向け
大人向けのようで子供向け
どっちが観ても楽しめる?

クセが強いので個人差がありますかね?
でも、面白い映画でした





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