何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「マレフィセント2」感想 えっ…なにも解決してなくないない?

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どうもきいつです


ディズニーのファンタジー映画「マレフィセント2」観ました

ディズニーアニメ映画「眠れる森の美女」で
オーロラ姫に呪いをかけた魔女マレフィセントを
主人公に実写化した「マレフィセント」の続編
マレフィセントたちに忍び寄る
新たな敵との戦いを描いたダークファンタジー

監督は「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」などの
ヨアヒム・ローニングが務め
キャストは前作と同じく
アンジェリーナ・ジョリーや
エル・ファニングが出演しています

 

www.nanimokamogakokkei.com

 

あらすじ
オーロラ姫が呪いの眠りから目覚めて数年後
オーロラ姫はフィリップ王子からプロポーズされ
2人はめでたく結婚することになった
その一方で、妖精界を滅ぼそうとする者の罠により
マレフィセントとオーロラ姫にの絆が引き裂かれる

 

感想
続編の必要あったのか?
と疑問しか残らない
いろいろ詰め込んでるわりに
なにも解決してないし…
ここ最近のディズニー映画と同じく
映像が美しいだけの作品

 

前作の「マレフィセント」は別にそんなに
好きじゃない
思い入れも全然ないです

でも、前作を観てるし
せっかくならと観てきました


前作の時点で僕は結構文句を言ってました

この物語の内容をマレフィセント主人公で
やる必要ないだろ
みたいなことを言ってたと思います

で、本作を観て思ったのは
「マレフィセント」の続編なんて必要ないだろ
でした

 


これは最近ディズニー映画を観るたびに
言ってますけど

最近のディズニーって
マジで金のことしか考えてないですよね

過去の名作のリメイク、続編
そんなのもばかりで
それをすることに意義があるのか
と言うと全くそんな事はなく

とにかく、過去の名作に関わる作品さえ作れば
ある程度ヒットして
安定してお金が入るから
とりあえずそんな作品を連発してる
としか思えない


そして、本作も同じ
「マレフィセント」がヒットしたから
とりあえず続編を作った
って感じです


そもそも「眠れる森の美女」で完結してる物語を
現代風のメッセージをぶち込み
オリジナルの内容を根本から改変した実写映画化
をやったこと自体が意味不明なのに

さらにそれの続編を作ってしまうんですから
かなり意味不明

「マレフィセント2」という作品は
一体なんなのか?
この作品の存在自体がよくわからないんですよ


この作品に
続編としての意味があったり
そんなの関係なく面白い
とかだったら全然いいけど

続編としての意味も無いし
内容もつまらない

ただ、いつものごとく
映像だけはとても綺麗

その綺麗な映像も
今となっては普通になってて
特別に感動できるわけではないですが


まず、ストーリーがなんかスケール小さい
子供のケンカを観ているような内容なんですよ

マレフィセントは短気だし
オーロラ姫はバカだし
敵の動機も子供みたいで幼稚

全部が茶番にしか見えない

オーロラ姫の結婚や
マレフィセントとオーロラ姫の絆
妖精と人間との戦争

いろんな要素をぶち込んでるけども
結局は茶番

そして何も解決していないのに
ハッピーエンドっぽく終わっていく

全然内容が記憶に残らないですよ

観終えた後は
結局コイツら何やってたんだよ…
って感想しかない


オーロラ姫の結婚のエピソードは
2人の関係性が描かれず
冒頭でいきなりプロポーズされて即結婚って流れ

そこから先は2人の結婚はあたりまえって感じで
それ前提で物語が進んでいきます

正直、全然乗れないんですよ

前作ではフィリップ王子が完全に空気で
存在感が無かったし
恋愛エピソードなんてほぼ無い

むしろ、ディズニーお馴染みの
一目惚れのラブストーリーを
否定するような内容だったので

続編で急に
この2人が結婚しますってなっても
なにそれ…
としか思えない

観てるこっちは
この2人の結婚に興味が無いんです


マレフィセントとオーロラ姫の絆の物語
に関しては

前作で深まった2人の絆は何だったのか…
と思ってしまうほど
お互いの信頼関係が見えてこない

マレフィセントはブチ切れて
2人の結婚が台無しになるような行動をとるし
オーロラ姫は迷うことなく
呪った犯人をマレフィセントと疑うし

そして、2人の絆が壊れてしまってから
それをどう取り戻すかの物語が
始まるのかと思いきや

そこからはそれぞれ個人的な物語が始まってしまう

オーロラ姫は結婚がどうたらの話を
ダラダラと続けるし
マレフィセントは自分と同じ種族の妖精と出会い
実は自分はすごい能力をもっていると知る

こんなエピソードどうでもいいんですよね

この2つのエピソードが上手く繋がるのかというと
そうでもないし


最後は2人が仲直りして
めでたしめでたし
で終わってますけども

根本的には何も解決していない

ただマレフィセントがオーロラ姫の
ピンチを救っただけですから

2人が絆を取り戻していくドラマは
全く描かれていません

この映画では2人の絆がメインだとも思うんですが
そこがすごくテキトーでした


結局は
この映画でやってることは
前作でやっていたことを全然生かせてない

それどころか
前作で描いた物語を無駄にしてしまってますよね

 

さらに、本作のもう一つのメインでもある
妖精と人間の戦争

これに関しては茶番でしかない

戦いのきっかけはガキっぽいし
戦いの終わりは全然納得できなかったし

バカバカしいですね


気に食わないから侵略するって奴と
攻撃されるからやり返すって奴
この2つがただケンカしてるだけ

戦争の根本的な感情はそんなもんでしょうけど
この映画はあまりにも幼稚に見えます

そこは百歩譲っていいとして
終結のしかたが悪すぎる

悪い奴を1人をやっつけて
後はみんな仲直りはちょっと気持ち悪い

あそこまで本気の殺し合いをしておいて
マレフィセントが現れたり
フィリップ王子の言葉だったり
それだけで戦いが治まるのは全然納得できない

そして、最終的には
みんなでオーロラ姫とフィリップ王子の結婚式を
盛大に祝おう
ってなるのはかなり気持ち悪い

戦争の原因や妖精と人間の確執は
全く解決してないと思うんですけど…

悪い奴1人をヤギに変えて全部ハッピー
みたいな感じもすごく嫌

すごくハッピーエンドで
明るい終わりかたのように見せてるけど
実はこの映画は臭いものに蓋をしてるだけ
なんですよ
すごく嫌な映画

美しくファンタジーなキラキラした映像なだけに
余計に気持ち悪く感じてしまう


表面的には綺麗な映画だけど
中身はカラッポ
エピソードはどれも薄いし
根本的に問題は何も解決してないし

観終えたときには気持ち悪さが
すごく残ると思います

 

唯一、良いところを上げるとしたら
マレフィセントのキャラクターは好感持てます

前作以上にマレフィセントが
良いキャラになってると思う

ツンデレというか

オーロラ姫を愛しているからこそ
厳しく当たったり憎まれ口をたたいたり

でも、オーロラ姫のために
城に招かれたときの振る舞いの練習をしたりして

なんかちょっと可愛いし笑える

マレフィセントらしい雰囲気を保ちつつ
少しコミカルな言動を見せるのは
とても良かったと思いました


良いのはそこくらいですかね…

 

前作もあまり好きな作品では
ありませんでしたけども
この映画に比べると全然まし

むしろ、前作が良く作られた作品だと
再確認させられました

この映画はマレフィセントである必要は無いし
続編である必要も無い
ここ最近のディズニーにありがちな
金だけのために作られた作品

 


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