何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」感想 完結編にして素晴らしい締めくくり これなら2も浮かばれる

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どうもきいつです


アニメ映画「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」観ました

クシレッダ・コーウェル作の児童文学を原作に
ドリームワークスが製作するアニメ映画
「ヒックとドラゴン」シリーズの第3作目
人間とドラゴンが共に生きる島を舞台に
今度は主人公ヒックたちが新天地を求めて
旅に出る姿を描いています

監督は1作目から監督を務めてきた
ディーン・デュボアです

 

www.nanimokamogakokkei.com

 

あらすじ
かつてドラゴンは人間の敵だったが
バイキングの少年ヒックの活躍により
両者はバーク島で平和に暮らしていた
ところが急激なドラゴンの増加により
島は定員オーバー寸前に
さらに凶悪なドラゴンハンターにも付け狙われ
島のリーダーとなったヒックは新天地を
探し求めることを決意する

 

感想
3部作の最終章としてとても綺麗な終わり方
いつものごとく映像のクオリティーはとても高いし
アクションも楽しめる
シンプルで王道な内容だけど
最後は感動できる作品になっています

 

「ヒックとドラゴン」はとても好きな作品で
本作はとても期待していて楽しみな作品でした

正直、2作目はちょっと微妙だったんですけど
それでもクオリティの高いシリーズ
本作もハードルが高い状態で観たんですが

期待に応えてくれましたね
素晴らしい作品だったと思います


前2作の物語で描かれていた流れをちゃんと汲んで
その上で本作の新しい結末と答えを見せてくれる

こんなに綺麗に「ヒックとドラゴン」の物語を
締めてくれて個人的には大満足でした

 

まず、映像に関してですが
毎回同じ感想になりますけど
とても美しくクオリティが高い

アニメ映画としてはかなりレベルが高いです

そして、ただ映像が美しいだけでなく
映像の見せ方も上手いと思います

特にアクションシーンはやっぱり素晴らしい

冒頭は霧に包まれた船上で
ヒックたちがドラゴンを救出するシーンから
始まります

ここでのアクションシーンでまず心を掴まれる
派手だしカッコいいです

ワンカット風のアクションシーンで
流れるように見せられるシーンなんですけど
それがすごくスリルがあってハラハラさせられる

この始まりで今からすごい映画が始まるんじゃないのか
って気持ちにさせられるんですよ

で、そこから尻すぼみになっていくわけではなく
それ以降も所々でスリルのあるアクションシーンが
入りますし美しい映像も見せてくれる

見せ場になるようなアクションシーンや
美しく荘厳な風景の映像などは
一番盛り上がるタイミングで見せてくれたりもする


とにかく、タイミングも良いし見せ方も上手い
その上、映像技術のクオリティも
CGアニメ映画ではトップクラス

これだけでもこの作品を観る価値があると思います

 

それだけで名作確定な映画なわけですが
この映画はそれだけでは終わりません


「ヒックとドラゴン」の続編、完結編として
素晴らしい締めくくりをしてくれている

昔からシリーズのファンの人たちは
納得のできる完結編になっていると思います


ストーリーに関しては
毎回同じなんですがすごくシンプルなんです
特に複雑な設定も無いですし

今回の場合は
バーク島のドラゴンが増えすぎた上に
悪い奴にドラゴンを狙われてしまうから
島のリーダーであるヒックを中心に
住みやすい新しい土地を探し求める

ってそれだけのストーリー

正直言って、物語の展開や結末も
想像通りなストーリーだと思います

それだけならつまらなそうにも思いますが
この映画は
軸になるシンプルで王道なストーリーの中で
「ヒックとドラゴン」だからこそのものを
見せてくれる

前2作で積み重ねてきた事をふまえて
ヒックとトゥースの関係性や
ヒックの人間としての成長、リーダとしての成長に
焦点を当てて丁寧に描いています


前作の「ヒックとドラゴン2」は
無駄に話が重かったり
いろいろと詰め込みすぎというのもあって
ちょっと薄っぺらい内容にもなっていたのですが

本作ではそんなところも改善され
ヒックとトゥースの関係性、ヒックの成長が
物語のメインになっているので
感情移入ができるし物語の結末には感動もできる


その描かれるドラマも前2作があってこその描写に
なっているんです

ヒックとトゥースの関係性、人間とドラゴンの
関係性に関しては
1作目で相手を理解することによって
お互いに信頼し合い共存するというものが描かれ
2作目では人とペットの関係性から
もう一歩先の絆を深める物語になっていました

そして、本作は
さらにその絆を深め合った先の
本当に相手を思いやることでの決断と
本当の共存とは何か?という部分の答えを
描いています

そして、その答えである
ヒックやバイキングたちの決断には
本当の絆が感じられる

物理的には離れ離れで別の生き方を
選んだわけですが
大きく見れば両者は本当の意味で
共に生きて行くことを選んだということです

 

ヒックの成長の部分は
今までシリーズを通して描かれ続けてるわけですが
本作では1人に人間として大きく成長する姿を
見せてくれます

1作目ではバイキングとしては弱々しく
劣等感や自信の無さを持つヒックが
ドラゴンのトゥースと出会い絆を深めていくことで
自分の本来の能力、自身の強さを見出していく物語

2作目は様々な人の思いを受け継ぎ
リーダーとしての立場を自覚し
トゥースと共に戦うことで人々を導く英雄として
成長していく姿が描かれています


そして、今回は
自分を変えてくれた存在、共に戦ってきた存在の
トゥースとの別れで
ヒックに一体何が残るのか?
という部分が描かれている

いつの間にか共存から依存に変わっていたヒックの
気持ちやトゥースが自立していく姿など
そんな部分を描くことによって
ヒックの本質的な強さや
トゥースと共に生きたことでの成長が
あらためて見えてくるわけです

終盤にトゥースを奪われてしまったヒックが
自分を見失い自信を喪失しますが
その時に
トゥースがいたからヒックが強かったのではなく
ヒックが本来持っている優しさや発想力が
自分の強みだと気づくんです

人間とドラゴンを共存に導くことができた
ヒックだからこそリーダーにふさわしい
というところに行き着く

このときにヒックは本当の意味で成長できたと思うし
リーダーになったんだと感じさせられた

で、そういう部分も前2作があるから描けたわけで
続編として、物語の締めくくりとして
素晴らしい着地点だったと思います

 

あと、本作の敵であるグリメルも
良かったと思います

2作目の敵ドラゴは存在感が薄いし
すごく中途半端なキャラだったんですが
本作のグリメルはちゃんと敵として魅力があったし
物語の中でも機能している存在でした

キャラクターの設定も地に足ついていた感じはしましたし
敵としていい味を出していたと思う

それに、ヒックと対照的な存在にもなっていた

子供の頃にドラゴンを殺し
それをきっかけにドラゴンを撲滅し
世界を変えようという意思を持ったグリメルですが

逆にヒックは子供の頃にドラゴンと交流し
絆を深め合っていくことで世界を変えて行った

それだけでなく、グリメルはヒックが歩んでいた
もう1つの姿のようにも思えます

ヒックとトゥースの出会いも
はじめはヒックがドラゴンを退治することが目的で
トゥースが傷ついたのもそれが原因
その時に殺さなかったから今のヒックがいるわけで
もし殺していたらグリメルになりえていたわけです

そんな敵のグリメルとヒックを対峙させることで
ヒックの選択の正しさが際立つし
ヒックが持つ本来の強さも見えてくる

そういった意味でも
グリメルは敵としていい役割を担っていたと思います

 

それと、今回はヒックの仲間たちにも
それなりに見せ場があって楽しかったですね

ヒックの幼馴染たちも存在感ありました
今まではちょっと印象薄かったですけど
本作ではそれぞれのキャラの個性も生かせていましたね

 

そして、本作がすごいのは
それらの要素がちゃんと1つにまとまっていること

バラバラにならずに最終的に1つの場所に
収束していく
だからテンポが速くも観やすいし頭も混乱しない

毎回ですけども
このシリーズは最後までスムーズに
ストレスなく観れるんですよね

映像だけでなく脚本も完成度が高いんです

 

2作目が微妙だっただけに
本作には不安もありましたが
全然そんな不安を吹っ飛ばすほどの出来でした

むしろ、本作があるおかげで
前作の「ヒックとドラゴン2」の存在にも
意味が生まれている
3部作として観れば2作目も全然アリに思えますよ

子ども向けの作品でありながら
とても完成度の高い作品
「ヒックとドラゴン」シリーズを
ここまで綺麗に締めくくってくれて感動です

 


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