どうもきいつです
パニック映画「海底47m 古代マヤの死の迷宮」観ました
2017年に公開された人食いザメの恐怖を描いたパニック映画「海底47m」の続編
4人の女子高生が海底洞窟へのダイビングの途中
巨大なサメに遭遇しまうパニックスリラーです
監督は前作「海底47m」と同じくヨハネス・ロバーツが務めています
あらすじ
親の再婚で姉妹となったミアとサーシャは馴染めずにいた
ミアの父親は2人が親しくなれるように
週末にサメ鑑賞のツアーに行くよう勧める
しかし、ツアーに参加しようとする2人を
友人のアレクサとニコールがスキューバダイビングに誘う
海底洞窟を探索する4人だったが
そこは狂暴なサメの生息地だった
感想
パニック映画と言うより完全にホラー映画でした
すごく怖かった
お化け屋敷のようなアトラクションムービー
終始ハラハラドキドキさせられて最高に楽しめる映画
前作以上に面白い
以前から予告を見て面白そうだと思い
すごく観たくなっていた映画
そのために予習を兼ねて前作も観ていました
そして、本作は前作を超える面白さ
本当に面白かった
あと、この映画は前作とは全く繋がりが無く
前作を観ていなくても全然楽しめる内容
共通点は
ダイビング中にトラブルに巻き込まれサメに襲われる
姉妹の愛がテーマになっている
それくらいです
なので、本作から観ても完全に理解できる敷居の低い続編
こここからは本作の内容の話
この映画は最初から最後まで
本当に楽しめる作りになっています
前作はどちらかと言えば
リアルな恐怖重視で描かれていた内容だったのに対し
本作はエンタメ性重視のアトラクションのような映画です
まるでお化け屋敷に入っているような感覚で楽しめる
前作でやれることは全部やってしまったように
思っていましたが
今回は方向性を大きく変えてきました
前作はワンシチュエーションでしたけど
本作はダンジョン的な要素が加わっている
それによってより自分も映画の中にいるような感覚を味わえます
前作以上に没入して観ていました
本作はサメのパニック映画ではなくて
ほとんどホラー映画だと思う
怖がらす演出がことごとくホラー
その上ちゃんと怖い
サメの風貌もどこかホラーチックなんですよね
ストーリーの内容や流れに関しては
まず、ストーリー性は全く無いです
ほとんど物語やドラマは無く
とにかくアトラクション性が重視されている
一応、姉妹愛が描かれたりもするけど
そんなのオマケみたいなもんで
そこは本当に薄いです
ドラマ性を求めて観てしまうと全然面白くないと思います
でも、こんな映画にドラマ性を求めて観るのは
そもそもズレているのでそこは問題ない
なので、前置きの導入ドラマパートなんて
一瞬で終わって
さっさとダイビングを始めちゃいます
ここが好感持てますよね
前作は無駄に前置きが長くて退屈でしたし
で、ダイビングが始まって洞窟探索になると
ここからの流れが本当に素晴らしいです
最初から最後まで飽きさせない作り
ずっと気持ちを掴まれっぱなしでした
洞窟に入って序盤は楽しく探索しています
その中で場所や状況の説明も上手く入れ込んで
とてもわかりやすい
全然説明的でもなくてすっと入ってくるんですよね
そして、トラブルが発生してからは
緊張感やビックリ演出があるものの
そこまで大きく変動しない
さりげないサメの見せ方やサメに襲われる場面なんかは
すごくホラー的でドキドキさせられます
基本的にタイミングがすごくいいです
ちょうどいいタイミングで怖がらせたりビックリさせたりする
怖いシーンを詰め込んだり
逆に何も起きないシーンが続いたり
そういうのが無くて
メリハリが効いてるんですよ
大きく怖がらせるシーンがあれば
その後は休憩できるような落ち着いたシーンになり
でも、その中には少し不穏な空気も漂わせていて
完全には油断できない状態
そんな不穏さで心を繋ぎ止めておいて
ふと安心した瞬間にビックリが来るという
完全に手のひらの上で転がされていますよね
これがすごく怖いしすごく楽しい
いつの間にか画面に釘付けになってしまってるんです
さらに、人を殺すタイミングも素晴らしい
この映画
中盤あたりまでメインの4人が全然死なないんですよ
所々でモブキャラを殺して恐怖を演出していますが
メインメンバーが全然死なないので
ちょっと安心感さえ芽生えてくる
普通、ホラー映画なんかは
メインのキャラでも早い段階で死んだりもするんですが
それが無いので
全員生き残るんじゃない?
と希望が見えてくるんですよ
しかも、この中に特別嫌な奴もいないですし
ただ、中盤を過ぎると容赦がなくなってくる
怒濤の勢いで仲間が死んでいきます
ここから一気に盛り上がっていくんですよ
これもメリハリですよね
安心させておいてからの残酷なドS展開
これで終盤が失速せずにさらに加速していく
それに二転三転する展開も用意されていて
最後まで全然飽きない
ハラハラドキドキの連続です
そして、この映画は最後の最後まで超ドS
もう許してやれよ…
と思ってしまうほど
助かったと思ってからが最高なんですよ
ここまで主人公たちを追い込むとは
監督の人間性を疑う
だからこそラスト付近も素晴らしい
どこまでも飽きさせない展開に
終始画面に釘付けですよね
ここまでやれば
天晴れとしか言いようがないです
やり過ぎなほど追い詰めるからこそ
助かったときの安心感もハンパない
観終えたときはどっと疲れがきますけども
すごくいい疲れです
全体的に緩急のつけ方が本当に上手いと思います
ホラーのお手本と言っていいと思えるくらい
最高に楽しめました
ただ、ちょっと問題があるとすれば
少し見づらいかもしれないですね
基本的に暗い映像ばかりですし
土埃が舞ったりもする
なので、位置関係や状況とかがわかりにくいです
地形も把握しづらい
これどういう状況?
って思うことが多少あります
それと、みんな同じ格好で顔にはゴーグルをつけてるから
誰が誰かわからない問題もある
誰と誰が逃げてて
誰と誰が喋ってるのか
ちょっとわかりにくいです
ストーリー性が薄いので名前もあまり覚えれて無かったりするし…
とは言え
このわかりづらさが恐怖に繋がってると
言えなくもないんですよね
特に視界の悪さは直接恐怖に繋がる要素で
どこからサメが出てくるかわからない恐怖が常にあります
誰が誰かわからないけど
暗闇の中で足をばたつかせてるだけで恐怖を煽られる
すごく不安にさせられるんですよ
いろいろとツッコミどころや
無理のある設定も多いです
1番引っかかるのは
なにが47mなのか?
ってところだったり…
でも、この映画に関しては
そんなツッコミどころもそんなに気にならない
そんなものを吹っ飛ばすくらい
エンターテイメントな面白さが詰め込まれている作品でした
レビューサイトなんかを見ると
ちょっと評価が低いような気がするけど
みんな映画に高尚なものを求めすぎてない?
僕はこういう映画こそが映画の本質的な楽しさだと思うわけです
感情が揺さぶられて最後まで楽しめる
この映画は最高に楽しめる映画でした