何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「アルカディア」感想 雰囲気映画だから好みが分かれる


どうもきいつです



SFスリラー映画「アルカディア」観ました

 

ある兄弟が、かつて過ごしていた
カルト集団の村へ再び訪れ
謎の超常現象に挑む姿を描いた
2017年の作品
ジャステイン・ベンソン、アーロン・ムーアヘッドの2人が監督、脚本、撮影、制作を手掛けダブル主演も務めています





あらすじ
カルト集団と言われる自給自足の村
アルカディアを10年前に
脱走した兄弟が
村から送られてきた
ビデオテープをきっかけに
再び村を訪れることを決意する



感想
独特な世界観と設定が
とても自分好みでした
不気味な雰囲気に引き込まれました
ただ意味は分からない



前から気になっていた映画で
独特な雰囲気が面白そうだな
と思っていました

これが、個人的には
かなり好みの内容で良かったです

低予算のB級映画って感じの作品だし
内容もいまいちはっきりと
理解しがたいので
好みは分かれる映画だと思います

しかも、面白いのかどうかと言えば
正直、そんなに面白くないかも

最後まで観ても
オチもなんかしっくりこなくて
モヤモヤしますし
結局、この映画はなんだったのか
と疑問がかなり多く残ります

これといって何かが解決する
わけでもないですし



まあ、それでも世界観や設定は
とても魅力的だと思います

本作の根源的なものは
おそらくクトゥルフ神話を
モチーフにしていて
そこへSF的なタイムリープを
組み入れたような世界観

個人的に大好物な2つが
同時に楽しめるのでワクワクします


クトゥルフ的な
不気味な空気感や
人知を超えた何かの存在
それに支配される人々

こういう要素がじわじわと
気持ち悪さを醸し出しています

村の人々は全然悪い人たちじゃないし
幸せそうに暮らしている
でも、だからこそ
なにか気味悪さも感じる

歳をとっていない村人たちや
ロープを引っ張る謎のイベントとか
こういう違和感のあるものが
とても気持ち悪い



人々が
死ぬことでループを永遠に続けている
というのも
なかなか変な設定だけど
より不気味さを際立たせていると思います

このループの時間は人によって
違うみたいで
何日も生きている人もいれば
秒単位で生き死にを繰り返している人もいる

秒単位でループしている人は
それだけで
無限の恐怖を表せていたし
このシーンは結構怖い


そんな風に
なかなか世界観は面白いんですよね
すごい不気味だし

カメラワークとかも
自然な感じだったし
この世界がリアルに感じられました

それに、村を支配している「何か」
これを最後まではっきり映さないのも
良かったと思います

これは身の丈に合った表現だと思う
下手にそれをCGなんかで表現してしまったら
低予算映画だし絶対にショボくなりますしね

映さないことで
得体の知れないものが存在する恐怖も
表現できていたと思います



ただ、ストーリーはとても薄いし
この世界が一体何だったのかも
説明されない

ラストまで観ても
主人公たちが
特に何かを達成したわけでもない

物語も淡々と進んでいるだけなので
面白さはないです


兄弟の絆みたいなのは
描かれていますけど
さすがにこれだけじゃ薄いかな
と思います

それ以外にはこれといった
物語もありませんし

ただこの不気味な村から
抜け出そうとするという話でしかなくて
いまいち乗れない

村の真相や村の人々の目的
この空間がなぜできたのか
主人公たちは本当に
抜け出せたのかどうか

そういったものは全然明確にならず
観る側に答えを委ねる
という感じで終わってしまいます

こういう終わり方も全然いいんですが
それにしても説明が少な過ぎかな
とは思います

もうちょっとヒントは欲しい
何もかもが謎のまま終わっているようで
あまり納得はできないです



それに設定がブレていたり
なぜ?と思うような事も多々あります

村の人たちは記憶を維持したまま
ループしているんですけど
村はずれでループしてる人は
死んだら記憶無くなってるような
感じになってたりします

それぞれのループの時間が違うのも
理由がわからないし
ループがどの時点から始まっているのかも
よくわからない

「何か」からのメッセージが
なぜ写真やビデオテープなのかも謎

ただ、写真やビデオテープは
この世界観を
彩っていたような気もしましたが


こういう腑に落ちない部分が
目立っていたので
それがノイズになっていました


謎が多すぎて不気味さが際立ってる
というのはあるかもしれませんけど



それでも、僕は好きでした
こういうオカルト的で不気味な世界は
ワクワクする
雰囲気だけの映画だとは思うので
こんなのが好きかどうかで
好みが分かれると思います





アルカディア [DVD]


 

映画「ルイと9番目の人生」感想 全体的に中途半端 オチが読める

 

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どうもいいつです



ミステリー映画「ルイと9番目の人生」観ました

 

9年で9度死にかけた不思議な少年の
物語を描いた2016年の作品
リズ・ジェンセンの小説
「ルイの九番目の命」を原作としています

 

監督は「ホーンズ 容疑者と告白の角」
などのアレクサンドル・アジャです





あらすじ
生まれてから毎年命にかかわる事故に
見舞われてきた少年ルイは
9歳の誕生日にがけから転落し
命は取り留めたが昏睡状態に陥る
彼を目覚めさせようと担当医パスカルが
奔走するが
そんな中、ルイの周りで不可解なことが
起こりだす



感想
ダークファンタジーなのか
リアルなミステリーなのか
どっちつかずの印象
オチも途中で読めてしまうし
全体的に淡々と進んで
面白みが無いです



以前から少し気になっていた映画
ミステリーとファンタジーが
絡まった映画なのかな
と思い鑑賞しました

結果的にそんなに
ファンタジーじゃなかったし
ミステリーとしても弱め

ギレルモ・デル・トロの
「パンズ・ラビリンス」に
雰囲気が似てるとこもあるけど
あれほどの完成度も無い

かなり微妙な出来だったと思います



ファンタジー部分で言うと
かなり薄いし
必要あったのかな
と思ってしまう

でも超常的なことが
物語に絡んでもくるし
全く無かったら話が進まない

これはかなり中途半端だな
と思ってしまいます

ホラーっぽい要素もありましたが
取って付けたような感じがして
これって必要だったのかな
と思ってしまう

雰囲気的にはいい感じはしましたけど
特別良かったとは思えなかったです



そして、ストーリーが
あんまりだったな
という印象が強かったです

ミステリーとしていまいちだったし
人間ドラマも薄いような
気がしました


この映画では
ミステリーの謎解きと
人間ドラマとの相性が
悪かったように思います

ドラマを描きすぎると
ミスリードなどがあまりできず
最終的なオチのネタバレになってしまうし

かと言って
ミステリーを重視して
謎を隠して伏線を散りばめたとしたら
ドラマが弱すぎて感情移入が
しづらくなると思う

で、結局この映画は
ちょうど中間ぐらいに落ち着いて
それはそれで
どっちつかずになってしまい
中途半端になったんじゃないでしょうか



ドラマの部分では主人公のルイが
何を考えてるのかが
わかりづらかったです

ここでルイが語り過ぎてしまうと
事の真相が見えてしまうし
仕方がないのはわかるんですけど

それでも、やっぱりルイに
掴み所が無さ過ぎて
物語に気持ちが入っていきません

昏睡状態に陥ったルイの
精神世界での物語が繰り広げられますが
ここではルイが一方的に
自分の説明をしているだけのように感じて

つまるところ
ルイが一体どういう気持ちなのか
何を求めているのか
そういうものが全然見えてこない

だから、物語の方向性が掴めず
観る側はどういうスタンスで観ればいいか
ちょっと戸惑います


他の登場人物も同じで
何を考えてるのかがわかりづらい
ルイの両親にしろ担当医師にしろ

どういう気持ちで行動してるのか
そういうのが見えてこない

これも、結局は
描きすぎるとオチがわかってしまう事の
弊害だと思います

そのせいで
誰を中心にこの映画を観ればいいのかが
わからないんですよね

中心の軸になる人物がいないから
ドラマもミステリーも
なんかブレてる感じがします


さらに、最終的に
ルイの心の成長が曖昧で
ラストをどういう気持ちで観ればいいのか
よくわからない

良い終わり方なのか嫌な終わり方なのか
そのへんも中途半端です

感動的っぽい感じには見えるんですが
いまいち感動するポイントが
わからないですし

父親とルイとの絆で
ルイの成長を描いてるのは理解できますが

終盤まではミスリードのために
父親とのエピソードがあまり描かれず
終盤に急に
父親と強いきずなで結ばれていました
と言われても、気持ちが追いつかない


全体的にドラマを描こうとしてるのは
伝わってきますが
なんか掴み所が無くて
最終的にどんなメッセージが
込められていたのかが伝わってきませんでした



そして、ミステリーに関しては
早い段階でオチが見えてしまいます

最後まで観て
結局、思ってたようなオチです

これも、やっぱりドラマを
描こうとした弊害だと思う

ルイの母親の人物像や心の闇
これを描くことで
真相が簡単に見えてきてしまう
ミスリードにも気づいてしまいます

序盤から母親が普通じゃないヤバい人
そういう人に見えるので

たぶん、そういうことなんだろうな
と思ってたことが
この物語の結末です

だから、オチにも驚けない



でも、この内容を成立させるのは
かなり難しいんじゃないのかな
と思います

ドラマを描きつつ
ミステリーも成立させるには
かなり練り込んだ脚本が必要だと思う

正直、そんなの無理じゃないですかね?

だったらどっちかを捨てるしかない
しかし、そうしたら原作の意図するものから
逸れてしまうかもしれない

難しいですね

これが最善だったのかも



そんな感じで
全体的に中途半端で
あまり面白いとは思えませんでした
終始掴み所が無く
なんか退屈な映画でした




ルイの9番目の人生 [DVD]


 

映画「ハンターキラー 潜航せよ」感想 ベタだけどそれがいい 胸が熱くなる映画


どうもきいつです



潜水艦映画「ハンターキラー 潜航せよ」観ました

 

ドン・キースとジョージ・ウォレスの小説を
原作とした潜水艦アクション
消息を絶ったアメリカ海軍の潜水艦の
捜索に向かった潜水艦の運命を
描いた作品
「裏切りの獣たち」などの
ドノヴァン・マーシュが監督を務めます





あらすじ
ジョー・グラス艦長率いる
攻撃型原潜ハンターキラーは
ロシア原潜の生存者を捕虜にする
同じ頃、ロシア国内で
世界を揺るがす陰謀が
企てられていいることが判明
ハンターキラーに陰謀阻止のための
過酷なミッションが下される



感想
ストーリーはシンプルで
わかりやすいし
アクションは派手で
観ていて楽しい
娯楽活劇として楽しめます



なんかちょっと評判が
良いみたいなんで観てきました

概ね思ってたような映画でしたね
たぶんこういう映画なんだろうな
というのを見せてくれます

わかりやすく
アメリカ軍スゲェ
って感じな映画でした

ツッコミどころや
こんなのありえないだろ
ってことが起きたりしますが

こんな映画は
そんなもんだと思うし
派手で楽しめたから
全然OKです


ストーリーはかなりわかりやすく
ロシアでクーデターが発生し
そのまま放っておいたら
戦争が起きるから阻止しよう
ってだけの話

反乱分子に拉致されている
ロシア大統領を
アメリカ軍が救出するミッションを
主軸に物語が進みます


ストーリーがシンプルなぶん
かなりライトな気持ちで観れるし
派手な映像も楽しめました

よくわからない専門用語なんかは
スルーしてたし
ほぼ映像だけ観てたかも


主人公たち海軍の
潜水艦ミッションと
陸上でのネイビーシールズによる
ロシア大統領の
救出ミッションが
並行して行われていたのも
メリハリができて飽きずに観れました

それぞれアクションが派手だし
スリルもあって
終始ハラハラしながら観てました


潜水艦という
緊張感の塊のようなシチュエーションも
ベタですけどハラハラしてすごくいい

特に良かったのが
潜水艦が地雷の中をすり抜けていく場面
ここはめちゃくちゃ緊張感があった

音に反応する地雷のそばを通る時とか
ものすごい緊張感です

ナットが緩んで音が鳴っているのを
レンチで締めるシーン
ナットを締めて安心してからの
レンチを落とす
ベタ過ぎるけど
最高にドキドキしました

潜水艦が浸水しだすシーンなんかも
時間が無いけども動くこともできない
潜水艦ならではの
逃げることのできない密閉空間が
恐怖感と緊張感を煽ります



地上でのネイビーシールズの
大統領救出パートも
めちゃくちゃ良かった

ここでもベタな展開が続きますけども
やっぱり激しい銃撃戦は
興奮しますし
男たちの熱いやり取りも最高

敵に追い込まれてからの
負傷していたはずの仲間が
狙撃で応援する場面なんか
めっちゃ熱いです

その後もミッション成功のため
命を懸けて戦う姿はカッコいい

味方も敵も
容赦なくやりあっていて
映像的にもすごくド派手で
テンション上がりっぱなしです

大統領を潜水艦に届けてからの
仲間を救いに戻る展開は
めちゃくちゃ熱い
待ってました!
って言いたくなる



そして、陰謀を阻止するために
みんなが一丸となって敵に挑む姿は
胸が熱くなる

そこには
立場や国も関係なく
平和のために戦う男たち
これもベタだけど
やっぱり熱い気持ちになります

最後の戦いに勝利する場面は
正直、ありえないし
ぶっ飛び過ぎだと思いうけど
なんか興奮するし
気持ちが頂点に達した様な感じです

ここでの
敵側の善意に身を任せる
というのは
あまり見たことのない展開で
これは予想できなかった

そして、この結末は
とても平和的で後味も良く
爽やかな終わり方でしたね

敵の死に方もすごく派手で
気分爽快でしたし
こんなバカっぽい映像
久しぶりに見た

最後の艦長同士が称えあう場面も
なかなか熱くて良かった



全体的にすごくベタな内容なんですけども
このベタさが心地良いというか
気持ちのいいベタが続くので
気持ちが上がるんですよね

わかりやすく絶体絶命になって
わかりやすく敵を倒す
映画ってこんなんで良いんじゃない?
ってちょっと思いました



この映画って
わかりやすアメリカ軍かっけぇ!!
って映画で
完全に軍の宣伝みたい内容に
なってますけど
だからこそシンプルで楽しめたのかも


昔はよく
シンプルで男くさい映画があったし
よく観てたと思うんですけど
こんな映画久しぶりに観たな
と思いました
たまにはこういう映画もいいですね

ちょっと懐かしさも感じたし
とても楽しめた映画でした


 


裏切りの獣たち [DVD]


 

映画「バースデー・ワンダーランド」感想 あまりにも退屈 なにも伝わってこない


どうもきいつです



アニメ映画「バースデー・ワンダーランド」観ました

 

柏葉幸子の人気児童文学
「地下室からのふしぎな旅」を映像化した
ファンタジーアニメ作品
色が失われる危機に瀕した
不思議な世界を救うため
少女アカネが大冒険を繰り広げる物語

 

クレヨンしんちゃんの劇場版シリーズなどで
脚本や監督を手掛けてきた原恵一が
監督を務めた作品です





あらすじ
誕生日の前日、小学生のアカネの前に
謎の錬金術師ヒポクラテスと
その弟子ピポが現れる
自分たちの世界を救ってほしいと
2人に無理やり連れていかれたのは
骨董屋の地下から繋がるワンダーランドだった



感想
終始ダラダラ物語が進んで
正直、眠い映画でした
結局、何を伝えたかったのかも
いまいちわからなかった



原作のことは全く知らず
ただ監督がクレヨンしんちゃんの名作を
手掛けてきた人
という理由だけで観てきました


この映画、一言で言うと
退屈

とても退屈です
正直、苦痛に思うほど
マジで眠かった

最初から最後まで盛り上がりも無く
何を見せられてるのか
わからなくなってきます


なぜ、そんな事になってしまってるのか
それを考えてみると

この映画には明確な目的が無い

主人公のアカネが
何をしなければならないのか
何を求められているのか
原動力が何なのか
そもそも、この物語のゴールが
全く見えてこない

アカネは選ばれし者として
不思議な世界に連れていかれ
そして冒険するわけなんですが

アカネが何をすれば世界が救われるのか
全然わからん
ただアカネが世界を救える存在ということを
言葉で言っているだけで
明確に何をして救うのかは不明

そんな中
ひたすらダラダラと旅をする
という内容なので
観ているのがすごくしんどい

基本ロードムービーのように
旅をするという部分がメインなんですが
その旅もただ移動しているだけで

道中に仲間同士の絆が深まるエピソード
なんかも全然無いし
途中で出会う人たちとの交流も
めちゃくちゃ薄い

旅がメインの物語なら
せめてロード-ムービー的な
面白さくらい見せてほしかったんですが
内容の全くない旅でした

その割に
すごくテンポが悪いです
移動シーンをずっと見せられて
これがなかなか苦痛

旅の途中で見られる
ファンタジーな映像で
間を持たそうとしてますけど
そんな映像だけじゃ持たないですよ

確かにファンタジーで綺麗な映像は
魅力的だと思いますけど
さすがにそれだけでは
面白くならない



さらに、この映画で問題なのは
主人公のアカネに必要性が感じられない

はじめにも言いましたが
アカネが何をすべきか全く見えてこない
選ばれし者という理由以外に
彼女でなければならない
というものが全く描かれません

てか、最終的にアカネは何も成し遂げませんし

そして、成長も描かれない
そもそも、彼女が何を乗り越えるべきかも
いまいちはっきりしないし
この世界にやってきて
どんな変化があったのかも不明確

旅によって何かを得たのかというと
そこも微妙

最後は成長した風には見せてますけど
実際何も成長してないです



キーパーソンの王子に関しては
コイツ何をしたいねん
って感じで
全く感情移入できない

プレッシャーに耐えきれず
逃げ出したのはわかるけど
その後の行動の理由が意味不明
なんでそうなるんですか?
と思わざるを得ない


他のキャラクターも
あんまり魅力ないですかね
全体的にみんな薄いんですよね

すごい好き、すごい嫌いとか
そう思えるキャラがいないです



そんな感じで
内容が雲をつかむように
捉えどころがないので

結局、この映画のメッセージは
どういうことだったのか
それが謎です

序盤の現実世界での
同級生とのやり取りや
母親とのやり取り
ここではアカネの悩みや
鬱屈とした気持ちを見せてますが

それらがメインストーリーと
繋がってるように思えない

冒険を通して
そういった気持ちのモヤモヤを
解決したように見えないんですよね



あと、終盤の儀式の場面
これははっきり言って
意味わかりませんでした

この儀式は運任せなのかどうなのか
何が成功なのか

この儀式が成功することで
世界が救われるなら
アカネ必要なくない?

儀式の中でのアカネの役割も
よくわからないし


これが旅の終着点というのが
全然納得できませんでした

この場面で自己犠牲みたいな要素も
入ってきましたけど
薄過ぎて全く心に響きませんでしたしね



それでも、良い部分もあったと思います

人物の動きなんかは
細かいと思いましたし
生きた人間というのが伝わってきた

アニメ自体も
めちゃくちゃクオリティが高い
というわけではないですが
それなりに良かったと思います

背景とかも良かったと思う


それと、キャラクターデザインは
個人的に好きでした
特に顔が良かったと思う

今風の美少女アニメ
って感じの絵柄でもないし
ジブリ系でもない
かといってリアルなわけでもないし

結構、独特な画風で
この部分は好感が持てました

キャラデザ担当は
イリヤ・クブシノブという
ロシア出身のイラストレーターの
方らしいです

彼の他の絵も見てみましたが
好きなタイプの絵でした
独特ですけど綺麗な絵ですね

テンプレの絵でないというのは
とてもいいと思う
他のアニメに埋もれてしまわないですから


声優に関しては
可もなく不可も無く
って感じですかね

悪かったわけではないですが
かと言って
すごく良かったかと言えば
そうでもない

アカネ役は松岡茉優ですが
子供にしては声が低くて
あまり子供っぽくはなかった

でも、声が低い子供もいるし
ハマってなかったわけではないと思う
演技力もあると思うし

そもそもストーリーがあれなんで
声優どうこうという域まで
達してなかったのかも



退屈というのは
映画としてはかなり難点だと
思います
子供向けのアニメだと思いますが
子供が観てもたぶん退屈だと思う

もうちょっとストーリーが
どうにかならなかったのかな
と思ってしまいました




霧のむこうのふしぎな町 地下室からのふしぎな旅 天井うらのふしぎな友だち


 

映画「三尺魂」感想 発想が面白い そんなに悪くない良作

 

どうもきいつです



SFドラマ映画「三尺魂」観ました

 

集団自殺を試みた訳ありの人たちが
タイムリープに陥ってしまった姿を
描いた2018年のSFドラマです
監督は本作が長編第2作となる
加藤悦生です





あらすじ
ネット掲示板で知り合った4人の男女が
集団自殺をするため
人里離れた小屋に集まった
打ち上げ花火の玉を使って自殺を試みるが
なぜか爆死のタイムリープから
抜け出せなくなってしまう



感想
低予算B級感が丸出しだけど
意外と面白かった
ワンシチュエーションの
会話劇だけですが
最後まで飽きずに観れました



たまたま見かけた予告が
とても気になり
本作を観てみました

特に期待もせず
なんとなく観ただけなんですが
これが意外と面白かったです


全体的にとてもチープで
映像的にも全く派手さが
無いんですが

それをアイデアや
登場人物のやり取りだけで
補えていました


設定のタイムリープってのも
なかなかベタな設定ですが
それを面白く物語に組み込んでいました

爆死することで
毎回一からやり直し
その無限ループからどう脱出するか
というのがメインの物語

その中で集団自殺に参加した
女子高生を説得して
自殺を辞めさせようとする話です

このやりとりの中で
登場人物たちが何回も死ぬ
というのがなかなか面白い

死ぬと言っても
全然重くなくむしろ笑える
かなりコメディーが強めなんですよね

キャラ同士の会話のやり取りが
バカバカしく笑えます
ループして残っている記憶は
キャラによってズレが生じていて
それがまた笑えます

花火玉の爆破を阻止すべく
いろいろ試行錯誤しますが
それが裏目に出たり
予想外の事が起きたり

たった1つの部屋の中でも
いろいろ展開が起きていくので
飽きずに映画に引き込まれます


そして、ループのきっかけでもある
花火の爆発なんですが
これがなんか面白いんですよね

爆発して人が死んでる
わけなんですけど

映像的には地面で花火が炸裂してる
というとてもシュールなものに
なっていて
つい笑ってしまうんですよ

人が死んでるのに笑ってしまう

自殺方法が花火というのが
とてもポップに感じれて
死ぬということの重さをやわらげ
より笑えるように
なっていると思いました

全体的にとても笑えて
十分楽しめました



面白い映画でしたけど
普通に面白い
という域は出ていない
作品でもありました

良作だけど傑作ではない
って感じですかね


前半は笑いがとても多い
コメディーなんですが
後半は一気にシリアスになります

その後半に描かれるドラマが
ちょっとチープ過ぎるかな
と思いました

それぞれのキャラの過去なんかも
ベタというか
テンプレ過ぎて安っぽく感じてしまいます
確かに重い過去を背負っているんですが
作り物感が否めない

もうちょいひねっても
よかったんじゃないのかな
とも思いました


そして、エピローグ部分も
ちょっと微妙だった

エピローグが長すぎるかな
と感じました
内容も少しダラダラしてましたし
感動させようという気持ちが
出過ぎてるようにも思います

シリアスパートは
全体的にお涙頂戴に
なっていたような気がする


前半のコメディーは
とてもテンポが良くて
サクサク進むんですが
シリアスにいなると途端に
テンポが悪くなった印象です

あと、終盤にももうひと笑いくらい
あってもよかったんじゃないかな
と思いました


あと、ちょっと気になったのが
集団自殺の中心人物のハッパ
彼にちょっと掴み所が無かった

とても楽天的で軽いノリの人
花火で自殺をしようと考える人が
自殺なんかするのかな
と疑問に思ってしまった
ましてや他人を巻き込んでの自殺

そんな事するような人には
全然見えなくて
これが少し違和感でした

でも、みんながみんな
暗い人ばかりなら
話にメリハリが無くなるし
こうするしかなかったのかも



とは言え面白い映画

SF設定も
舞台がこじんまりしているぶん
矛盾もないし
スムーズに楽しめた

役者たちの演技も良かったので
笑えるところは笑えるし
重い所はずしんと重く感じれました

発想は面白かったし
後味も爽やかですっきり
意外と楽しめる
面白い映画でした




三尺魂 [DVD]


 

映画「アベンジャーズ エンドゲーム」感想 感動するし興奮する でも本当に見たかったのはこれじゃない

 

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どうもきいつです



ヒーロー映画「アベンジャーズ エンドゲーム」観ました

 

マーベルコミックのヒーローたちが
一堂に会する人気シリーズ
アベンジャーズの集大成にして最後の作品
2018年に公開された
「アベンジャーズ インフィニティー・ウォー」の続編です
監督は前作に引き続きルッソ兄弟が務めます

 

 



あらすじ
宇宙最強の敵サノスに立ち向かうも
全人類の半分を一瞬で消し去られてしまう
という敗北を喫したアベンジャーズが
サノスを倒して世界を救うため
史上最大の戦いに挑む



感想
これぞ集大成という
とても派手で気持ちの上がる
作品でした
でも、本当に見たかったものは
見れなかった…
正直不満です
だから大絶賛はできない



まず、はじめに言いたいのは
ネタバレをされたくない人は読まないでください
あと、この映画が大好きな人も
読まないでほしい
僕は大絶賛しません

この映画、ネタバレに関しては
マジでうるさいし
下手なこと言ったら殺されそうで怖い
ファンもちょっと常軌を逸してる
とこがあるんで正直怖い

だからはじめに言いましたよ



そして本題

待ちに待った本作
かなり期待してたし待ち遠しかったです

シリーズはほぼリアルタイムで観てきたし
めちゃくちゃ好きです

前作のインフィニティー・ウォーが
とても素晴らしく
本作に対する期待も膨れ上がっていました

だからなのか
期待以上のものが見れなかった
というのが第一印象でした

ちょっと期待し過ぎたのかもしれない

泣いたとか
最高とか
そういう声も散々耳に入ってきていたので
必要以上に期待してしまった

正直、泣けなかったし
最高と声を大にして言えない


ただ、これは否定してるわけじゃなく
大絶賛の声は
ファンの過大評価なんじゃないかな
と思ったという話で

僕自身も
感動できるシーンがあったし
熱くなるシーンもあった
鳥肌も立ちました

ファンが気持ちよくなれる要素は
たくさんある映画でした


裏を返せば
シリーズを全作観てない人や
観ていたとしてもそこまで
ファンじゃない人には響かない作品
だと思います

あくまでファンに向けた映画

最低限、一作目の「アイアンマン」から
「キャプテン・マーベル」までの
全ての作品を
観ていないと楽しめない映画です

めちゃくちゃ敷居が高いです


ただ、それらを観ていれば
感慨深いシーンもあるし
小ネタにも気づける
ヒーロー集合シーンでは鳥肌が立つ
物語の結末には感動できると思います

ちょっとくらいの矛盾や
訳のわからないご都合主義も
許容できるはず


これは、もうお祭りみたいなもので
細かいことを気にしたら負け
アベンジャーズの卒業式
みたいな映画だと思います

大勢のヒーローたちが集まり
激しいバトルを繰り広げる

それだけを見れれば大満足
文句をつけるなんて野暮

こんな映画を作ってくれたことに
感謝です



こういう事をふまえた上で
疑問に思うこと言いたい事が
あります


この映画を大絶賛しているファンたちは
本当にこれが観たかったんですか?

ヒーローがただ集まればいいんですか?
小ネタで気持ちよくなれればいいんですか?
伏線回収さえすれば満足ですか?
なんとなく感動すればそれでいいんですか?


正直、僕は不満です
僕が見たかったのはこれじゃない


僕が見たかったのは
映画として面白いアベンジャーズ

前作インフィニティー・ウォーのサノスに
対するヒーローたちの答えと
そのサノスを否定して
サノスをボコボコにするヒーローたちの姿

そして、本当の意味での
マーベルヒーローの大集合

1つの映画として
面白いと思えるクオリティの高い
素晴らしい映画

でも、その中にある
今までに培ってきた
シリーズの重みや深さ


そういうのが見たかった

これはMCU作品が好きだから思ったこと
そして、MCUを好きになった理由とも
通じています

僕がMCUの映画を好きになった理由は

それぞれが単体作品としても面白く観れるし
それらの主人公が集まった作品でも
ストーリーが練られていて
無理のない物語が展開され
まとまりのある作品になっているところ

僕だけじゃなく
他のファンの人たちも
そういうところでハマったんじゃ
ないんでしょうかね



でも、本作はぐちゃぐちゃです

ストーリーに関しては
タイムパラドックスがあるのか無いのか
すごく曖昧
時間軸が一本なのか複数なのかも謎
この時点で頭がこんがらがります

話の進め方が強引過ぎるんですよ

まあ、このへんは百歩譲ってスルーします
考えるのも疲れるし


コメディーとシリアスのバランスも
悪いと思います
中途半端な笑いを入れるくらいなら
シリアス一本でいってほしかった

特にソーの扱いは最悪でしたね
これはこの映画最大の汚点だと思えます


そして、前作のサノスの言い分に対する
アベンジャーズの答えが描かれない
というところ

これはかなり不満です

前作のサノスは
横暴だけど正論を掲げてました
そして、アベンジャーズは
それに負けてしまったんです

だったら本作では
そのサノスの思想に対する
アベンジャーズなりの答えを見せて
その上でサノスを倒してほしかった

でも本作では
前作のサノスは序盤で殺されてしまい
戦うのは過去の世界のサノス
しかも、このサノスが小物っぽく
なってしまってる

これだけでも微妙な気持ちになるんですが

アベンジャーズが
インフィニティーストーンを
集めるというくだりは
前作でサノスのやってきたことを
なぞってるだけのようで
少し萎えました

特にソウルストーンの入手は
ナターシャを犠牲に手に入れるんですが
これもサノスがやったことと同じで
すごく微妙な気持ちになる

ここはヒーローたちの別の答えを
見せることができる場面だと思うんですが
結局、犠牲を払って手に入れるんだ…
と、なんかモヤモヤしてしまいます


最終的にいろいろ犠牲を払い
サノスを倒せますけど

これって目的が違うだけで
やってることはサノスと同じ

そうなってしまうと
前作でサノスがやってたことを
肯定してるように感じる

大勢のために犠牲を伴うのは
正しいこと
と言っているようなものです

この結末はちょっと見たくなかったな
 
 
前作はサノスの正義を描いた
サノスというヒーローの物語
だったのに対して
 
本作はアベンジャーズの正義を
描かなければならないはずなのに
 
アベンジャーズの正義は描かれない
ただサノスのやっていることが
気にくわないから復讐する
ってだけの物語になってしまっています
 
正直、これにはガッカリです
期待はずれでした
 
僕は前作を観た時点で
続編ではアベンジャーズの正義を
絶対に描いてくれるものと
勝手に思い込んでいました
 
しかし、こんなことになってしまうとは…
 
サノスの倒しかたもね…
納得いかないですよ



そして、僕がこの映画で
1番見たかったものは
本当の意味でのヒーロー大集合
そしてサノスのフルボッコ

これは、もれなく全員が揃っていればいい
という話では無く
それぞれのヒーローの調和と
カッコいい姿
それとスペシャル感

本作はそれらがとても薄い

確かに最終決戦に全員駆けつける場面では
鳥肌が立つしテンション上がります

でも、それ以降はただ混戦してるだけ
って感じなんで
全員集合以降にあまり気持ちが昂らない


ソーに関しては
あんなブヨブヨな姿で戦ってほしくなかった
ムキムキのソーが無双する姿が見たい

前作で逃げてしまったハルクが
復活して暴れ回る姿が見たい

バラバラで個性豊かなヒーローたち
をまとめ上げるキャップが見たい

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの
チームワーク
ストレンジのぶっ飛んだ魔術

いろんなキャラの特性を生かしたコラボ

そして、あの中にナターシャが
いてほしかった


いろいろ見たかったものが
ほぼ見れなかった

唯一アイアンマンだけが
話の中心だし優遇されてましたけどね


サノスに関しても
圧倒してほしかったな
って気持ちしかない

ちょっと追い込んでるシーンもあるし
最後の展開のために
サノスの強さを保ちたかったのかも
しれませんけど

やっぱりアベンジャーズが
サノスを圧倒する姿を見たかった

サノスをボコボコにする
ハルクが見たかった


そもそも、最終決戦までに
アクションシーンが少なすぎる
ってのも不満でした



かなり不満が爆発しましたが
それはやっぱり
このシリーズが好きなのと
本作にも良い部分がたくさんあったからです


トニーとスティーブ
2人の物語の結末は感動的だし
今までの全作を観てきて良かったな
と思えます
 
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー
この3人が共闘して
サノスに挑む場面は
めちゃくちゃテンション上がるし
カッコよかった
ここはすごくアツい展開でした

そして、豪華キャストの集結
ヒーローの集結
これは圧巻だと思うし
これから先もこのレベルの作品は
なかなか観れないんじゃないでしょうか

細かいファンサービスも
たっぷりあって
そういうファン向けの小ネタを
見つける楽しさもあると思います


本作は
歴史に残るような映画で
すごい映画だと思う
だからこそ最高のものを観たかった

でも、残念ながら
僕には最高の映画だとは思えなかった

正直言って
前作のインフィニティー・ウォーの方が
最高の作品だったと思います



あと、ちょっと関係ないけど
マーベルファンに
横暴な人が増えてきてるような気がして
それがちょっと嫌ですね

作品を全部観てなかったら
ニワカ扱いで語ることすら許さない
って感じの人がいたりするし
コミック読んでない人を下に見てたり

なんか知識合戦みたいになってますよね
より知ってる方が上
みたいな

マーベル映画の批判をした人に
感情論で噛みついてる人も
たまに見かけます

好き嫌いなんか人それぞれなのにね…
押しつけがましい人が増えてるんですかね?
そんな人は少数だと思いますが

そういう人を見かけると
ちょっと嫌な気持ちにもなります



話が飛んでしまいましたが
本作はすごい映画ではあると思います

個人的には満足できませんでしたが
それでも今までMCUを
追ってきて良かったと思える作品

ここから先も観ていくと思う
スパイダーマンも楽しみにしてます




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映画「ローガン・ラッキー」感想 悪くはないけど傑作でもない


どうもきいつです



クライム映画「ローガン・ラッキー」観ました

 

アメリカ最大のモーターカーイベント
NASCARレースを舞台に
一攫千金を狙った計画に挑む
兄弟の姿を描いたクライムエンタテイメント
「オーシャンズ11」「サイド・エフェクト」
などを手掛けてきた
スティーブン・ソダーバーグが
監督を務めた2017年の作品です





あらすじ
足が不自由で仕事を失ったジミー・ローガンは
まもなく開催されるカーレースのさなかに
大金を盗み出すという大胆な計画を練る
戦争で片腕を失った
バーテンダーの弟クライドと
カーマニアの妹メリー
爆破のプロ、ジョー・バングの3人とともに
強盗計画に挑む



感想
決してつまらないわけではない
でも、なんか弱い
記憶に残らない映画
ちょっと都合が良すぎるかな
とも思いました



なんとなく気になり
観てみた映画です
特に期待していたわけではないですが

最初から全然乗りきれず
終始、微妙な気持ちで観ていました

かと言って
そこまで悪い映画だとも
思えない内容


主人公たちが計画を練って
強盗をこなしていく
という内容なんですが

その強盗の部分に
スリルをあまり感じないし
爽快感もそんなに無い
なのであまり気持ちも上がりません

強盗の部分も含め
ストーリーが淡々とし過ぎているように
感じます


強盗するにあたって
主人公たちが入念に計画を立てて
計画通りに動き
進めて行くんですけど

都合よく進み過ぎに思える
ちょっと運任せのようにも思えるし

でも、見せ方は
計画をしっかり立てたから
上手くいっている
というような感じなので
少し違和感があります

しかも、トラブルといったトラブルが
全く起きないので
全然ハラハラせずスリルが無い

こういった犯罪映画って
ギリギリのところを綱渡りするように
進んでいくからこそ
気持ちが昂ると思うし
スリルがあってワクワクすると
思うんですけど

この映画に関しては
あまりにも淡々と事が進み
波風が経てず全てをこなしていくので
面白みが無かったですね


そして、運任せの計画が
とても気になってしまう

脱獄の時なんかも
悪い水を飲んでお腹を壊すのも
完全に運だと思うし
刑務所の所長の対応も
作り手のさじ加減で
動かされてるように思います

道路の検問の抜け方も
何それ?
って感じですし

強盗現場を警備している警備員は
さすがにゆるすぎるしバカです

主人公たちに出し抜かれる側の
人間たちが
あまりにも都合のいい方向にしか
動かないんです

だから、全てが予定調和なので
メインである強盗シーンが
とても退屈でした
ただ強盗が成功する
ってだけの話になっていて
面白くない


最後のどんでん返し的な展開も
これまでが運任せのご都合主義だっただけに
なんか弱くなってしまってます

頼りなかった奴らが実は狡猾だった
という展開に
全然、説得力を感じられない
結局コイツらは運だけじゃん
って思ってしまいます

このどんでん返しには
あまり驚かなかったです
てか、そこまでどんでん返しにも
思えませんでしたが



物語全体も少し薄くて
あまり乗れないです

登場人物のキャラも
薄くてあまり印象に残らない
それぞれのキャラの気持ちの強さとかが
あまり伝わってこないです

リスクを冒しての強盗なのに
ちょっとノリが軽すぎて
緊張感が少ないですし

どのキャラもそんなにインパクトが
あるわけでもない

007シリーズでもお馴染みの
ダニエル・クレイグが
いつもとちょっと違う雰囲気だったのは
面白かったんですが
それでもやっぱりインパクトに欠けます



ストーリーも
どことなく既視感があって
新鮮味を感じれず
刺激が無いなって感じです

親子に焦点を当てたドラマは
強盗計画の作戦にも絡んでくるし
感動的でもあると思うんですが
そこもあまり気持ちが乗りきれずに
心に響かなかったですね


そもそも、強盗してまで大金が欲しい
という気持ちが弱く感じるんですよね

最後まで観ても
べつに強盗しなくても
よかったんじゃないのか
と思ってしまいました



そんな感じなんですけど
駄作とまでは言えない

強盗の計画は
都合が良すぎるけど
目立った矛盾があるわけでもないし

全体の流れも悪くないし
スムーズに進んでいると思いました

ストーリーも薄いけど
ちゃんと作られていると思うし
キャラの言動もそこまでおかしくない

最後まで観ればすべて納得できるし
スッキリはします


全体的に見ると
形になっている作品

だからこそ無難な映画
という印象にはなってしまいますが



悪くはないけど傑作でもない
そんな作品でした
個人的にはどうでもいい作品
暇な時なら観てもいいんじゃないのかな
ってくらいの映画だと思います





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