何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「オープン・ウォーター」感想 もう海になんか行きたくない


どうもきいつです



サメ映画「オープン・ウォーター」観ました

 

実際に起きた事件を基に作られた
2003年のパニック映画です
CGや特殊技術を一切使わずに
撮影されています

 

ダイビング中に手違いで
海に取り残された夫婦の恐怖を描いた作品





あらすじ
夫婦のダニエルとスーザンは
休暇を取ってカリブ海へ旅行へ行った
そこでダイビングツアーに参加した彼らだが
ダイビングを終え海面に上がってみると
ボートが彼らを置き去りにして
岸に戻ってしまった
しかもそこへ無数のサメが現れる



感想
怖すぎる
共感ができてしまう恐怖
何よりも怖いのは
圧倒的な大きさの自然
リアルな恐怖映画でした


サメ映画と言いましたが
言うほどサメ映画ではありません
サメはこの映画ではエッセンス程度です

この映画が描いているのは
巨大な自然の中に
取り残されてしまった恐怖です

巨大なサメに襲われて逃げ惑う
みたいなアクション的な作品ではなく

逃げることさえできない
逃げる場所すらない
そんな恐怖を見せてくれる作品です

怖さの種類なら
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」が
似てるんじゃないかと思います



この映画
映像的にはほとんどが
海に遭難した夫婦が
ただプカプカと浮かんでいるだけで
動きも何もない

夫婦が
どうしようどうしよう
って言っているだけの映像を
ひたすら見せられるだけです

人によったら
こんな映画クソだと
言う人もいると思います


でも、想像してみてください

海の真ん中で
ただプカプカと浮かんでいる

それってめっちゃ怖くないですか?
想像しただけでゾッとする


例えば
ゾンビに襲われる
幽霊に呪われる
殺人鬼に殺される
そういうのも怖いですが

ちょっと他人事のように見てしまうし
実際のリアルな恐怖感って
あまり湧かないと思うんです

でも、自然に対する恐怖って
人間の遺伝子レベルで感じれる恐怖だと思う
だから共感できるし
想像もできてしまう

本作はそういう恐怖感が
しっかりと描かれていました



ホントに地味な映像が
ずっと続くんですが
その中に海の嫌な部分や怖い部分を
しっかりと見せてくれます

一瞬眠ってしまっただけで
2人が別々に流されてしまったり
小魚が体をつついてくる
クラゲに刺される
足をつる

全部すごく地味な事です
でも、これって結構嫌な事ですよね
海で足つったら
ホントに怖いですし

それらが積み重なり
精神が蝕まれていく

最終的にはサメに囲まれてしまいます
サメが現れてからも
地味さは変わらず
じわじわと恐怖を見せつけてきます



そして、この映画
水中がほぼ映されないんです

これはあえてだと思います

見えない場所からの恐怖を
描いている部分もあると思うんですが
より当事者の気持ちを
味あわせる効果もあると思います

実際に海に浮かんでいたら
水中は光の反射であまり見えないですし
見ようと思っても長時間見る事はできない

その見えないところには
想像できないほどの広い世界が広がっている
考えただけで怖いです

そういうリアル感も
演出しているんだと思います

海面の境界で波に揺られる映像
チラチラとサメの大群が
見えるシーンはなかなか怖かったです



人物の内面描写も上手く出来ていると思います

この部分もとてもリアルで
実際もこんな条居に陥ったら
そうなってしまうと思う


最初の
取り残されてしまって
ヤバいことになってしまった
けど、どうにかなるだろう
という楽観的な感情から

徐々に
本当に大変にな事になってしまった
という恐怖感や
あの時こうしとけばよかった
という後悔

最終的には
もうどうにもならない絶望と
この状況から解放してほしい
という諦め

この心の移り変わりの
描き方がとてもリアルで
より映画の中に引き込まれていました


そして、ラストまで観終えた時の絶望感
自然の中での人間の無力さには
絶望しかありません



そもそも、この映画
事実を基に作られたと言っていますが
実際の事件でも遭難した2人は
助かっていません

なので、この映画のほとんどは
想像なんです

作り物の出来事を描いているんですが
臨場感やリアル感が
しっかり表現されているので
実際の出来事を見ているような
感覚にも陥るんです

そして、それがとても怖いんですよね



この映画を観たら
もう2度と海になんか行きたくない
そう思えるほどの恐怖感でした

子供の時に漠然と感じていた
海に対する恐怖が
ふと蘇りました



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